charliedontsurfさんの映画レビュー・感想・評価

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とっととくたばれ(2018年製作の映画)

3.7

ジョン・ウォーターズがベストに入れてたロシア映画。
ロシア映画は観てるだけで痛覚を大いに刺激するのだけど、こちらもそこはちゃんと押さえてた。
ワンシチュエーションをひたすらバイオレスで描ききるのはすご
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.9

めちゃ渋い良作。

吉田監督は好きな監督のひとりで、濱口監督と同じく次の展開やショットが予想つかない。
だから常に不穏な感じがずっと続く。
だから観てる間はずっと気の抜けない。
最近の日本映画の特性な
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生きる(1952年製作の映画)

3.9

黒澤作品の中でいまのとこいちばんすごいかも。
構成があまりにも斬新で驚く。この組み立て方はいまでも新しいと思うし、改めて黒澤明の非凡さを思い知る。
また、志村喬がカフェからダダダっと降りてきてそれをう
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ビースト・オブ・ノー・ネーション(2015年製作の映画)

3.7

アフガニスタン撤退後に観ると尚更エグい。
前半の平和描写が逆にハラハラしてきつかったが、少年が反乱軍に捕まって殺人マシーンに鍛えあげられてくあたりからハリウッド的な匂いがしだして気分がだれてくる。
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

三時間近い映画を劇場で観るの久々で、トイレが気になってしまったけれどそれを忘れさせるほど魅入る。

濱口監督のは前作があまりにも素晴らしすぎて今作も大いに期待して観に行き、やはりこの監督固有のストーリ
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下女(1960年製作の映画)

4.0

初キム・ギヨン。
ラストは正直好きになれないのだけれども、テンション・キャラクター・ストーリーどれを取っても異常で、まさしく増村とファスビンダーのハイブリッド作品かと興奮する。あと蛭子さん少々。
キャ
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ジェニーの記憶(2018年製作の映画)

3.8

極めて私的で忌まわしき題材を非凡なストーリーテリングと俳優たちの生々しい演技を導入しながら描ききっていて衝撃。
や、厳密に言うと描き切れるものでもないのだろうけども、とにかくこういう作品がテレビコンテ
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

綾野剛が出所してからが怒濤の展開で泣く。
それまではメチャ辛気臭くて鼻で笑いつつだったけど。。
ヤクザが暴対法で息の根止められてたのがわかったんだけど、大手組織にはあんま効いてないモンだから、世の中の
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東京物語(1953年製作の映画)

3.8

2回目の鑑賞。
初見の頃より子供たちのドライさに違和感なく観れたのは年のせいかもしれないと思い込んだり、何気なく描かれる戦争の悲惨さを重く受け止めたり、杉村春子のプラグマティックさに改めて感心したりの
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パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)

3.3

企画と実践の勝利だと思うので、映画としてはなんとも言えない。正直寒い部分もあった。
けど、こうした映画がリリースされてレアケースな作品だとか言ってる限りは、まだまだ表現の自由とか危なっかしい感じが残る
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.8

久々に不快指数の高い映画。
サイトにも書かれてる通り、異常なカメラワークと淡々としたモノローグがほぼ全編に渡って覆っている。そこのあたりファスビンダーの映画を想い出す。
とにかく主人公に共感が持てない
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バルカン超特急(1938年製作の映画)

3.6

この時代につくられた映画のほとんどが展開が早くて、この映画も銃撃戦のあとにしれっと日常生活に戻るキャラクターにはどうしても引き込まれなくて困る。
しかしサスペンスのなかにもギャグが散りばめられていて、
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.5

東映の世界観に乗っかった感はある。
昔の仁義なきシリーズもこういうポジションだったかもしれないがいまいち乗り切れず終わった。
江口洋介と竹野内豊は、、やっぱ無理な感じ。
でも撮影と美術は結構好き。

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.8

人間とはひとつの管でできている、と言ったのは福岡伸司だがそれを映画で表現するとこうなる。

内視鏡検査経験者にはお馴染みの人間のインナースペースが映し出されて居心地の悪い思いもするけれど、モノに囲まれ
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.6

久々に安定感あるアメリカ映画観た。
中盤まではサクセスものとしてほんわか観てたけど、ラストで一気に邪悪さが噴出してちょっとビックリ。

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

3.6

この時代特有のアバンギャルドムンムンの冒頭の音楽と編集にびびるが、とっさに「砂の女」も思い出す。
難解といえば難解で、ただ、そう作ったベルイマン50歳の焦りも感じられるし、それも相まってとても生々しい
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.6

