out2lunchさんの映画レビュー・感想・評価

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20世紀ノスタルジア(1997年製作の映画)

4.0

よくもまあこんな映画が成立したな。20世紀からの贈り物。原将人の音楽活動には(ここに限らず)とくに興味はないんだけど、へんな役でへんなうたを歌わされてる広末涼子、きらきらしてる。四方田犬彦がどこかでこ>>続きを読む

パッセンジャー(2016年製作の映画)

4.0

きちんと感想を書くと面倒だけど、ひとことで言うと総合的にこれでよかった。軽薄でいかにもこういうことをしそうなプラット。ローレンスの腕っ節だと本当に殴り殺せそうだし、プラットの体をひきずって台に乗せるあ>>続きを読む

人生タクシー(2015年製作の映画)

3.5

前を向いているダッシュボードの車載カメラが手でもって向きを変えられて車内を映し出したところでちょっとおおっ、と思ったけど、普通にカットが割られてるし後部座席にもカメラがあるし、あまり手法を徹底させる気>>続きを読む

未来よ こんにちは(2016年製作の映画)

4.0

「あの夏」と「エデン」はよくわかりませんが「グッバイ」とこれは好きかな。これについていえば、なにがいいのかというと流れるが如きグルーヴに尽きる。ユペール抜きで話が展開するところって2か所くらいしかなか>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.5

始まった瞬間、真っ暗な画面に白字で出るクレジットのところの電話のやり取りでもういきなり要点に入っている。もさもさしてる暇はないのだ。

森の石松鬼より恐い(1960年製作の映画)

4.0

冒頭の現代劇の部分、記憶していたよりも長かった。緑色のスウェーター?に帽子をかぶった錦之助がウィスキーをラッパ飲みしながらバイクにまたがるよ。いいね。

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

4.0

前作の林業のやつが生ぬるかったので油断していた。当然このくらいのものは出してくるのだとあらかじめ予測しておくべきだったがあまり期待せずに見て正解だった。スピリチュアルな戯言、能書きみたいなものがしゃし>>続きを読む

エンゼル・ハート(1987年製作の映画)

4.0

酉年に見るのにふさわしいニワトリ推し映画。南部映画でもあった。

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

いまだに、日本語のロック(「ヒップホップ」とか「ミュージカル」に入れ替えてもオッケー)には、いま存在しているのとは違う、よりよい正解がありうるのではないかと思っている。そういうことを考え始めたのはご多>>続きを読む

ざ・鬼太鼓座(1981年製作の映画)

4.5

電子音評判悪いですね。ひさびさに再見したら、あれがいいのにと思った。なにからなにまで好き。

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

4.0

家にまで入り込むカブトムシ型の小型飛行カメラ、ほんとにああいうのがあるのかまだこれからなのかいろいろ想像させて、ちょうどうまい具合だと思った。昔、「エネミー・オブ・アメリカ」見て、超監視社会こえー、と>>続きを読む

まなざしと微笑み(1981年製作の映画)

4.0

ちょっと時間がたっちゃったんで感想は忘れました。川崎市市民ミュージアムにて鑑賞。「キャシー・カム・ホーム」「まなざしと微笑み」「家庭生活」の3本を見ましたがどれも同じくらいよかった。甲乙つけがたいけど>>続きを読む

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

4.0

まれに見る忠犬。あとから振り返るといくつか不自然なところがあるんだけど全体の流れがよどみないのであんまり気にならなかった。

カレーライスを一から作る(2016年製作の映画)

4.0

命の大切さとか人間としての原点を見つめなおすとかいった陳腐なお題目になりそうなんだけどそうはならないところがさすが、自分の体を動かして生きてきた探検家ならではの指導だと思った。エコロジー、ニューエイジ>>続きを読む

狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

4.0

本厄を過ぎてからようやく初見っていうのも間が抜けた話ですが、撮影、編集ともきちんとしている。現場のテンションが高いことと画面の熱とはまた別の話だと思うんだけど、そのふたつが直結しているような錯覚に陥る>>続きを読む

続・深夜食堂(2016年製作の映画)

4.5

どこかに書かれていましたがほんと視線の映画。見る、見られる、目と目が合ったり合わなかったり。文字通り線が見えそうな瞬間もあった。河井青葉、渡辺美佐子、すばらしい。油揚げを供えるところとか帰る前に渡辺美>>続きを読む

死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

4.5

ひと晩たったらなんかそんなでもない気がしてきましたが、見ている間はめちゃくちゃおもしろかった。1作目「死霊館」との2本立てで見たら、1作目からこの2作目に至っての深化がわかってよかった。ファーミガが、>>続きを読む

