盆栽さんの映画レビュー・感想・評価

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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

4.4

"生きる"ことを伝える為の記録


 「ウクライナ侵攻」でのマリウポリのDay1からDay20までに起きた実態を記録映像として残した本作。作中ではたった20日間の出来事を映していますが、実際は2年以上
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.2

この状況下で子供作ろうとした決意に涙


 「音を立てたら、即死。」という興味しか湧かないキャッチコピーで有名な本作。たったの90分で楽しめるホラーは、時間的にも満足度的にも需要しかないので非常に有難
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名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)(2009年製作の映画)

3.5

修理費やばそう…


 OPから心臓バクバクした劇場版13作目。黒ずくめの組織が大きく関わる本作はミステリーよりサスペンス色が強い一本。こっちの方が意外と好きかも。

 数多くの刑事さんが登場していま
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名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)(2008年製作の映画)

3.3

絶対音感欲しい


 コナンが音痴であることを初めて知った劇場版12作目。今回は音楽メインということもあり、非常に煌びやかで上品な作風の楽しめる一本。ミステリーよりも爆発!爆発!爆発!のイメージが強い
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.5

怪獣プロレス 団体戦 開幕!!!


 ゴジラ生誕70周年、モンスター・ヴァース10周年という節目ある年に公開された本作。華麗なるGWの幕開けを象徴するかのような"脳死で観れる"大迫力怪獣映画です。映
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NY 心霊捜査官(2014年製作の映画)

3.3

理性の塊でしかない悪魔現る


 久しぶりにスコット・デリクソン監督によるホラー映画を鑑賞。今回は悪魔祓い系といっても他とは異なる、捜査型悪魔祓い。主人公が刑事である時点で一風変わった作品なのが分かり
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オリエント急行殺人事件(1974年製作の映画)

3.5

名優揃いの列車


 アガサ・クリスティといえば『オリエント急行殺人事件』!!というイメージが強いです。監督はシドニー・ルメットで、豪華俳優陣が集結。イングリッド・バーグマンは本作で3度目のアカデミー
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デッド・オブ・ナイト/夢の中の恐怖(1945年製作の映画)

3.7

5つのテーマ、5つの恐怖


 あのマーティン・スコセッシ監督が「史上最も怖い映画ベスト11」で5位に選ぶほどの作品。そんなこと言われたら観るしかないじゃないか。

 大きく5つに分かれているオムニバ
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名探偵コナン 紺碧の棺(2007年製作の映画)

3.0

謎解き冒険バラエティ(?)


 なかなか挑戦的な劇場版11作目。コナンっぽさはほとんどなく、アドベンチャー要素に全振りしているからこそむしろ清々しい。ただ少しやりすぎか?

 本編は107分のはずな
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ハッピーエンドが書けるまで(2012年製作の映画)

3.7

たったの一文で人生は大きく変わる


 『きっと、星のせいじゃない』のジョシュ・ブーン監督によるラブ・ストーリー。何が"ハッピー"で"アンハッピー"なのかを考えさせてくれる贅沢な一本。結構好みなロマン
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笑う男(1928年製作の映画)

4.1

"笑顔"の裏に隠された"悲劇"


 アメコミ史上最凶ヴィラン「ジョーカー」に直接的な影響を与えたであろう伝説のサイレント映画。ホラー映画として認識されがちな本作ですが、実際は『フランケンシュタイン』
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インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

3.7

真実のみを語れば救われる


 『ロスト・ボディ』のオリオル・パウロ監督によるサスペンス映画。
 何者かに襲われ、愛人を失った主人公ドリアは、愛人殺害の容疑者に。3時間後に迫った法廷審理を前にドリアは
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名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)(2006年製作の映画)

4.1

名探偵に命預けたい


 記念すべき劇場版10作目。やけにオールスターキャストだなと思ったら劇場版が10周年だからだったのか。出番が少なすぎるキャラもいたけど、皆の顔ぶれが観れただけで満足。

 内容
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名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)(2005年製作の映画)

3.6

ミステリーは密室劇一択!


 久しぶりに純ミステリーを味わえた劇場版9作目。豪華客船が舞台とは、まるで『タイタニック』×『ナイル殺人事件』のコラボかのよう。そして今回のMVPは小五郎。ようやく彼の活
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名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)(2004年製作の映画)

3.3

その身長で操縦席に座るのはホラーよ


 前半の推理パートと後半からの飛行機着陸パートのテイストの差が激しすぎる劇場版8作目。映画にするほどのクオリティかといわれると首を傾げたくなる内容でした。

 
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名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)(2003年製作の映画)

3.9

平次も新一もカッコいい


 京都の美しい街並みと"和"のミステリーが見事なマッチングを果たした劇場版7作目。ザ・日本の風景が素敵だし、本作のサブトピック的役割である平次の初恋の相手もまさかの人でつい
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名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年製作の映画)

4.0

バーチャル内で生き残れ!


