加瀬さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ルパンは今も燃えているか?(2018年製作の映画)

3.0

カリオストロの城と同時上映され話題となった本作。鑑賞してみてその理由に納得した。あの頃のルパンファンには堪らないのだろう。

絆のようなもので繋がっているという展開は個人的にはあまり好ましくなかった。
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.8

時間をかけたキャラクターの描きこみが丁寧で良い。だからこそ師弟、恋人の物語でありながら家族愛と夢を追うルビー、家族3人の自立の物語としてそのすべが重工に造られている。仮にろう者、コーダである脚本がなく>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

4.0

本作に限った話ではないが近年のホラー作品はロジカルに作られており映画を見終わった後でも余韻に浸り楽しめる。

ニムの生前最後のインタビューのシーンが秀逸で素晴らしい。このシーンを見るまでは、首を切り落
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東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

2.7

原作から丁度よく切り取って作った脚本が見事だった。アクションも長くなくメリハリがあって見やすかった。

演者の年齢がチラついておじさんに見える。設定を原作から変更し高校生にしてはいるが、それでも尚キツ
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.2

ドキュメンタリーなだけあって実際の男性達が映されるが、目元だけを除いた顔のモザイクは発明だと思う。目元だけで得られる情報の多さがあることに気付かされる。顔全体のモザイクなら映画の印象がまた変わっていた>>続きを読む

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

2.3

それほどの目新しさが見つからず引き込まれなかった。前作が良かっただけに蛇足に感じた。

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

2.1

ワンピースフィルムの中でもずば抜けて悪い印象だった。

Adoの歌唱力は言わずもがなのものだが、ワンピースと掛け合わせる必要があるとは思えなかった。Adoとウタが重なって見えてくることも多々あり、配信
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.9

本作だけ見ても楽しめる丁寧な作りが新規参入者に優しい。本作から見始めようと思う人はほぼいないとは思うが、人には勧めやすい。風呂敷を広げ続ける最近のMCUに比べたら最小限のキャラクターで展開される本作は>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.8

居心地の悪さをシチュエーションは日本人には共感しやすいと思う。

初登場のシーンから掴みどころのない心の曇を感じさせる佇まいにヘイリーベネットの演技力を感じさせる。

エンドロールの女子トイレの長回し
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.4

オカルト的なホラー要素とサイコキラーのヒトコワが両立している映画は珍しい。
ジュブナイル映画でもあり、70年代を舞台にしているため「「IT」を想起する人は多いと思う。

伏線の張りめぐらせ終盤で回収す
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機動戦士ガンダムNT(2018年製作の映画)

3.3

キャラクターこそ違うがユニコーンの続編のような立ち位置だろう。
ユニコーンの頃からガンダム、ニュータイプの設定や定義は変わりつつあるが、本作も懐古的にならなければある程度楽しめる。終盤のモビルスーツ戦
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

3.6

大人さえも喜ばせるアドベンチャー要素に胸が高鳴る。スピルバーグの童心はハズレ無しに僕らを楽しませてくれる。

恐竜を題材とした映画はあまり覚えがない。私の頭に過ぎったのは「映画ドラえもんのび太の恐竜2
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名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)(2014年製作の映画)

3.3

少ない銃弾と短いセリフで観客を惹き付ける。赤井秀一のための映画だった。もっと登場して欲しいとも思うがこの尺だからこそ格好いいとも思える。

今作に限った話ではないがしっかりフリが効いていて伏線が回収さ
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.2

ストレンジ的なドラッキーな映像にマルチバースという世界観の広がりを加えた本作。
ジャンルとしてはヒーローとはかけ離れ、ホラー映画と思って差し支えない。昨今のMCUフェーズ4は時間や世界を飛び越えるロジ
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名探偵コナン 緋色の不在証明(2021年製作の映画)

3.0

良くも悪くも総集編であった。本作単体で楽しむものではなく振り返りであり予習のための映画。
一撃で決めてしまう赤井秀一の格好良さは格別だった。

メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

3.2

映像技術の進歩によってスタイリッシュに仕上がった印象。アクションシーンのガジェットシークエンスは良かった。

だが、オリジナルのふたりの掛け合いが好きだった私にとってはメン・イン・ブラックとしては期待
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整形水(2020年製作の映画)

2.2

中盤までの栄枯盛衰は在り来りで展開が読めてしまう。それ以降の展開は流石に読めなかった。整形水を使おうが使わまいがラストの展開は変わらなかったこと考えると前半のパートは無駄に思えてしまう。
この手のアニ
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プロメア(2019年製作の映画)

3.4

カラフルな色使いと過剰な演出、音楽やコマ数の少ない作画が相まって中毒性の高いアクションアニメーションとして完成度が高い。凄まじい熱量についていければ楽しいのだろうが、やや置いていかれた。

冒頭のキャ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

前作に似せた冒頭の映像から心を掴まれた。
音楽や演出、1番はマーヴェリックに変わらなさと古臭さが残っていることが懐かしく、それが物語の魅力になっていた。
トム・クルーズとマーヴェリックのキャラクターが
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ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-(2020年製作の映画)

