にゃっぷさんの映画レビュー・感想・評価

にゃっぷ

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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公夫婦のキャラクター造形は秀逸で、話はムナくそでした。
ぜんぶウサギのせい!!あーバカバカバカ!!となりますよね。そこがうまい。
低予算なんだろうけど、音楽がご立派。シャワーシーンの音秀逸。デンマ
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

これはなんの話かというと、人同士なんて分かり合えません。立場によって信じるものはコロコロ変わります。人は野蛮です。という話です。つまり、戦争、争いの根本を煮詰めて描いております。

難点は美しい女の子
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人間の境界(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ぼんやりしてるんだよなー日本。極東の島国故に、国境の危機は中国の船が通るとか、北方領土返してもらえないとか、あるいは北朝鮮の問題はあるにしても、隣国との国境で難民とその死骸の押し付け合いの投げ込み合い>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.5

感情を排した棒芝居で不穏さを整えて、上から目線になるアングルで神基調。で、神なき世界を描いてることを、日本人だとわかんないかも。

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.8

いい。荒唐無稽の世界にちゃんと入れる。異形を描くと言えばクローネンバーグやらもあるけど、女性監督だからとは言いたくないが、痛さがちゃんと入ってくるし、映画世界に誘われる。そんな芸当なかなかできないんで>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

なんか絶賛されていたので、期待したら違いました。エピソードゼロ的なやつなんですが、『犬神家の一族』から借りてきた設定すぎたり、大味がすぎるというかチープ。水木しげるのとぼけたシニシズムからは遠いし、せ>>続きを読む

ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

基本なんじゃこれ。中年女性の錯乱イメージです。なんだか見れてしまうのはめちゃくちゃ撮影がお上手だからです。映像学校の教材でモンタージュ理論の解説として使えるでしょう。音楽ジョン・ウィリアムズでクレジッ>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アーサーの絶妙なキャラと、ノラとアーサーが表現者、物書きであることが、彼らが必要以上にヘソンを受け入れ、自分たちの心を関係を理解することを受け入れるんであって。この理解の仕方は、表現者ならでは。つまり>>続きを読む

ブラックサン(2023年製作の映画)

3.2

悪くない。
シンプル。死霊館の尼シリーズがある中でパロディみたいに出てきてるが、スペイン生なんでカトリック僧院の描写が結構良い。

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ど頭から20分くらいは、おお!!キタキタきったー!!!と心の中で叫びまくりました。オリジナルからすると、何せ絶対落ちてくる棒状のものがあり、教会の外って言ったら、神父が串刺しにされないわけがないんです>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

良くできてる。
擦り切れたネタなんで、どうなんかなと思って見出したら、どうしてなかなか。このタイトルで擦り切れ200%感あるのがもったいない。主演女優存じ上げないが、スリム美人じゃないのも良いし、演技
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ノーランで一番良い。情報洪水に身を任せるIMAXでみて損なし。
つまんないとか、IMAXで見ても意味ないとか言ってる奴は、歴史の勉強してなさすぎか、英語がわかんないから字幕しか(字幕は補助)読んでない
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オーメン(1976年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

新作合わせでやっとアマプラで見られるようになってた。むかーしビデオでみたきりで、すこぶる面白かったおもひでがあったのだが、まさしく古典それな!だった。『エクソシスト』と並ぶホラー音楽の名曲中の名曲に涙>>続きを読む

変な家(2024年製作の映画)

3.0

もっとひどいかとおもったら、最近の清水中田ラインよりマシだった。ガンニバルどうしても似るし。原作読んでるんだけど、こんな呪いホラーじゃなくって、薄気味悪いってだけの話だったような気がする。地下のくだり>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.8

もはや、パート1から時間も空きすぎて話がなんだかわからんが、『スター・ウォーズ』よりも前に書かれた古典SFなんだから、中世からある王国物フォーマット通り(主人公は高貴な生まれで何かの巨大な力を秘めてい>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

