nadaさんの映画レビュー・感想・評価

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14歳の栞(2021年製作の映画)

2.2

吹奏楽部のコンサートのポスターに「2019」とある。2019年度ということだろうか。だとすると、コンサートは2020年の3月に開かれたことになる。集まった聴衆のマスクの着用率からすれば、すでにコロナは>>続きを読む

どこまでもいこう(1999年製作の映画)

5.0

運動とショットだけでこんな瑞々しい映画が出来てしまうのか。
女の子二人のあとをつけて歩く男の子二人のあいだを猫がスッと駆けていくところとか、普通に驚く。

シティーハンター(2024年製作の映画)

3.0

鈴木亮平は冴羽獠として百点満点。なのでプラス0.5。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.1

近年の濱ちゃん作品のなかでは一番好き。
自然のなかで撮影されたシーン、ショットを見ているだけで時間を忘れる。ストーリーや設定は場当たり的というか、後付けだろう。それでもこんな緊張感と面白さがある映画に
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

シネフィル的な評価は散々なのだろうけど、予想外に面白かったし、沁みた。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

2.0

この原作漫画家の、2000年代的主題を反復し続ける強迫観念は何なんだろうか。2000年代に10代を過ごした者として、見ながらどうしようもない羞恥を覚え、居心地が悪かった。

地に堕ちた愛 完全版(1984年製作の映画)

3.0

ようやく見られた完全版。しかし、見たときのコンディションが悪かったため、記憶が曖昧……。
リベットらしい、すけべでエロチックな登場人物たちは本作でも魅力的。
ただ、『セリーヌとジュリーは舟でゆく』のよ
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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

3.9

教皇が見た割礼の悪夢。教皇の死体を川に投げ捨てる民衆。どろどろの世界をこてこての演出でたっぷりと撮ってみせる肝の座り方に感服。

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

河を超え、死者たちが一堂に集い抱き合う場面に号泣。彼らは断じて敗者でも犠牲者でもない。

デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版(1987年製作の映画)

5.0

あまりにも素晴らしい。主人公が謎を追っていくなかで、現在と過去の時と場を越境し、行ったり来たりする魔術的な映像を見ていると、映画とは時間芸術であり空間芸術であるのだとしみじみと感じ入ってしまう。

麦秋(1951年製作の映画)

5.0

小津のなかでも最高の一本だろう。原節子がかわいすぎる。
「面白いですね、『チボー家の人々』。」
「どこまでお読みになって?」
「まだ四巻の半分です。」
見返すと、序盤のこのシーンが熱い。

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.4

「故郷(くに)を捨てるのか?」「労働者階級に祖国はないわ」

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.9

初犯かと思いきや常習犯を描いた映画。当時リアルタイムで読んでいた『デスノート』や『無頼伝涯』あたりの漫画の雰囲気を濃密に思い出していたら、監督は実写版『デスノート』の金子修介であった。あるトリックの面>>続きを読む

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.7

見下げ果てた男を演じるハーヴェイ・カイテルが発する、うーうっー、という呻きは、私にとって人生のサウンドトラックであり、そしてまた福音として響いた。

天使の復讐(1981年製作の映画)

4.5

アベル・フェラーラ『天使の復讐』(『Ms.45』1981年)
主人公の啞の女性が、全てのセックスは強姦である、したがって、あたし(含む女に)に1ミリでもちょっかいかけてきたら殺す、みたいなテンションに
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風の中の牝鷄(1948年製作の映画)

4.5

この作品を見てしまうと、画面に階段が映ると人が落ちてくるんじゃないかとビクビクして身構えるようになってしまった。

一人息子(1936年製作の映画)

5.0

自分のなかのセンチメンタリズムに触れるせいか、毎回立ち直れないくらい喰らってしまう。

街のあかり(2006年製作の映画)

4.6

生まれも育ちも、仕事も恋愛も、全てに恵まれず、何もかもうまくいかない男は、「負け犬」と笑われ、どれほど叩きのめされ、なんども騙され、無様に地を這おうとも、希望だけは絶やさない。「こんなとこでは死ねない>>続きを読む

神の道化師、フランチェスコ(1950年製作の映画)

5.0

人間を縄のようにぶんぶん回して長縄跳びをするシーンに度肝を抜かれる。それぞれがぐるぐる回って倒れた方向に布教へ行くラストに笑いと涙が溢れる。画面に漲る運動性が凄まじい!

神の道化師、フランチェスコ デジタル・リマスター版(1950年製作の映画)

5.0

私たちは神を直接撮ることはできない。神を信じているという観念も、また、撮れない。できるのは、神を信じている人びとの姿を撮る、ただそれだけである。
その人びとの様を客観的にみれば、滑稽で、哀れで、そして
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