1.4

テーマが安楽死という難しい題材なだけに何かしらの答えは出して欲しかった。どちらの意見も理解出来る「葛藤」が必要だと思う。本作の犯人には理解させようとするエピソードもなく、劇中でも多用される猟奇的な殺人>>続きを読む

LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘(2019年製作の映画)

3.2

同シリーズの「次元大介の墓標」「血煙の石川五五ェ門」に比べたら少し霞む。不二子を主体として書いてしまうと魅力は伝わりにくいのだと気づいた。振り回されるルパンがいてこそ不二子のずる賢さや憎めなさがキャラ>>続きを読む

LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門(2017年製作の映画)

4.2

本シリーズは「次元大介の墓標」に次ぎ2作目の鑑賞。今回も渋くかっこよかった。一度負けた相手にリベンジするというプロットこそ同じだが、作画やセリフ、間など、随所に大人のルパンを感じさせた。

私の記憶だ
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.7

ほとんどがアクションシーンに割り振られていて見ていて気持ちいい。
明らかに我々の世界とは違うある種のディストピアものだが、その世界観を伝える映像づくりが凄まじい。説明不足に陥り不完全燃焼を感じさせても
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メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)

3.7

1、2よりもSF成分が増えて楽しめた。
1に比べたら路線がかなり変更されたと思い返す。一作目は昆虫をもとにした宇宙人と戦っていたのに今作ではタイムトラベルをする。個人的には回を重ねるごとに好きになって
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機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

4.0

この作品を見るためにファーストガンダムからZZガンダムまでを見てきた。この作品の事件やキャラクターがこの後の宇宙世紀に影響を与えるのも納得出来た。
よくこの情報量を2時間にまとめたと思う。
かなり突発
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名探偵コナン から紅の恋歌(2017年製作の映画)

4.0

サスペンスパートと恋愛(カルタ)パートが並行して進んでいくのが大まかな流れだが、ふたつのパートのラストが重なるクライマックスのシーンには痺れた。
直前のコナンと平次がバイクに乗って山を駆け上がるシーン
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.6

必要最低限のセットの中で、音楽と込められたメッセージ性を武器に披露される
映画のプロットとしては新しすぎて戸惑いもあった。映画としてではなくショーとして楽しんでいたのだと思う。
その音楽とパフォーマン
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メン・イン・ブラック2(2002年製作の映画)

3.3

前作が虫をモチーフにした生物が登場した為気持ち悪さがあったが今作は解消されていた。

マイケル・ジャクソンの登場には驚かされた。

結局Kは帰ってくるのかと思った。
1がヒットしたから続編撮影したのだ
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バブル(2022年製作の映画)

2.2

色彩が鮮やかで映像のクオリティが高い。
劇中のヒビキとウタのハミングが終盤の音楽とリンクした瞬間は気持ちよさがあった。音楽を物語の鍵にしているからこその演出だった。

キャラクターに魅力もないし、主人
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名探偵コナン ゼロの執行人(2018年製作の映画)

3.6

昨今のコナン映画は主人公とは別にメインキャラを配置するが今作は安室透だった。
コナンと安室にそれぞれの見せ場を見せてくれる贅沢さがあったし、カーアクションは安室でないと出来ない見せ場として機能していた
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.6

3時間と長いが、その長さを感じさせない作品だと思う。
未だに信じ難いがこれが伝記映画ということに驚く。エンタテインメント性に富んでいて飽きさせない。作られた物語と比べても見劣りしないドラマ性があった。
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.6

ウルトラマンは愚か、特撮映画も余りみてこなかった私だが、割と楽しめた。怪獣映画、特撮映画というより「得体の知れない生物が人類を救う」ヒーロー映画として楽しんでいた節はある。
大人をターゲットとしてるの
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スペース・プレイヤーズ(2021年製作の映画)

3.1

ワーナーの過去の映画をフル活用した作品。映画の小ネタが膨大な量出てくる為、その度に楽しい。小ネタとしてだけでなく映画のシーンまでも真似てある遊び心は好きだった。
後半にはワーナーのキャラクターが一堂に
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.3

風通しのいい気持ち良い映画だった。映画冒頭の偽スーサイド・スクワッドが次々に死んでいくシークエンスから心を掴まれた。私が覚えようとしたキャラクターの名前もものの数秒で意味の無いものにしてしまう勢いの良>>続きを読む

メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.2

ポスターからスパイものだと思い込んでいたがSFだった。虫をモチーフにしてるため気持ち悪く感じるシーンが多かった。

別れが早くて悲しさを感じさせた。KとJのバディの掛け合いが魅力なだけにこの世代交代は
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.8

ビビットな色味の印象が強くボップな雰囲気であるが、本質としては重たいものだった。性暴力を行った当人に加えて、傍観者をもターゲットとした復習の映画だった。

男性全員の居心地を悪くさせるような映画で見て
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