Nobuさんの映画レビュー・感想・評価

Nobu

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赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

4.1

1930年代のウクライナでのホロモドールを描いた作品。なんだけど、それ以上に、こうした地獄も隠せる権力体制の怖さを感じる作品。現代でも北朝鮮はこうなのかな...、人工衛星等が全くない時代は更に悲惨だっ>>続きを読む

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

4.9

ナチス親衛隊とユダヤ人の、友情でもない師弟でもないいびつな信頼関係が新しい映画です。これが実話を元にしているというのは凄い......。脳内に記録される「シンドラーのリスト」と言っても過言ではないかも>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.7

高所恐怖症には辛い、手汗が物凄い。これは良い意味で劇場で観なくてよかった......。素晴らしいストーリーです。

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.6

「我々は家畜じゃない、人間だ」。
シベリア抑留の映画です。これが実話だという事、それだけに圧倒的迫力のある作品です。舞鶴引揚記念館に行った事を思い出します。
冒頭のCGの安っぽさ、ホワイトニングされた
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.9

淡々とユダヤ人虐殺の手筈を議論する様子を映した映画。反対意見も出た中で、激しい議論でなく、粛々と展開していくのが不気味でした。

ハングオーバー!!! 最後の反省会(2013年製作の映画)

4.1

ハングオーバー1と2とは全く違うストーリー展開と思いきや、最後に爆笑させてもらいました。

ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(2011年製作の映画)

3.7

ハングオーバー1の舞台をタイに変えただけの作品だけど、ついつい見てしまう中毒性のあるやつ。

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.1

「See you down the road」のセリフに詰まった、少し寂しいロードムービー。各地をバンで移動しながら、ブルワーカーとして食い繋ぐ女性が「ホームレスではない、ハウスレスだ」と自由で気まま>>続きを読む

サン・ジャックへの道(2005年製作の映画)

4.1

スペインの巡礼路を歩く、それぞれに事情を抱えた人たちの物語。基本はコメディ。途中出てくる夢のシーンはメタファーなのか、マジで意味が分からず逆に笑いました。映画の中身より、巡礼路をいつかは辿ってみたいと>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

4.6

「死んだ夫は他人だった」とそれだけでワクワクする謎解きのような物語で、すぐ惹き込まれてしまいます。鑑賞を進めるにつれ、「名前」や「出自」など深遠なテーマにつながっていき、これは業が深くて良い映画...>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

3.4

原作ファンとしては少し残念ですが、内容の詰まった原作の再現はこれが限界なのだと思いました。原作のクライマックスと大違いで、読後感は全く別作品のようです。俳優陣は素晴らしいです。

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.4

料理人のロードムービー。ロードムービー自体は比重軽めですが、家族愛を感じる素敵な映画です。少し日本との価値観の違いを感じますが。

シティーハンター(2024年製作の映画)

4.2

原作リスペクトを感じる作品でした。鈴木亮平の凄さが8割を占めています。

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

1.9

個人的にはマジで無理でした。
オダギリ・ジョー演じる父親がナチュラルにクソな反面、宮沢りえ演じる母親が聖人君主的で、冒頭から「全くハマれないかも。でも日本アカデミー賞で優秀作品賞だしなぁ」と堪えつつ観
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Winny(2023年製作の映画)

3.8

かの有名な実話を基にした映画。繰り返し言われるけども、裁判中の7年間がなければ、日本のIT文化はどうなってたのかと感じます。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

「我々は破壊した」。良い映画だと思うけど、これは日本人が想像しがちな原爆の物語ではなくて、オッペンハイマーの物語ですね。日本人が戦前戦後を節目とするのに対して、アメリカでは連続的に繋がった歴史意識を持>>続きを読む

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.7

季節が移り変わる一本撮りのシーンが見物です。純愛かと思いきや、コメディだったんですね。

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.9

カニバリズムといえば、南方戦線、サイコパスによる殺人等々を思い出すが、ブラックユーモアに満ちたコメディ映画です。日本だと文化庁から支援金が確実におりないレベルの映画です。

雪山の絆(2023年製作の映画)

4.1

生きるための極限の状況や心境が、丁寧に描かれていて震える映画でした。体調不良の時に見たので、より入り込めました。

はりぼて(2020年製作の映画)

4.4

次々に暴かれていく市議の不正に、もう笑けてきます。権力者とメディアのなぁなぁ感を超えて、嘘をつく大人の顔をここまでまざまざと見られる映画はないと思います。

ナワリヌイ(2022年製作の映画)

5.0

事実は小説より奇なり。メッセージが重すぎる。調査報道の力を感じつつ、それでも亡くなってしまったナワリヌイ氏に追悼と敬意の念を送りたい。

「悪が勝つのは、ひとえに善が何もしないから」

グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

3.4

前作より、演出はグレードアップして、ストーリーは微妙になり、内輪感が強い。ハリウッド映画第2弾あるあるでした。

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.6

さすがに読めなかった結末の映画。メラニー・ロランが綺麗すぎる件。でも催眠術が万能すぎて、ファンタジー映画として観ました。

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.1

空気感がタランティーノの極みでお洒落。バラバラな話が所々重なるところが粋で、ずっと浸りたくなる映画です。

風が吹くとき(1986年製作の映画)

3.6

第二次世界大戦を経験した老夫婦が、核戦争をどう生きるかのアニメ映画。一般市民で価値観がずれた夫婦、底抜けにポジティブな夫に、放射能の怖さが次第に忍び寄って来ます。ところどころ実写なのが怖さを引き立てて>>続きを読む

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.7

オーストラリアの銃規制を変えた事件をモデルにした作品。明らかに発達障害的な主人公を観ていて辛くなる。社会福祉的にも限界のあるスペクトラム域の人への向き合い方の難しさを感じました。絶望版「フォレスト・ガ>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

「何も変わらないなんて、そんな馬鹿なことないですよ」
東京の下町に住む壮年男性が過ごす変わらない毎日を淡々と映し出していきます。最初は、都内のお洒落トイレと下町暮らしの観光促進ムービーなのかなという印
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.1

「It's not your fault」が響く映画です。懺悔を良しとするキリスト教的な印象が残る映画ではありますが、虐待経験を根底に持つ青年の苦しみと、その克服をひしひしと生き生きと感じられる映画で>>続きを読む

最後まで行く(2023年製作の映画)

3.4

シーンごとに何が起きるか分からないようなドキドキ感が癖になる映画です。どちらかと言うとアニメ的で、ツッコミどころは大いにありますが、藤井道人監督映画の洒脱さもあります。年末のこの時期に観られてタイムリ>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.4

原作を読んでから観て、ここまで原作や日本文化をリスペクトして製作された洋画は珍しいと思った。

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.6

前作もドンデン返しが面白かったけど、今回は更に凝ったシナリオに、最新のSNSやWebサービスを使っていて終始ドギマギの名作でした。

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.1

色物映画かと思いきや、家族愛も描いてドンデン返しある素敵映画でした。いやぁこれは読めなかった。

三十四丁目の奇蹟/34丁目の奇蹟(1947年製作の映画)

3.4

本物のサンタクロースってなんなんだろ。特別で優しくて、親切な存在が、それでもうサンタクロースなんなんでしょうね。信じ続ける優しさを感じられる映画です。

こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.3

今村夏子さんの小説を読んで鑑賞。小説の雰囲気が再現されており、匂いを感じさせる映画です。
こんな風変わりな子、確かに自分の小学校時代にもいたなぁと思いつつ、映画全体を通底する行きすぎた瑞々しさが、なん
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