おむうさんの映画レビュー・感想・評価

おむう

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ミッシング(2024年製作の映画)

4.6

敬愛する吉田恵輔監督作品。
善意と悪意の表裏一体。
気持ちよく最悪な気分になれて最高。

碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

初日舞台挨拶にて鑑賞。
リベンジエンターテインメントとある通り、碁を通した復讐劇として楽しめた。

作品の一本筋にある人としての軸や誠実さにも終始考えさせられ、各之進が最後に取った行動に想いを巡らすし
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バジーノイズ(2023年製作の映画)

3.8

青の景色と音楽が染み渡る。

チルな曲たちはどれも心地よかったので、その点は劇場鑑賞した意味を感じた。

導入とクライマックスの対比を成立させるためとはいえ、物語が進み劇的な展開になるにつれ現実味がな
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エレファント(2003年製作の映画)

3.9

1999年アメリカのコロンバイン高校で起きた銃乱射事件を基にした映画作品。

各生徒のその時間その場所で何をしていたかが時系列を巻き戻しながらある種ドキュメンタリーチックに淡々と描かれている。
ドラマ
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.8

語るべき言葉を持ち合わせていない。
言うとするならこれ以上ないタイトルだと思う。

トラペジウム(2024年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

駄作……という訳ではない。
天下のCloverWorks様×柿原優子女史 で映像や演出についてはさすがのクオリティ。

元乃木坂の高山一実さんが原作監修ということもあってなのかアイドルモノとして攻めた
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「何がって聞かれたら上手く言えないけど、欠けてるんだってことは確実にわかる」

コンプレックスや漠然とした悩み、不安、不器用さ、過去の傷痕。
それらがもたらす一生頭から離れないだろう人々の経験を、ホリ
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mellow(2020年製作の映画)

4.3

失われたものと未来に花向けを。

作中にはたくさんの失恋が発生するが、その円にいる田中圭演じる夏目の存在が優しく過不足ない言葉を届けてくれる理想の人であった。あれだけモテるのも頷ける。
今泉監督作品に
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Love Letter(1995年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「お元気ですか?」

失われた時を求めて、過去を読み解いていくラブストーリー。
『青春18×2 君へと続く道』きっかけで約10年振りに再鑑賞。
とても美しいストーリーと脚本で思わず唸る。

同姓同名だ
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

2024/5/3 TOHOシネマズ六本木 上映後舞台挨拶付き上映にて。

心に浮かぶ情景も目に映る景色も美しい映画だった。
きっと何年経ってもこの映画で見た景色は忘れないと思う。
思い出をなぞるように
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.2

紅に染まったこの俺を慰める奴はもういない?
漫画『ヒナまつり』が大好きなのでヤクザ×コメディの親和性は信頼していたのですが想像以上の出来。
ツッコミ側が終始中学生の聡実くん側にあったのも良かったしブラ
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映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

3.5

今期ドラマ『RoOT』のためにアニメと劇場版復習。
総集編として上よくまとまっているが、会話のエッセンスや推理する時間が削ぎ落とされてるしまうのは残念。
追加シーンも少し肩透かしを食らったがエンドロー
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ママ友(2013年製作の映画)

3.3

現実でも実際に展開されていそうな悪意の自覚が曖昧な会話。

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

拭いきれない初恋の郷愁。
理性的に客観的な視点で楽しみたかったが、どうしても感情的にヘソンの視点で没入してしまった。
堅実とも未練たらたらと取れるヘソンの行動は格好悪いけど区切りをつけたのは自分にとっ
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交換ウソ日記(2023年製作の映画)

3.2

食わず嫌いに挑戦してみたけどやっぱり合わないものは合わなかった。
高橋文哉くんはかっこいいし茅島みずきさんは応援してる。

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.7

胸糞ですね〜ここまで後味の悪い映画は久しぶりですね〜。
加速するサイコっぷりを楽しむことは出来ましたが、せめてどうにか娘に天誅が下って欲しかったです。
あとこの結末に持っていくには粗が目立ちます。
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ある男(2022年製作の映画)

3.8

過去に振り回されて苦悩する様がとにかく見ていてつらい。
名前というラベルがなくても誰という存在かわからなくても生きた証は確かにある。
希望も絶望もきっと同じくらい。

一杯食わされるラストに思わず唸り
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

35人35色の視点。人生。

自分の学生生活を振り返ざるを得ない。
自分がいたあのクラスが映画になったら自分は何を話してどう切り取られていたのだろう。
無数に感想が沸いてくる。
自分の話になるので書か
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パレード(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

未練を残したまま死んだ者たちが留まる世界のお話。
「映画は遺るもの」、現実でもフィクションでも生きる人それぞれに物語があって、繋がって区切られて紡がれていく。
それを遺す"映画"の存在意義を強く感じた
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.3

義理がある。人情は人に触れて蘇る。
"光州事件"の真実を伝えるために奔走したタクシー運転手と記者の実話ベースの物語。

タイトルや序盤のゆるい空気感からハートフルな作品を想像しましたが、舞台が光州に移
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.2

「私が好きなものは……であって、……だよ」

ただし摩擦はないものとしない、ゲイと腐女子の恋愛ストーリーと思いきや、「普通に産まれたかった」「普通になりたい」ゲイ(同性愛者)の葛藤と苦悩がもう一つ大き
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

3.5

あらゆる意味で山田杏奈が無双する映画。
ただただ彼女の存在感と演技力が際立ちます。
それだけで十分な価値。

なまじ映像演出にこだわっているため、良いB級になり切れないチープなスプラッタ演出と、"村社
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.9

「私たちはひとりじゃない。きっと前を向いて進んでいける」
そんな綺麗事、しかし見方を変えればこれまた事実な価値観を信じさせてくれるパワーがある作品。

狼の仮面を被った謎の少女に集められた、学校(社会
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.8

この感情を言語化する言葉を持ち合わせていません。
少しだけ、救われたような気持ちになりました。
心に感じたあたたかいものは今後消えることはないと思います。

まどろみの彼女たち(2024年製作の映画)

3.1

2/10(土)公開記念舞台挨拶にて。

『動物園のふたり』が好みでした。
セリフと映像のちぐはぐ感は意図してやってるんでしょうか。

ひらいて(2021年製作の映画)

4.3

山田杏奈さん演じる木村愛の精神性が愛おしくて愛おしくて愛おしくて愛おしくて愛おしくて、堪らない。
幸せになれる?なれない?
なれないなら満たすだけ満たす?満たせない?満たされない?
狂おしい程に苦しい
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