Hachiさんの映画レビュー・感想・評価

Hachi

Hachi

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.3

濱口作品の良いところを凝縮した感じ。
良い絵と良い音楽しかなくて何度も泣けた。
ずっと心地良さのシャワーを浴びている時間だった。それだけで充分なのにお話として普通に面白い。バランスが素晴らしい。
主演
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市子(2023年製作の映画)

4.1

最初と最後を同じシーンで繋ぐという。市子の鼻唄や海の見え方が変わってくる。

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.0

始まり方、最高。結末を最初に見せられているだけに胸がぎゅっとなりながら彼らの行く末を見守っていた。
運ばれる道中で夫と子に先立たれた牝牛と、彼女に話しかけるクッキーの顔の切なさよ…

キング・ルーの話
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.5

「哀れなるものたち」を観たあとに鑑賞。

ビジュアルだけ見ると「ひなぎく」っぽいガーリームービーみたいにも見えるし、映像自体は白基調の明るいトーンで、舞台となるおうちも大きな庭とプールがあり美しい。
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

かなりわかりやすくフェミニズム色が強いので
男性陣の感想が気になるところ。
わたしは中盤のダンスシーンの演出に猛烈に感動した。

「聖なる鹿殺し」同様の不穏な音作りや光作りはそのままに、この作品ならで
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.5

ご飯がひとつも美味しそうじゃないの最高。
バリーキヨーガンこわすぎ…
音が良い。エンドクレジットの環境音は何だ…?

青い春(2001年製作の映画)

5.0

この映画にはミッシェル以外考えられないし、
この映画なしに松田龍平も新井浩文も語れないし、
この映画なしにゼロ年代の青春映画は語れない。
と思ってるくらい宝物な映画

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.0

変な映画と聞いてたけどまじで変な映画だった。

言葉の概念を改めて問うみたいな感じと松田龍平のいでたちはCUREっぽかったし、演出もそれっぽかったんだけど、設定がどうも…
高杉真宙と恒松ゆりがちょっと
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悪魔を見た(2010年製作の映画)

3.2

ゴア描写のエグさが度を越してるし、同じことが何回も続くので、ずっと何を観させられてるんだと思いながら見てた。めっちゃ苦行だった。
最後まで見られたのは映像のクオリティの高さとイ・ビョンホンの顔のおかげ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.8

とりあえず、日本で今起きてる某事件で被害女性側を非難してる人たち、みんなこれ見てほしいなあ。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.1

社会にフィットできずに人生の28年を獄中で過ごした三上を、「人間が真っ直ぐすぎる」という台詞で表現していたのが素晴らしかった。あの言葉で救われる人がどれだけいることか。

この映画の良いところは沢山あ
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ほつれる(2023年製作の映画)

4.3

夫役の田村健太郎さんがすごく良い…!
柔らかく穏やかな口調でトゲトゲ刺してくる感じ。いちいち陰険な雰囲気。自身の怯えを隠すような、少し高めの神経質そうな声。
エンドロールが無音なのもなんだか良かった。
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.7

こんな朴訥としたオダギリジョーはなかなか見れないな…

黒い家(1999年製作の映画)

4.2

よくよく考えたら森田芳光とホラーって相性抜群よねと思った。

前半はとにかく奇妙、ずっと不穏。コミカルなくらい気持ち悪い西村雅彦。ボソボソ喋りの内野聖陽。物語とは無関係だが執拗に出てくるプール。下手な
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.6

「正欲」からの朝井リョウさん繋がりで久々に見てみた。
なんでかわからないけど、今見たほうが断然刺さった。

11年前の映画だけどいまだにこの作品を特別に思ってる人が多いことにも頷ける。

学校における
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正欲(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

「多様性」という言葉の枠にさえはめてもらえない、そもそも無いものとされてしまう人たちを扱う映画。
「多様性」の表層だけをなぞってただのムーブメントとして扱う世の風潮をかなりわかりやすく揶揄していて、実
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.8

みんながみんな、自分のメンツや根拠のない噂のために道を踏み外してしまう。
人間が同じ人間に手をかける、殺戮シーンの生々しさが凄かったし、観た後もなかなかに引きずってしまう。
止められない人、制御がきか
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親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

4.3

UNEXTで配信始まっててうれしい。
やっぱり映画はオープニングが大事だなぁと思うなど…
やっぱり構図が好き。編集も好き。

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.4

スティーブン・ユアン、若い頃の萩原聖人みたいな妖しい雰囲気を纏ってて、色気があってすごく魅力的…素敵…

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

やっと観た。
駿さんは作品を作ることで世界をより良くしたいと願い続けていたけど、もう力尽きたということかな…

考察じみたことを書くのは野暮だと思うけど、個人的には、あちらの世界はクリエイションという
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