法廷サスペンスとしてとても面白いが。これがパルムドールなのか。もっと独創的な感じなのかと思ったら正攻法。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白すぎた
ボーのアパート周りは、腹が捩れるほど笑い、特にバスタブの上については思い出してもかなり笑え。デカちんこ父(絶対ポゼッションのタコ)もおかしすぎて、他の少ない客のために笑い声をころすのに必死
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

映画の中に囚われ写し取られた虚実の俳優たち、そして映画に閉じ込められ映画の中で生死を彷徨うエリセそのものを描いてるんだと気づいた時、涙が溢れ出した。エリセがドローン使ってることに感慨さえある。リュミエ>>続きを読む

みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ここ二、三年の邦画ホラーの中ではベストじゃないか。Bに振ってふざけることも(まあ、一部あるにはあるが)なく。でも何かしっくり来ないのはなぜか。パーツパーツはいいが。味噌汁の意味なに?囚われ人の排泄排尿>>続きを読む

“それ”がいる森(2022年製作の映画)

1.0

とても本気で作ったと思えない。
ながら見するしかなかった。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ドアップで長回しに耐えそれ以上に素晴らしい役所広司の顔と存在。以上。あとは、東京都のCM。

大金持ちのUNIQLOと電通が清貧の映画をベンダースの東京物語憧れを利用して成立したってのは、そもそも欺瞞
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これは、これは。。。
ブレッソン。おづ。ワイズマンなんかを消化している。のが伝わってくる画力演出。で、優しい。
日本に長年輸入されてなかったのは、こういうタイプの作品はヨーロッパに偏って目立つからだな
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ反省史と人間の正とも悪ともつかない存在を描き切っている。長さは感じないけど長い豪華さ。『ター』にも通じる人は善悪で分けられない感じが、もう主流だな。もともとスコセッシがはじめたようなもんか。し>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

普通に最高に面白い。
が、あるとすればこれ。
映画館でみればよかった。
ガソリン車の先行きが無い中ですが。。。みんな大好き集英社ジャンプみたいな話なんだが(夢、友情、挫折、戦い、勝利)実話って言われる
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市子(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

サイコパスの成長譚。
環境がこうだから、こういう人間が生まれたというのは、うんざり気味の設定。

サイコパスがサイコパスとして一生懸命生き残ろうとした。そういう話。


時間軸のシャッフルで目眩しのサ
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.6

面白いです。
若い映画を見た。
ドラッグ見たいにハマる描き方がめちゃくちゃ上手い。
話もズンズン進むので気持ちいい。恐怖カットの見せ方や見せる長さ効果が適切(もでも収まってるけど)
映画監督っておじさ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

1954年版からの派生。東宝の威信をかけたのはわかったが、良い子の東宝なのでやはり話は三丁目の夕日。つまり人情お涙頂戴の押し付け。表面的反戦ではあるが、戦争する人間の批判にはなってないので、反戦には遠>>続きを読む

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

往年人気作の続きをやろうシリーズ。もっと現代的にやればいいのに。70年代引きずりすぎ。もちろんA級ホラーの味わいはかろうじて。エクソシストの名に忠実正統な後継であろうとする努力はわかるけど愛と団結みた>>続きを読む

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.4

救いなど無い。
それが現実だ。
愉快犯に理屈などない。
それが現実だ。
まともな人間しかいない訳がない。
共感などクソ喰らえであるという基本を見せてくれる。

ザ・キラー(2023年製作の映画)

2.5

フィンチャーにしてはだよ。
この名前の文字に期待しかしないから。
お願いだから、4以上付けさせてくれよ。

死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

やっと見たけどこれは前作の方が面白かったな。予算は今回の方がかかってるし、画のルックは微に入り細に入り(絵画からとか、70年代映画っぽいものからの)のこだわりは、わかったんだけど、あと畳みかけるアクシ>>続きを読む

春画先生(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

酷評するレビューを見るにつけ思う追加→その今の現代的な価値観がなぜ我々に備わっているのかを描く作品だ。

塩田明彦の最高傑作ではないか。(あんまり初期は見てない)
他にもいっぱい見なきゃいかん映画が渋
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