おいちさんの映画レビュー・感想・評価

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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

4.0

痺れた。良い落とし所というか終わり方。
構造として前編のアンサーソング的な立ち位置になっていたと思う。

どこまでいっても人生とか生き方は個人のエゴだ。
そんなエゴまみれの世の中でも、「この人と一緒に
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

女子高生の日常×SFかと思っていたらドラえもんで、ドラえもん観ていたと思ったらデスノートでした

これだけの要素をまとめ上げて、前編なのに尻切れ感もなく充実感と共に後編への期待も持たせるのが凄い

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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.1

重厚な三部構成
クライマックスに向けて全てのピースが揃っていく中でどうしようもない悲壮感

ヤクザと家族というシンプルすぎるタイトルだが、まさに言い得て妙なタイトル

盃を交わし家族のように振る舞うヤ
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シティーハンター(2024年製作の映画)

4.0

二次元的な世界観を三次元に落とし込むのがめちゃくちゃ上手い
それに一番貢献しているのが冴羽獠を演じる鈴木亮平、アクション・ギャグ共に完全に彼の演技で世界観を引っ張っていた

とにかく冴羽獠というか鈴木
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Winny(2023年製作の映画)

3.8

日本のバイプレイヤー大集合、理詰めの構成で進めていく燻し銀で硬派なエンタメ

実話を元にしていることもあり話の展開に派手さはないが、
既成事実を作って捜査を進めてしまったり不都合な事実を隠蔽しようとす
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.7

女子高生の日常×本格アクション
二次元作品でありそうでなかった組み合わせをまさかの実写映像作品で製作

作中で発生するイベントはアルバイトや喧嘩といった女子高生らしいものだが、
彼女たちの殺し屋という
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

物凄い構成力とエマストーンの体当たりすぎる演技力に圧倒される2時間20分だった

内容はまさに人生経験RTAで、
身体は大人頭脳は赤ん坊な状態で人生を始めた主人公が性欲を通して
人を知り世界を知り己を
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.6

怪獣が全体的に人間臭くて 、Xでも言われてたけど割とヤンキー映画の文脈だった

怪獣バトルというスケールだけでなく、大自然や地下世界、幾つもの国も舞台となり映像美的にも楽しめた

もうほぼ怪獣だけで作
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

綾野剛の色気が漏れまくってる作品

ジュブナイルな面もあり、子どもたちの演技が中々素朴に光っていた

ずっとギャグ調に使われていた「紅」がクライマックスで最高の使い方をされていた

そのクライマックス
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

時系列がシャッフルされてるのとかノーラン作品感はあったが、伝記映画ってジャンルなのにこの形式でやる意義と必要はあまり分からなかった

作品の構成としてシャッフルすることで惹き込む作品にはなってると思う
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.7

正直観終わってからの感想は、
長い、支離滅裂、理解が追いつかない
の3点で考えが全くまとまらなかった。

観ている間もひどい風邪をひいたときの悪夢を見ているような、
どこまでが本当なのか、論理立ってい
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.8

スパイダーマンNWHをDCでやってみたに近い内容

途中途中で挟まれるバリーのセンスや立ち位置含め、何かとピーターと重なる部分が無くもないが、フラッシュの能力を最大限活用したアクションや演出は光ってお
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ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突(2024年製作の映画)

3.3

うーん、、あんま映画館まで観に行った甲斐はなかったかも

テーマもボヤッとしてて、
演出も派手な特撮というよりはカメラワークに寄ってる印象
ストーリー的にも怪獣が産まれてしまってなんとかみんなで倒す以
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仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド(2024年製作の映画)

3.7

まずは完結から20年も経った中で
当時のキャスト、脚本、プロデューサー、監督が再集結し、キャラクターやスーツまで新調し新作を作ってくれたことに大きな感謝。

雰囲気、話の転がり方はまさにファイズ、ただ
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.2

観ているうちにどんどん惹き込まれた
「なぜ生きるのか」
「生きることの何が素晴らしいのか」
一度は引っかかるそんな問いに寄り添う名作

夢を目前に死んでしまう主人公。
生と死の境目で出会った“生まれる
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ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022年製作の映画)

3.7

主人公を「ドラゴンボール」の主人公格であった悟空やベジータではなく、ピッコロと悟飯に据えながらも作品として引きのあるものに仕上がっている
(Z劇場版時代に悟空が主人公でない作品はいくつかあったが)
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.6

マリオブラザーズに限らず、マリオカート等その他派生作品の小ネタも網羅したマリオ愛に満ち満ち溢れた作品

マリオのルイージ以外の親族や、あえてボカしてあったであろう登場人物たちのキャラクター性も見える。
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.1

アクション・ギャグ・シリアス・飯テロ・ロマン、2時間超で全て堪能できる怪作!

