このレビューはネタバレを含みます
【画面表面1mmの内容の映画】
梁石日原作のタイでの移植手術の臓器売買、幼児売春を扱った映画。
暗い話だし、敬遠したのであるが、山根貞男の評論で褒めていたので、観てみた。
が、丸で脚本が出来ていない。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
リムジンで出掛けた主人公・オスカーは、車内で扮装し、どこかに出掛け、あるシークエンスを行為する。
行為が終わると、また、車で別の扮装し、行為する。
やがて、観客は、彼がどうやら役者であり、次々に、その>>続きを読む
物語を語るものには解釈が必要である。
それが、例え、実在の事件を扱っていたとしても。
事実を、解釈というフィルターを通さず、ただただ再現してみましたというだけでは、退屈な映画にしかならない。
若松監督>>続きを読む
直感とは大切である。
キネマ旬報ベスト10 に入っている作品だったが、何か観る気がしなかった。
観賞前の直感が見事に裏切られる素晴らしい作品もあるが、この作品に関しては、直感通りだった。
21世紀に入>>続きを読む
映画的とは何か、映画作りとは何かをわきまえた園子温監督の作品である。
僕は、この映画の予告をTwitterのプロモーションで知り、Netflix に何度か目の入会をした。
恐らく、順撮りで撮影したので>>続きを読む
ゴダールばりの色彩感、アップではなく、広角の多用を試みていれば、21世紀までに、十分通じる本家ヌーベル・ヴァーグの向こうを張る傑作となっていたであろう。
本家ヌーベル・ヴァーグでは、初期ゴダール、ト>>続きを読む
僕にも、できれば殺したいと時に思う人がいる。少なくとも、早く死んで欲しいと思っている。
その人は、人の気持ちなど全く考えられない人だ。
残念ながら、その人は、人生最後の個展を何度も開き、人生を謳歌して>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
闘病映画で、観客に主人公が同情されてはならない。
可哀想な人もいるのね、そんな風に映画が終わってはならない。
闘病映画においては、主人公の姿に共感を呼び、考えさせ、理解して貰わなければならない。
誰し>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ブレイクする前のトム・ハンクスの代表作。
ラスト、少年に戻るというトム・ハンクスに、恋人となったエリザベス・パーキンスが放った言葉が忘れられない。
画面を観ていた僕は、「えっ。何で。」と呟いた。
年を>>続きを読む
香港ノワール、健在なり。
香港映画を代表するのは、一頃は、ブルー・スリーなら、
80年代以降は、「男たちの挽歌」から「インファナル・アフェア」の無間地獄シリーズへと続くノワール。
それに、ウォン・カー>>続きを読む
軽快なリズムで幕が上がる。
母の情夫。男と女。
太陽族。潮騒。
不意に現れる労務者。
モノクロームの光と影。
白い日傘。路面電車。
白い壁のマンション。
前衛的な音楽。
不慮の事故。
シンボリックな事>>続きを読む
”北京を出ないで、世界を廻っている。”という主人公。
北京に存在する世界公園。
カップル達。
都会人を描いた佳作。
ストーリーは、存在しない。
シュールな組み立て。
ポエジーな台詞。
詩的な情景。
ジャン・コクトー。
神話的な登場人物。
不可思議な裁判。
ストーリーなんて、無くってもいい、十分、面白い。
長すぎる印象シーンが、残念。
M大使襲撃計画。
過激派に見えない過激派たち。
シュールで幾何学的な建物。モノレール。逸脱なデザインセンス。
映画内で繰り広げられる映画。
芝居がかった陳腐な劇中演劇。>>続きを読む
この映画は、小津安二郎を終生意識していた吉田喜重監督なりの家族映画である。
テーマは、夫婦。
物語に、人工授精や子供が出てくるが、その影は、ほとんど現れない。
あくまでも、子供をどうするかという大人の>>続きを読む
脚本自体は、よくできている。
黒澤明監督は、この作品までに、時代劇の名作を、数々、作っている。
この作品は、望遠の多用で、アップの画面ばかりだ。
そのため、画面にも物語にも、奥行きは感じない。
この作>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
サイコパスな男が、家族の一員を殺し、傷害し監禁し、男の娘でないティーンエイジャーと共に家族の一員とする。
以前の起こした事件を、大学教官が、”趣味”で捜査と称して、捜査し出す。
その大学教官が引っ越し>>続きを読む
この映画の映像は、富士フイルムのネガを感光して特殊効果を表している。
当時、言われてたように、ありとあらゆるジャンル映画の要素が含まれている。
フィルムノワール、恋愛映画、犯罪映画、サスペンス、SF。>>続きを読む
佐野史郎を追い詰めながら、密かに、佐野史郎に淡い恋心を寄せている横山みゆきが、屋敷の階段を佐野史郎を問い詰めるシーンが、印象深い。
その屋敷を巡る風景は。当時の神戸を彷彿とする。
石井隆脚本は、ドラマ>>続きを読む
音楽と映画のリズムがいい。
ラストも、アッと言わせる。
やっぱり、洒落たギャング映画には、ポーカー。