otomさんの映画レビュー・感想・評価 - 76ページ目

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エレキの若大将(1965年製作の映画)

3.9

TVでやってたので、ついつい。全作品の事だが、田沼雄一は非の打ち所がなくてサイボーグみたいな奴だな。しかし"ブラック•サンド•ビーチ"は格好良い。そして、いつ観ても"君といつまでも"の澄子が歌い出すシ>>続きを読む

風の歌を聴け(1981年製作の映画)

3.7

面白いのか面白くないのかよく分からん。とりあえず原作がこんな話だったっけ?と云う感じ。読み返してから観た方が良かったかもである。が、節々で村上春樹の調子がはっきりと見えてくるのは、自身のスタイルが確立>>続きを読む

SUPER 8/スーパーエイト(2011年製作の映画)

3.5

この安定感、シネコンで観たい。'80年代な雰囲気に満ちており、自分が小学校の頃に観ていた名作の数々を思い出させ、ちょっとしたノスタルジー。主人公達は絶対に死なないって分かっている映画は、それはそれで良>>続きを読む

ゴーストライター(2010年製作の映画)

3.2

全体的な雰囲気は良かったけれども、いまいちのめり込めなかった。CIAがうんたらかんたらと云うのも新鮮味もない。うーん、普通。

21グラム(2003年製作の映画)

4.5

久々の鑑賞。イニャリトゥ監督お得意の時系列を崩した見せ方で三者三様の思い通りにいかない人生を非常に効果的に表現している。神をテーマにした物語で頻繁に出てくるけれども、ベニチオ•デル•トロの善人になりた>>続きを読む

ムカデ人間(2009年製作の映画)

4.0

マジキチ。しかも、本編終了後に3部作の特報。オエー。

うつしみ(1999年製作の映画)

3.9

園子温監督って昔からやりたい放題だったのですね。既に強烈なスタイルを確立しており、全体に漂うアマチュア臭さをねじ伏せている。つまり、アマチュアでないって事なのだろう。雪の中のハチ公のシーンには鳥肌が立>>続きを読む

パレルモ・シューティング(2008年製作の映画)

3.9

いつものヴェンダースを期待すると裏切られる...個人的には良い意味で。全体としては、何だか鬱々としていて、おまけにデニス•ホッパー絡みの死のイメージはかなりアニメっぽいのではあるが、嫌いではない。ヴェ>>続きを読む

怒りの葡萄(1940年製作の映画)

3.5

2021年9月30日
久々に原作読んだので。後半(原作では中盤くらい)の筋の破綻がやっぱり気になる。で、暗闇での親子の別れ、そこからのトムがいなくなった最後の最後が素晴らしいんでしょうに、それをやらな
>>続きを読む

紅の豚(1992年製作の映画)

5.0

あー、すがすがしい。
ジブリ作品の中で一番好きな久石劇伴。

黒猫・白猫(1998年製作の映画)

4.4

ぼーっと観てて『アンダーグラウンド』っぽいなと思ってたら、同じ監督でした。面白いのだけれど、いささか長い気もする。今日の気分じゃなかったのか、ゴチャゴチャ具合に頭が重くなった。が、『カサブランカ』のオ>>続きを読む

樹氷のよろめき(1968年製作の映画)

3.6

雪深い北海道で展開される、岡田茉莉子と2人の男のドリカム状態のかなり面倒くさい三角関係。上がったり下がったりの繰り返しで苛々させられっぱなしだったのだが、後半はあまりの噛み合わなさ具合に滑稽で逆に面白>>続きを読む

トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

4.3

傑作。キエシロフスキーの捉える光は慈愛に満ちている。赤だけいささか話の筋の系統が突飛な気もしなくはないが、それを感じさせない程の見事な演出。素晴らしい。

さらば友よ(1968年製作の映画)

5.0

2022年9月3日
再鑑賞。点数低く付けてた自分を叱りたい。OPのスッと交差して登場するとこから、EDのマッチで交わるとこまで最高じゃないか。至るところに溢れる裏切りの中で、頑なに守る友情の純度の高さ
>>続きを読む

みな殺しの霊歌(1968年製作の映画)

3.9

話の筋がいささか無理があるし、セットもショボかったりするのだが、凄く好き。ダハダバダ〜的な音楽も良いし、回想シーンのエフェクトも素晴らしい。倍賞千恵子との絡み等々、もう少し細かく描いて貰ってたら更に良>>続きを読む

