HarukaNakazawaさんの映画レビュー・感想・評価

HarukaNakazawa

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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.7

単調な日々に埋もれてきたら観たい映画。Mr.ゾンビなウィリアムズと、溌剌とした部下の対比が鮮やかな、カフェのライティングが良かった。残された者達の会話を見せる、葬儀から後半が始まる構成もいい。とはいえ>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.5

ジョニーウォーカーの例え話好き。カテゴライズして欲しくなくても、売れるのはマジョリティ側(白人側)からのファックなステレオタイプ。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

衣装が良くて、常に眼が楽しい。滑稽なマーク・ラファロも可愛かった。
所有したい・優位に立ちたい男達と、主導権を明け渡さないベラの対比構造は自明なことなので、フェミニズム映画としてエンパワメントされるよ
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.4

耳食いちぎって、自分の変わりようにハッとするシーン好き

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.4

ガブリエーレ実在のエクソシストなんか!
酷い異教徒迫害を悪魔の所業とするのは、上手い筋書きだな

ストリートダンサー(2020年製作の映画)

3.4

ダンスでエンタメ性を持たせつつ、裏テーマは移民の困窮と移民ビジネスの闇。脚本がもうちょっとスッキリしてたらなぁ。
(モデルにしてる)ロイヤル・バレエ団にあんな誰でも加入させるチームあるのか?決勝のダン
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.7

カタルシスのないDUNEの叙事詩。映像美を楽しむ作品だと思う。色んなアイテムや衣装が楽しめる1作目に対し、2作目はアラキスの風景と砂虫がたっぷり見れる。
毅然とした、でも人間味を感じるフローレンス・ピ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.6

tarの男性的な日本語訳、彼女の振る舞いを見ていると段々違和感がなくなってくる。「女性指揮者に絞らなくてもいいのでは」や、国際女性デーを知らないやり取りがtarのあり方を示していて面白かった。講義で語>>続きを読む

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.7

犬のように子どもたちを躾ける父。知識が偏った純真な子ども大人3人の遊びが怖い!時々入る謎のカメラワークや、妙に細かい家庭内ルールも奇妙で怖いし、記憶に残る。
長女が踊ってたのはフラッシュダンスが元ネタ
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.5

バリー・コーガンとロザムンド・パイクのキャスティングがバチっとハマってる。オリヴァーの前ではフューリーの小物感が際立って何だか可哀想な気持ちに。

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.6

これはやっぱり映画で、レスリーに優しい幸運が訪れる訳だけど、苦しくて惨めで心が折れそうでも、どうにか踏ん張って一歩一歩進んでやっていくしかない、その先に自分の人生があるんだよな、としみじみする話。ライ>>続きを読む

フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

3.4

几帳面な画角と陰湿に人を責めていく脚本にオストルンド節が効いている。エバもトマスも、人間・親としての至らなさをいや〜に映されてるから、ずっとほんのり不快な映画。この夫婦が魅力的に見える場面がひとつも用>>続きを読む

もっと遠くへ行こう。(2023年製作の映画)

3.5

演技派2人による、夫婦の物語。
「助けはいらない。君は誰だ?」は決定的な楔になってしまうよね…。アーロン・ピエール演じるテランスのスタイリングと得体の知れなさも、クラシックな生活を送る2人との対比が効
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フレンチ・カンカン(1954年製作の映画)

3.7

喧嘩っぱやさと騒々しさに鼻白みつつも、圧巻のラストでぐぐっと満足感が上がる構成。ちょっとダルく感じる前半〜中盤を観てこそ、最後のカンカン大団円の厚みが楽しめると言うもの。エディット・ピアフの歌も長尺で>>続きを読む

ほつれる(2023年製作の映画)

3.7

モラハラ気質な文則のコミュニケーションの取り方がまじでキツくて(綿子のことは好きなんだけどね)、木村くんがより魅力的に見える。「不倫だから良い人でいれる」というのは分かりつつも。関係が冷え切った夫婦間>>続きを読む

必殺! 恐竜神父(2018年製作の映画)

3.1

疲れた夜にテキト〜に観るのにぴったり。出だしのVFXテロップだけ観たらいい気もするけど、ちょいちょい面白い工夫があって好き。

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.7

船酔いカメラワークが面白かった。富豪たちをシニカルに捉える姿勢が一貫していて、露悪的なほど(ゲロ&クソまみれになる様はBabylonとそっくり)。ラストは逆転し得ない階層差が突きつけられる。「ザ・スク>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

3.8

「Fuckin' ideology」を突きつける映画。コメディタッチな演出とシリアスのバランスが絶妙で(序盤のコサックダンスはギャグに振りすぎな気がするが)、巨済捕虜収容所の現実で平手打ちしてくるよう>>続きを読む

ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

3.7

ビートを刻むオープニングと、カメラワークが面白い!牛追い祭り「ジャリカットゥ」が図らずも開催されてしまう映画。キリスト教であるダリトが主役であるという点で「イエス様、マリア様、ヨセフ様」と似てるけど、>>続きを読む

響け!情熱のムリダンガム(2018年製作の映画)

3.6

大将・ヴィジャイのFC会員である事がアイデンティティだったピーターが、ヴェンブ・アイヤルの演奏に魅せられ、ムリダンガムの道に邁進する話。
師匠を尊敬・崇拝するピーターの弟子としてのあり方と、ピーターの
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

3.7

「今のインドには2階層しかない、英語が話せる層と、そうでない層だ」
Last Film Show(原題)が終わり、=エンドロールの続き(邦題)が始まる話。サマイの両親、特に母親に品を感じるのは、貧しい
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.5

韓国でのアクションはまさに「銃はプリミティブ」だと言えてしまう、ワカンダのパワーが披露される楽しいシーン。この設定でmarvel作品撮った意義はめちゃくちゃあるけども、プロットホールとキャラの浅さは気>>続きを読む

レット・ゼム・オール・トーク(2020年製作の映画)

3.6

私はこれ好き。60代になっても偏見を脇において新たな発見をしたり、長い時を経て変わってしまう自分やかつての友人など、人生の妙味を擬似体験できる。そして異なる時代に生きた作家の考えが、自分の意識に根付く>>続きを読む

エコール(2004年製作の映画)

3.3

6-12歳あたりの女児のみが集められた森の中。イリスのビアンカへの懐きようを見ると、序盤にセルマが鏡を割ってしまう気持ちが分かる。雰囲気がエボリューションっぽいなと思ったら同じ監督だった。

ジョーンズタウン集団自殺 -偽りの死の楽園-(2018年製作の映画)

3.2

思考を放棄してしまうことの恐ろしさと罪がよく分かる、カルト宗教ドキュメンタリー。

ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.2

台詞がほぼない強強ニコラス・ケイジ。ニコラス・ケイジにどんなバトル(掃除)させようかな、から企画始まってそうな良いB級映画。

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.6

切り取られる恐怖を疑似体験したからか、乳房財布を作ってしまう気持ち悪さが一番記憶に残ったかも。観るのに体力いる映画。

N.Y.式ハッピー・セラピー(2003年製作の映画)

3.3

ジャック・ニコルソンにとってシャイニングが俳優人生を決定づけた作品なんやな〜と感じる作品。精神科医のサイコっぷりが不快になっても、取り敢えず最後まで観てほしい。怒りに支配されそうになったら、I Fee>>続きを読む

PATHAAN/パターン(2023年製作の映画)

3.7

要素盛り盛りな北インドアクション!シャー様とディーピカー様のカッコ良さ・美しさを堪能できる映画。後半に進むにつれて、人体の限界を超えたアクションの加速度っぷりも気持ちいい(危なすぎるからせめてパラシュ>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.5

襲撃事件は実際にあったものだが、細かい設定(客も襲撃者も)は全てフィクションなのだそう。脚本は突っ込みどころがあるものの映画として面白かった。

中盤でイギリスの老婦人が「ターバンと髭が怖い」と言うが
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.0

紫禁城での戴冠式撮影は圧巻!史実を上手いことカットしてるおかげで、映画の尺の中できちんと完結してる。釈放後の経歴を敢えて盛り込まないことで余韻を感じるラストに。ジョン・ローチの横顔の美しいことよ…。

スルターン(2021年製作の映画)

3.5

王道インド映画(タミル)!ただ血筋によって崇められているのではなく、度量を感じさせるスルターンのキャラクターがいい。

赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.7

LGBTQが広く認知されてきた今、彼らの障壁を身分に設定してるのが面白い。未練タラタラの記者が、いらん事しぃなだけでは無く突破口になってくれる。

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

3.6

画と勢いが面白い佳作!エドガー・ライトのテンポ好きだな。Nintendoのゲームやってたらもっとワクワクできたかも。

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

3.6

中盤以降、畳み掛けるようなコラージュがノリに乗ってる。最初は面食らったものの、70年台の女子高生独特の台詞回し(?)もクセになってくる。池上季実子さんの顔立ちほんと好き。

キンキーブーツ(2005年製作の映画)

3.6

ローラがドンに歩み寄る強さと、そんなローラを受け入れるドンのシーンが沁みる。
キンキーブーツを作ると腹を括ってから、チャーリーがカッコよく見えてくるのも面白い。とはいえ終盤でそんな事ローラに言う!?ブ
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