固定のカメラ。時折水平に移動する。たまに不穏なものが挟まる。経歴や生活。紛れもなく焼き付いている。しかし掴み所がない。嘔吐。または映画的な運動。むず痒くも躱される。タイムラインが飛ぶ。これには驚く。無>>続きを読む
映画は美しい画面と美しいアクションが連続して繋がってさえいればそれだけで良いんじゃないかと思わされることが多々あるけどまさにど真ん中に来た感じ。煙突の煙とか人の顔の寄りとかワラワラと群衆が移動している>>続きを読む
それなりに。話が前作以上にダラダラと、そしてとっ散らかった印象。
冒頭に映るおもちゃの鉄砲と「撃ちたいんです」と言う発言から、主人公は恐らく暴力的な欲動を抱えた人物であり、そしてそれが復讐の過程で発露していく物語を作り手は演出しようとしているが、あまり上手くいってい>>続きを読む
『押し人3』
地味には地味だなあと思いつつ、特段長くも短くも感じず。シリーズの中でもロケーションがかなり限られている印象だけどミロが右往左往してグダグダグダ、みたいなストーリーとアクションには凄く>>続きを読む
『押し人2』
話を上手く追えてなかったのもあるけどあんまり感動出来なかった。最後も普通に怖さが勝ってしまう。ただ、導入での話の通りこれも「向こう側に行ってしまう」話だと受け取ったのでそれで正しいと>>続きを読む
『押し人』
若干一名マジのトバッチリを食らっている人が居た。様々な負債を抱えた男のストレスが物理的な形で顕在化したその投擲が彼の半身に衝突した。その上、直後に横へ振れるカメラによって安否が分かる前>>続きを読む
最後の方が特にだけど浪花節というか、勢いがすごい。アンドリュー・ヘイの話と比べて教訓じみた内容だった。お母さんをやたらと艶やかに見せてるのを話の中で特に回収しないのがなんかヘンテコ。
『やや強く』
作画は良いんだけど芝居付けと飛躍の仕方がかなり微妙。写実とギャグの使い分け、あるいは共存をもうちょっと。あと濡れ場は全然要らない。企画と予算の問題なのかな。力作だとは思う。あ、でも決め>>続きを読む
『神の地』
自然と人間の関係、獣と人間の境界、文化の衝突…そして壮大な世界の前では対立も境界も曖昧に溶かされていく…と一応の軸は見えるもののやはり長い。30分ぐらいは削れると思う。綺麗な景色が頭に>>続きを読む
横軸の運動の楽しさがもうちょっとあれば尚のこと良い。レイアウトも撮影も良かったので、アス比が原因かな。夕闇の中を走ってるシーンはとても良かった。
接続と断絶あるいはその間の連続で語られていくのがとにかく良いと思う。神経症には一番身近でキツいサスペンスが持続する。その点で言えば音楽も緊張と緩和の間に置かれてると思う。オフキルターというか。ロケ撮影>>続きを読む
授業のために鑑賞。ほとんどセット撮影だろうか。踊ってないシーンとかが基本的に「バストとバスト」か「ロングとロング」の繋ぎばかりでかなり退屈な画面だけど美術が良いのでギリギリ飽きず。ミュージカルは苦手な>>続きを読む
押井守が遠慮をやめている感じでとにかく画面が白い。登場人物が須く顔面蒼白だし。蜃気楼とかうつつの抜けたショットで繋がれるのがなんか良かったと思う。これが93年か。今も起きてることは同じな気がした。「と>>続きを読む
割と遠慮してる感じの押井守だけど前作『アーリーデイズ』から大分芝居付けが変わってるなと思った。押井守お馴染みの一点透視のパースの画面でキャラクターが乗り物に乗って会話するシーンがあって良かった。相変わ>>続きを読む
『週末』
ラッセルの孤独と周囲を取り巻くシステムへのある種の諦めを見ていて、安直ながらに「あーなるほど『異人たち』の監督だ」と思った。グレンは『異人たち』より全然外に向かっていくが。
一時的な>>続きを読む
『シン・仮面ライダー』はこれをやりたかったのかな。編集が凄い。バツンバツン割って場面転換していくのも気持ちがよかったし、殺陣も完璧。冒頭の浜辺の所と渥美清が死んだ直後の殺陣が本当に良かった。かなり大胆>>続きを読む
『On Your Mark』最高。『めいとこねこバス』収録しておくれ。
顛末をテキパキ捌いていく感じは好きだったんですがそれ以外はイマイチ刺さらず。スリリングさはさほど無く淡白に繋がれていく。生活感を見せる映像がもうちょっと欲しいかなと思ったけど、そこも何か意図があるんだ>>続きを読む
僕はまだ、もう少しだけここに居たい。ただそれのみを願う。モラトリアム(猶予期間)としての微睡み。因果は殆ど形骸化し、受容も拒絶も断絶も心的外傷も輪郭を失い融け合う。しかし確定している。それは今に終わる>>続きを読む
特に何も感じなかったけど、百万人ぐらいは多分死んでると思う。ノンバーバルコミュニケーション。
落下とゲロという最上級の映像快楽を画面から取り除き、その解釈に終始するあたりこの映画は「映画についての映画」映画として位置付けることができるだろう。
言っちゃうと「映画」ひいては「物語」としての>>続きを読む
これぞフィクションの力というか。静謐で美しい映画だった。とにかく音がない。人気もない。何よりみんな退屈そうだ。それが最後にゆったりと満ちていく。開けた山頂のあの景色を見たときの胸が広がる不思議な爽快感>>続きを読む
あんまり何か言いたくないというか、フェチは本当に人それぞれありますね、みたいな割とよくある話なのだと思います。自分も一度物語にされればかなり変だとされるだろうそういうものは持っているので感覚としては乗>>続きを読む
『楽しいしゅうまつを!』
単純な被害者と加害者の二項対立に持っていかないのがとにかく良いと思う。当然、ブラピやらトラックの運ちゃんやらレイピストやら彼女たちを貶める加害者たる男性陣も大概最悪なのだ>>続きを読む
『The Power of The Sun,In The Palm of My Hand.(太陽の力が、私の手の中に。)』
さもありなん、爆発とは最も映画的な事柄の一つだろうが核爆発となるとその強>>続きを読む
『蛇頭竜尾』
静止した静寂な漫画の映像化の難儀さを身をもって知らされた。1〜3巻辺りの内容をまとめた部分は全体的に苦しい。浅野いにおの、『デデデデ』の「終わってくれない日常」「それに甘んじる私たち」>>続きを読む
ハドソン夫人、ドラテクと射撃制度は勿論だけど何よりリフォームスキルがエグすぎてヤバい。