mugikikiさんの映画レビュー・感想・評価

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関心領域(2023年製作の映画)

4.0

全く笑えないが、構造は喜劇的。シュールな長尺コントのような。ミカレヴィがまた凄い仕事。

碁盤斬り(2024年製作の映画)

-

決して悪くなかったが、白石作品に求めているものではなかった。國村隼が出てくるとなんだか入り込めないのは何故か。

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

4.3

セクシャル・ヒーリングと依存、暴力と中毒はセットであり、男に殴られた自分を撮ることで過去と決別するさまは、オピオイド訴訟と相似形をなしている。生き延びるための表現、という意味においてはさらに根本に姉の>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

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かつて内田樹が「ホームアローン」を評して、「マコーレカルキン演じる少年の両親は、彼を無意識下でネグレクトしようとしていた」的なことを綴っていたが、それに習うならば、あの唐突にも思えるラストもさほどの違>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.9

世界は運命ではなく、ありきたりな普通の恋でできている。
そして、米国人が美しいニューヨークの風景の中で展開されるラブストーリーの脇役に転落していく可能性を示唆するあたりA24的。

アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.6

執着が外部への抑圧となり、呪いと化す。みずから父となり同化を果たしたケビンだけが生き残れたという毒親譚。

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.6

キンセラ家のドアはどこも開け放たれている。ひとり悲しみに耽る場所、トイレを除いて。

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

4.2

人工物と自然、東洋的輪廻思想と科学的思考とのせめぎ合い。

ジェフリー・バワとか素敵だけど、よく考えたらインフィニティプールって発想が悪趣味。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

原爆開発の動機が、すくなくともオッペンハイマーにとってナチス対ユダヤの代理戦争的なニュアンスを含んでいたのであれば、梯子を外される形で我に返ったのも頷ける話。だからこそアインシュタインとの共感が重要な>>続きを読む

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.0

今年に入ってハーヴェイ・カイテル3本目。ニコラス・ケイジのリメイクも大好きだが、オリジナルも素晴らしい。

リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング(2023年製作の映画)

3.8

人種とジェンダーを解放したロックンロールと、リチャードを抑圧した信仰。その矛盾。

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.0

早い。今だからこそしっくりくるテーマ。画はいちいちいいが、音楽の好みが…個人的には惜しい。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

-

50セントのインストバージョンではなく、正しくはbacao rhythm & steel bandによるカバー。犬の名はスヌープ、Gラップネタ多し。

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.6

白川静によると…

民:象形。目を刺している形。視力を失った人を民といい、神への奉仕者とされた。民は神に仕える者の意味であったが、のち“たみ、ひと”の意味に用いる

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.5

最高のライブであり最高の映画。IMAXで観ることができて感激。スペシャルサンクスにポールトーマスアンダーソンのクレジットがあることにはじめて気がついた。

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

-

汁物美味そう。コミカルなシーンは入れなきゃ駄目なんかね。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

Vasilis Marmatakisによるタイトルデザインはパブロ・フェロへのオマージュ(RIPミルクマン、生きてたら絶対指摘してた)。ジャースキン・フェンドリックスによるサウンドデザインが秀逸。

ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

3.8

脱北してまで金正日に似ているからと一目惚れして結婚した牧師の妻がすごい

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