トロン:レガシー(2010年製作の映画)

2.8

映像は凄い...けれども、お話は色んな映画を詰め込んだ様でいただけない。うーん。

Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち(2011年製作の映画)

4.8

初めての3D体験がこの作品で良かった。躍動する肉体、と云うか肉体ではない、内なるものがほとばしり動いている錯覚さえ起こす。自分の様にダンス芸術に馴染みのない者でも、目を離す事ができなかった。この生命力>>続きを読む

名前のない少年、脚のない少女(2009年製作の映画)

5.0

甘酸っぺぇ。厨二病全開である。30代に観てこれだけ胸に迫るものがあるって事は、10代でこんな作品を観たら号泣してたに違いない。合間に挟まるサイケな映像も素晴らしい。"Mr. Tambourine Ma>>続きを読む

シルビアのいる街で(2007年製作の映画)

3.8

※ただしイケメンに限る。ブサメンだったらお話にならない作品ではありますが、大変に美しい映像表現に溢れている。『世界ふれあい街歩き』風にひたすらイケメンがシルビアに似た女の子をストーキングする。穿った見>>続きを読む

炎と女(1967年製作の映画)

3.8

人工授精にまつわるあれこれって事で、どうにも馴染みのないテーマの作品ではある。しかし、4人の男女の錯綜した具合だけはよく分かるし、普通に面白い。吉田喜重の斬新な映像美も健在。小川真由美の演じるイタイ女>>続きを読む

悪人(2010年製作の映画)

3.7

人を殺めた後に失う辛さを知る事ほど、罪と罰な事はない。妻夫木聡の「もっと早う会うとけばよかった」と云うセリフに全てが詰まっており、そして切ない。割りと古典的ではあるものの、回想シーンを含めて全体の流れ>>続きを読む

レンブラントの夜警(2007年製作の映画)

3.3

ピーター•グリーナウェイの過去の作品は好きなものが多いのだが、この作品は全く集中できず。一回観ただけだと、登場人物も把握できない。しかし、まぁそのうち気が向いたらもう一度観ようと思う。

トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

4.0

男女の内輪揉めは他所様を巻き込まずにやって下さいと言いたくなる作品ではあるものの、実に面白かった。色々と失いまくりで真っ白になった男の真っ白な純粋な愛情は、やがてトンネルの先の光の様な希望、すなわち愛>>続きを読む

バウンド(1996年製作の映画)

3.7

やたらとクオリティの高いレズ映画。所々で『マトリックス』を感じる(当たり前だけど)。大した事ない筋なのにグイグイ引き込まれていくのは、ウォシャウスキー兄弟の卓越した映像のセンスによる所が大きい気がする>>続きを読む

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

4.2

久々の鑑賞。美しい映画です。偏愛と呼ぶべきかそうでないかは、男と女の温度差だけで決まってしまう切なさ。サイレントの露骨な原点回帰願望シーンは爆笑。童貞くんには勉強になり過ぎたのだろう。

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

5.0

2023年8月12日
収容所から生き延び、徹底的にオリと死を生活から排除するモードと、殆ど死者からどんどん血色が良くなるハロルド。レベルの高い芸術肌同士のシンパシーは大前提なんだけども、歪んだ若者をき
>>続きを読む

新宿泥棒日記(1969年製作の映画)

5.0

何故だろう、何回観ても飽きない。後追い世代にもこの時代の混沌とした新宿の空気を身近に感じさせてくれる。この時代に青春を迎えた人達が羨ましいとさえ思う。危うく射精しそうでした

情炎(1967年製作の映画)

3.7

血と争う岡田茉莉子。吉田喜重特有の冴えた構図は健在ではあるものの、お話がいささか綺麗にまとまり過ぎている感じは否めない。眠かったから、観るのに苦労した。

メランコリア(2011年製作の映画)

5.0

2人の姉妹のメランコリー(憂鬱)のお話。傑作。 ネタばれの可能性あり、長文により以下。
http://otom.jp/blog/melancholia/

カラフル(2010年製作の映画)

3.8

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』の原恵一作品なら観ない訳にはいかないと云って観てなかった作品。途中でブラタモリになったり、全体的に音楽がいまいちではあったものの、普通に号泣さ>>続きを読む

マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

3.5

身軽な人生を歩む、イケてる中年ジョージ•クルーニーのお話。洗練され過ぎてて、同じ人類とは思えない。そんな人でも悩みはあるらしいと云う映画。人は見かけによらないもんなのですね。