この迫力は、映画館で味わうべき。
日本で生まれたキャラクターが、日本の監督の手によって、世界でまた注目を集めているのが誇らしい。
まさか目玉おやじに、そんな壮絶な過去があったとは…。
私利私欲にまみれた人間によって、怨みの塊と化する人々が生まれる、という悪循環が、かなしいかな今日の現実世界にも重なる。
悪役含め登場人物がみなどこか愛嬌があり、舞台設定も相まって、ほんわかとした空気感が漂っていた。
でも肩の力を抜きすぎると、せつないシーンに、胸が締めつけられる。。。
転落死した父親の第一発見者、キーパーソンであるダニエルの言動がとかく気になった。彼が完全なる盲目ではないことも。
(利口なスヌープが、何もかも話せたらいいのに…)
なにより、タイトルが言い得て妙。>>続きを読む
「好きに勝るものなし」って、つくづくいい言葉だなあと思った。お魚さんが好きなミー坊はもとより、ミー坊を愛するお母さんも、まさにそれを体現していてとびっきりステキ。
教訓は読めていたが、目まぐるしく変わる場面展開と映像の美しさに、一瞬たりとも目が離せなかった。
鑑賞するのに、これほどエネルギーを費やす映画は初めてかも。
常識から外れた異質な存在だったベラが、やが>>続きを読む
岸辺露伴の邸宅と、泉京香の衣装デザインには毎度のことながらうっとり。
グダグダ…女性2人のセリフの捻りが、もはやイヤミにしか聞こえなかった。
口コミに期待しすぎたか、ガッカリ。
ジブリ作品の偉大さを改めて実感。
登場する女たちの力強さが、同性から見ても清々しくカッコよかった。
そしてこれが、歴史ある吉祥寺プラザで観る最後の作品となってしまった。
チケット購入のために冷たい>>続きを読む
ティム•バートン版のブラックユーモアや、ウォンカの皮肉っぽさやトゲがなく、まるで全く別の物語のようだった。
ウンパルンパもすっかり別モノだったけど、誰が演じても憎めないキャラであることを確信。(それに>>続きを読む
トットちゃんがトットちゃんらしく、のびのびと素直に育ったのは、愛情溢れる家庭環境、トモエ学園との出合いがあったからこそで。最初の小学校に通い続けていたら、きっといまの黒柳徹子さんも、トットちゃんという>>続きを読む
与えられた仕事に日々愚直に向き合い、余暇は知と精神の充足を求める主人公•平山の暮らしを通して、つい忘れがちな”足るを知る”ことの美しさに気付かされた。
特に平山の目を通して映し出される視覚的な”影”>>続きを読む
自分の知らないところで、闘ってくれている兄なんてカッコ良すぎる。羨ましいぜ、花子。
花子がカメラで押さえられなかった瞬間しかり、食肉工場の牛しかり、ウィキペディアしかり、あらゆる事物の「存在」、「あ>>続きを読む
テンポのよい掛け合い、我の強いキャラクターたち、華やかな衣装と装飾の数々にたちまち夢中になった。コメディーでありながら、現代にも通じる女性を取り巻く環境を風刺していて、それでいて説教じみたしつこさがな>>続きを読む
①スパイとしてセルヒオと施設に潜り込む
②入居者として施設の生活を疑似体験する
③セルヒオと入居者たちの姿を俯瞰して見る
という3つの視点で鑑賞してみた。
まるで想像したことのなかった日本の真裏にあ>>続きを読む
色彩は鮮やかなものの、カラッとした明るさ、爽やかさよりも、どうしたって取り除けないヒトのじめっとした部分が通底しているような印象。
同名小説を読めば、もっと理解できるのかしらん。
歴代のジブリ作品>>続きを読む
ただただせつないけれど、それ以上に愛が勝ってしまう夫婦、親子、家族のカタチがいとおしい。
「待つ人生は送らないで」の言葉にグッときた。
ラストシーンは何度も見返してしまいそう。。。
ラスト含め、映像に対して必要以上の言語化をせず、観る者一人ひとりに解釈を委ねるところが彼らの作品らしいなと。必ずやまたタッグを組んでほしい。
映画館で観て大正解!な作品だった。
音楽に酔いしれるって、こういうことかと。
いつかブルーノート行ってみたいなあ。
「霧」というメタファー、翻訳アプリを通じた会話、シャンソンのような古風な挿入歌など、ソレとヘジュンの関係性を際立たせる「言葉」を介したコミュニケーションが印象的。
ソレによる「愛してる」の切ない解釈>>続きを読む
男性権力者によるその立場を利用したハラスメントが糾弾される昨今、それを女性に置き換えた意図をよく考えてみたい。
ただただ終わり方が唐突で、モヤモヤが残った。
冒頭のインタビュー場面にさかのぼり、「彼>>続きを読む
まるでもう一人の乗客として、マドレーヌの思い出を巡るドライブに加わっているような気分だった。
穏やかなマダムからは想像だにしなかった心を掻き乱させる回想の数々。そうした経験を経た彼女の言葉だからこそ>>続きを読む
控えめで上質な音楽もさることながら、人物の心の機微を一つひとつ丁寧に映し出す、その映像的な光と影の対比が印象的だった。
映画を観ること、大切な人とその楽しさを分つことの素晴らしさ。ヒラリーがようやく>>続きを読む
偶発的なヒトやモノとの出会いこそ、旅の醍醐味であること。
ともすれば忘れがちなそんな喜びの感覚が、23才の冬、女ひとりでスペインを旅した9日間の記憶とともに呼び覚まされた。
たとえ計画通りにいかな>>続きを読む
孫の演奏会を見たくて“決行日”を延期したアンドレ。頑なに死を望む彼に、生きる気力が垣間見えたその娘との通話シーンがなんとも嬉しかった。