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.0

こういう映画見ると自分がいかにミステリー脳がないか痛感する。わたしはオチに素直にびっくりしてしまいましたが、おそらく、「オチがありますよ」と言っただけでネタバレだとわかってしまうひともいるでしょう。や>>続きを読む

八月(2016年製作の映画)

4.5

目新しさはないかもしれないけど画面がいい。構図の感じがいちいち気持ちよかった。あれっ、もしかしたらこれ、いままで自分が見た(数少ない)中国映画の中でいちばんいいんじゃないの?
ラストはちょっと甘いけど
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魅せられて(1949年製作の映画)

4.5

お見事。中平康が撮ったアメリカ映画みたい。これでもかとばかりの手前と奥の構図の連発……(映画史の話やリー・ガームズのことを思いっきり中略)……でもまあワイラーがいちばんすごいのかなってことになる。

メイトワン-1920(1987年製作の映画)

4.0

炭鉱、組合、スト破り。嫌いなわけがない。時代は違っているけど「天国の門」を思い出した。「天国の門」はほとんど寝たけどこれは映像がきれいでほんの少ししか寝なかった。フィルムだったからかな。


ボニー・
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さとにきたらええやん(2016年製作の映画)

4.0

実家がほんのちょっとだけあの「里」に近い状態であるため、そういう意味での感慨があるのはもちろんなんだけど、おっさんがゆらゆらする街を自転車ですべるように行くリズムだとか、運動会の借り物競争のお題が「ア>>続きを読む

三里塚 五月の空 里のかよい路(1977年製作の映画)

4.0


DVDボックスをついに開封した。どんな映画か忘れていて気楽に見始めたら、顔、土、人間、医学、治水と90分にあらゆるものがてんこ盛りだった。

鉄塔が引き倒されると聞きつけて、でも塔には近づくことがで
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怒り(2016年製作の映画)

4.0

「好きではないけどよくできている」っていう言い方、自分はあまりしないけどこれはまさにそんな感じだった。さも、人生の重大事を語っている映画ですよ、みたいなつもりなのが嫌い。

3つの場面のつなぎ方はスト
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生きる(1952年製作の映画)

4.5

前回見てからいろいろあって(自分が胃ガンなのではないかという、根拠がないわけではない疑いも含めて)、もう喜劇として見ることはできなかった。

左卜全、顔だけで存在感を誇示する役だったんだっけかなと思っ
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われらが背きし者(2015年製作の映画)

3.5

カーチェイスなし、発砲も最小限のクソ地味映画。主役はむしろステラン・スカルスガルド。

一般試写って開演前に必ずロビーで弁当などの重いものを食ってるひとがいるっていうイメージだけど、ユーロライブでもい
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いまを生きる(1989年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭にて。たぶん初めて見た。まじめな映画でよかった。

好きでもないくせに(2016年製作の映画)

4.0

謎の聖女璃子ってひとのことはぜんぜん知りませんが、吉田監督でなかったらここまでの良さは引き出されなかったんじゃないかなと思った(なんの根拠もないので、もしすごく芸達者なひとだったりしたらごめんなさい)>>続きを読む

青空エール(2016年製作の映画)

4.0

「シング・ストリート」に物足りなさしか覚えなかった音楽(映画)好きのひとはこれ見るといいと思う。

主演の男子、竹内涼真くん(立正大学地球環境科学部地理学科在学中、らしい)は、本人の写真を見るといまど
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ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>(2015年製作の映画)

4.5

微妙にタイトルの据わりが悪いと思ったら、前作は「ミュータント・タートルズ」だけだったのね。

リメイク版「ゴーストバスターズ」と重なるような映画だけど、こっちのほうがはるかに好き。4匹のキャラクターの
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汗ばむ美乳妻 夫に背いた昼下がり(2016年製作の映画)

4.5

見たときのタイトル「舐める女」。
落ちそうでなかなか落ちない七海ななのメガネがついにずり落ちる瞬間だとか、汗臭いシャツ?を盗んでからの、走る→帰る→玄関を入ってすぐ脱ぐ→牛乳をパックから飲む→オナニー
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ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ(2015年製作の映画)

4.5

ジャック・リヴェットが「ゴーストバスターズ」を撮ったらこんな映画ができるのではないかな?

みんなわが子(1963年製作の映画)

4.5

子供を飢えさせるなんて絶対しちゃダメだろう、と思う。飢え関係の描写がなかなか容赦ない。中原ひとみの手ブラ入浴カットあり。家城巳代治最強。

香港、華麗なるオフィス・ライフ(2015年製作の映画)

5.0

2015/11/27初見、2016/08/02再見。5点で変わらず。

生き馬の目を抜く世界でありながらなぜかどこかしら楽天的な感じもあって素晴らしい。須川栄三や井上梅次にも見てほしかった。