正統派韓国エンタメ映画ではあるけれど、いつもながら画作りはプロフェッショナルでアジア映画随一のハイクオリティトーンを発散している。
ゾンビ映画でありながら、笑いと涙もキッチリ盛り込む韓国映画はほんと侮
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ねことじいちゃん(2019年製作の映画)

3.0

ありきたりな感想にはなってしまうけど、猫の演出は驚嘆するとこ多数、でも人間ドラマでいうとその演出力がめちゃ薄くて驚く。
演技上手くない俳優さん使っても、その演出力で唯一無二の個性引き出して傑作を産み出
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その住人たちは(2020年製作の映画)

3.5

このケビン・スペイシー似の男がここまで他人の生活を破壊しようとするモチベーションがよくわからないまま観続けてしまう。
プロミシングヤングウーマンと比較してしまうと、こっちはだいぶ正統派スリラーをやろう
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

底知れぬ闇を抱えたキャシーが良かったし、独特なカメラアングルも楽しかった。
明かされないまま謎な描写とかもいろいろ想像させられた。

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.7

あんまり評価されてないぽいけど楽しめた。
キューブリックの審美的世界とキングの俗っぽさ両方うまくブレンドしてる。

恐怖のセンセイ(2019年製作の映画)

3.6

すっごい変なテイストの映画。
笑っていいのか慄くべきなのか困る。
VHSテープや固定留守電とか、タイムレスな世界観にも深読みしてしまう。

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.7

初めの審美的過ぎる展開には辟易としたけども、後半にしんみりと心に染み入る展開に。
でもなんかA24てことで素直に入り込めないすね。

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

4.0

観るまでは三時間越えにびびっていたものの、映像がまわりだすとなぜか不思議と魅入ってしまうワイズマン節を味わう。
「公平性って何?」と聞かれたら「図書館。」と即答するだろうと想像させるに充分なドキュメン
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エデン、その後(1970年製作の映画)

3.8

ARG映画ラリーのラスト。
作家故のタイトルがまたすばらしいのとストーリーの放棄と色彩設計、美術のセットが突き抜けて良かった。
ヨーロピアンポルノをロベール・ブレッソンが撮ったかのよう。「たぶん、悪魔
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

3.6

天使クラレンスがめちゃポップなキャラであるのをこの2回目鑑賞で再認識。
あと、1回目観た時より前半の金融業のプラグマティズムさにいま観る方がリアリティ感じて、ストーリー構成の巧さを知る。

ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)

3.3

アラン・ロブ・グリエ2本目。
1本目にして初体験のARG作品「快楽の斬進的横滑り」の徹底的に訳わからない魅力に比べると、訳わかりとメタフィクションのこの映画は食い足りない印象。
むしろキザな映画という
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.5

RIPヨハンヨハンソン。
観終わって思ったのは、前作と今作を較べるのじゃなくて、あれはあれでこれはこれということ。
際立った違いは撮影の部分で、前作がかなり好き過ぎた。
あと殺伐とした殺し合いを顕微鏡
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.5

「タクシードライバー」なうに惹かれて。
いままでいろいろな殺人凶器を観てきたなかで、トンカチ🔨ってすごい。
頭突きや絞め技で敵を仕留めたり、客できてるスカムバッグたちの頭をトンカチであんなポコポコたた
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ゲーム・ナイト(2018年製作の映画)

2.9

予告篇につられて観る。
オフビートでブラックコメディな映画なんだと思うけども、ストーリーがあっちゃこっちゃ行ってて終始落ちつかずにジ・エンド。
笑っていいのか悪いのかよくわからないところ多々あり。
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快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

3.7

「快楽の斬新的横滑り」
自分の映画史上、最高にクールな映画タイトルとして燦然と輝いていたこの未見の映画を観に行く、初めてのアラン・ロブ・グリエ体験。
うわさには聞いていたけれど、難解さをここで語るので
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.8

このスーパースターを描くには、2時間強あったとしても足りないだろうし、ところどころ薄くて大味な部分もあったけれど、クライマックスのライブエイドシーンで観てるこちらを完全にわしづかみしてくれたから大満足>>続きを読む

Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)

3.6

NHKの深夜にやっていたのをなんとなく見だしたら、めちゃ引き込まれる。
当時のプライベートな映像含めて貴重な映像多々あり。監督との強い信頼関係を感じた。
それでも80年代の自身のインタビュー映像を見せ
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華氏 119(2018年製作の映画)

3.3

久々のマイケル・ムーア。
民主主義はややこしいからこそ素晴らしい。

ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

3.4

普通に楽しめた映画。
普通すぎると言ってもいいかもしれないけど、いまなかなかこうした普通な映画はないような気もする。
泣いて笑って考えさせられて。
プロデューサーに名も連ねてるジャド・アパトーの映画が
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