ジェットコースターのように上記の要素が入り乱れ、殴ってくる128分を視聴者は凌ぐこととなる。

SNSでも触れられている
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.3

戦時戦後×ゴジラというえげつのない劇薬でシンゴジラ以上のインパクトを残した超名作だった。

シンゴジラを観た後にこのアプローチでこのクオリティの作品が作れる山﨑貴はあまりにもすごすぎる。

シンゴジラ
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

予想以上にミュージカル、でもそれが良い

登場人物は変われども、「チャーリーとチョコレート工場」の世界観、価値観を踏襲しながら2020年代の新作として成立している

ティモシーウィリーのキャラクターも
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.9

やっぱアンハサウェイかわいいな
まるで興味のないファッション誌の世界に入ってしまった主人公が仕事共に見た目も洗練されていくのは分かりやすく爽快。

最後も編集長の考えになびいてしまうのではなく、あくま
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

ずっと気になっていた作品
これ観たさについにNetflix加入してしまった

タイムリープの中でシュールギャグあり、リアリティある理不尽あり、徐々に改善されていく熱さあり、謎解き要素もちょっとありで一
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.8

まさに「こういうのでいいんだよ」な作品

最近のMCUはマルチバースに世界を広げるあまり、規模ばかり大きくなりドラマも納得感の少ないものが多かった印象

正直期待値はかなり下げて望んだマーベルズだった
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.9

個人的にはめちゃくちゃ好き
あらゆる欲に忠実に溌剌と生きた男の話

創作話ではないのが恐ろしいがこれくらい振り切れて生きてても人生楽しいと思う

女子と見たらお通夜確実映画なので、野郎の皆さんは気をつ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

ストーリー展開の納得感が少なかったかも
演出作画については流石のジブリ
メッセージについては割とよく言われることをジブリフィルターで言ってる感じも

考察で宮崎駿の自己投影描写の説も出てきていたが、も
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.8

ラグナロク以降のソーシリーズに似たクスクス笑ってしまうような独特の間はそのままにロケット出生の秘密や、『エンドゲーム』後のガーディアンズの動向を描く。

全編通していつも通りのGotGといった雰囲気。
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RRR(2022年製作の映画)

3.9

過去編もしっかり入れつつ主要人物二人の関係性の変化を濃厚に描く長編大作
ビームとラーマの対比については出自、戦闘スタイル、考え方とどこまでも力強く描かれていた。

アクションが個人戦、集団戦、一対多な
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

4.0

ストーリー展開のテンポがめちゃくちゃ良い、迫力のアクションと物語に潜む思惑にハラハラする充実の内容

登場人物も黒の組織周りはバッチリ集結した上で全員躍動していて、本当に見応えのある内容だった

コナ
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.6

庵野秀明の愛と小ネタが詰まった作品

よくもまあここまで詰め込んで作品として、制作進行として、破綻しなかったなあとしみじみ

浜辺美波って可愛いのは大前提として顔の雰囲気が気持ち石ノ森作画っぽくて、そ
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.4

うーん、、
面白くなかったといえば嘘になるが、これアントマンでやることだったのか、、

色々と設定面の意味合いで考えると、アントマンの世界観でやる意味というのは分かるが
元々コソ泥がアリサイズになれる
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.3

漫画原作だが、音の無いこの作品が想像できない。
それほどにジャズの熱、迫力がシアターのスピーカーからガンガン伝わってきた。

何より、
主要三人に満遍なくスポットが当たる漫画原作による完成度の高いスト
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嘘を愛する女(2018年製作の映画)

3.6

タイトルから愛憎入り混じるような作風を想像していたが、思っていたよりずっとミステリー調で驚いた。

主人公の由加利は文字通り『嘘を愛する女』だった訳だが、そこに歪んだ愛はなかった。
あまりにも不器用な
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.6

現代日本でロマンスファンタジーしてみたって感じの印象
大体3時期くらいに分けて恋愛する若者たちの環境と関係性の変化を描く

会話やシチュエーションといった作品全体の雰囲気がすごく理想的なリアリティだっ
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.0

一作目同様、わりかし勢いでぶん殴ってくるパワフルな映画だった。
ボリウッド的なシリアスな笑いも散見。
流石にティ・チャラというかチャドウィック・ボーズマンの追悼要素もかなり強め。

終盤の覚悟の決まっ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

画はかなり大迫力なのと厨二心くすぐられる戸締まりの呪文はかなり好き。
ただ、最早規模が大きすぎて新海誠感はあまりないかも。

国民的監督の作品でここまで3.11の被害に触れるという意味ではかなり攻めた
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

4.2

原作からよく練られたプロット(容疑者xの愛+石神と湯川の友情+丁寧に構築されたトリックとその種明かし)×演者の迫真の演技×どんな伏線も取り零さない演出から構成された、あまりにも秀逸な実写化

一度ネタ
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