 Filmarksの中でもかなり評価が高い劇場版6作目。今回はミステリー×デスゲーム×ヒストリーが上手く混ざり合った良作。仮想世界でコナンが事件に挑み、現実世界で父親の優
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名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年製作の映画)

3.6

こいつらが黒の組織か


 ようやく黒の組織が登場した劇場版5作目。今回は少年探偵団が大活躍。彼らと灰原との関係も良い方向に進む感じで、なんとも朗らかな気持ちになりました。周りに誰かがいるって幸せなこ
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ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

4.1

この結末は誰にも先読みできない


 思わず声が出てしまったほど衝撃のどんでん返し映画。これは凄い。
 心臓発作で亡くなった女性の死体が行方不明。夫であるアレックスに疑いの目を向けられるが、物語の歯車
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ジュマンジ(1995年製作の映画)

3.7

鬼畜ゲームすぎる…


 謎のボードゲーム「ジュマンジ」が究極のホラーアイテムとして大活躍するアドベンチャー映画。いや、正確にはパニック映画。映画として観たら楽しくて面白いけど、現実的に考えたらかなり
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

4.0

"最高のプレゼント"は最後までのお楽しみ


 甘酸っぱいLOVE、切ないLOVE、純粋なLOVE、幸せなLOVE。19人の男女が様々な形の「LOVE」を表現してくれる至極のロマンス群像劇。一度に数本
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マレフィセント(2014年製作の映画)

3.6

素晴らしい新解釈


 『眠れる森の美女』でヴィランを担当したマレフィセントが主人公の物語。彼女はディズニー作品の中でも屈指の名ヴィランなので、このように主人公作品が作られるのも納得。そして原作とは異
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ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

3.0

刺激を求めすぎるのはアカンよ


 序盤はダニー・ボイル節炸裂で、終盤あたりから一気に『地獄の黙示録』化する多ジャンル映画。原作者はまさかのアレックス・ガーランド。情報量が多すぎて頭痛に終始襲われ、物
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.4

過去も未来も現在も変えれるのか


 ジャケットからは予想できないリッチなSFサスペンス。前情報無しで観たせいもあり思ってたのと全く違うテイストに困惑しながらも、気付けば虜になっていた自分がいました。
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.8

アニマル系はズルい


 犬が主人公の映画。この時点で感動しないわけがない。犬と飼い主の関係をここまで温かく描かれると涙腺が崩壊します。深く考えることはない。とことん癒されよう。

 コーギーの短足、
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.2

んなアホな


 普段たったの10%しか機能していない脳がもしも100%に達したら…
 興味をそそられる設定で本編が90分未満。そして監督はリュック・ベッソンで主演はスカーレット・ヨハンソン。一見問題
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マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

3.8

豪快にはじけちゃお!!


 こんなにポップで明るいミュージカル映画があったとは。ABBAの名曲をベースに構成された本作はコメディ良し、ダンス良し、ストーリー良しの満足度高めの一本。ABBAの曲はどれ
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ホーム・アローン2(1992年製作の映画)

3.8

レベルアップしたお仕置きタイム


 もはや家で独りぼっちではなく、ニューヨークで独りぼっちというぶっ飛びすぎの2作目。キャスト・スタッフはほとんど続投で全てにおいてスケールアップ。今回もクリスマスの
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魔法にかけられて(2007年製作の映画)

3.5

超現実的な真実の愛


 ディズニーによるアニメーションと実写を融合させた狂作。過去には『三人の騎士』『メロディ・タイム』など初期のディズニー作品でも似た手法をしていたので非常に懐かしい気分になりまし
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悪の教典(2012年製作の映画)

2.2

こんなもんか、サイコパス


 割と娯楽性の高い邦画サイコホラー。伊藤英明が全力でサイコパスを演じる姿は良かったのですが、やはり三池作品は個人的にハマれないのだなと改めて。過剰な演出にツッコミ要素有り
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TIME/タイム(2011年製作の映画)

3.4

時間を有効に使える者のみ生き残れ


 時間が通貨として扱われている世界を舞台とした近未来SF。監督は『ガタカ』のアンドリュー・ニコルなので相変わらず舞台設定の発想がピカイチ。どういう思考回路を持って
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.3

無駄のない傑作サスペンス


 Netflixにて独占配信中のドラマ『リプリー』の原作の映画版。主演は絶世の美男子アラン・ドロン。彼の美貌はあまりにも刺激的すぎます。彼の出世作である本作、必見です。
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名探偵コナン 瞳の中の暗殺者(2000年製作の映画)

3.9

誰にでも守るべき人がいる


 記憶喪失になった蘭を命懸けで守るコナンの姿に痺れた劇場版4作目。今回のトリックも騙されに騙されました。いつになったら一発で犯人当てれるようになるんだろ…

 蘭が記憶喪
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SING/シング(2016年製作の映画)

3.7

夢は叶えるために


 イルミネーションを代表するシリーズのひとつをようやく鑑賞。110分もの間釘付けになり、歌が持つ魔法の力に感涙した良作。難ありな人生こそ挑戦しよう。

 字幕版で観たので、吹き替
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.6

初恋引きずりすぎ注意


 新海誠監督による3話構成のオムニバス作品。全ての話に共通するのは「恋」という、なんて美しくて甘酸っぱいトピックなんだろう。と思って観ていた矢先、あまりにも異質すぎる描き方で
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.8

遂に絶望の産声が上がる


 「666」「悪魔の子ダミアン」誰しもが聞いたことがあるであろう、これらのコンテンツを集約させた名作ホラー『オーメン』の前日譚がようやく誕生。ダミアン出生の秘密が明かされる
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