ragaさんのドラマレビュー・感想・評価

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トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリー(2024年製作のドラマ)

4.5

極北の集落で起きた不可解な事件。オカルト要素満点なので、これって都市伝説的なオチにしちゃうとミステリーとしてどうよ?と思いきや、しっかり事件解明へと誘っていく構成が巧い。裏に潜むのが超常現象ではなく俗>>続きを読む

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贖罪の奏鳴曲(2015年製作のドラマ)

2.5

法廷ドラマとして意外性に乏しい展開なので終盤の盛り上がらない顛末に “それってうっすら分かってたよ” とツッコミたくなる。そうではなく、被害者が実は加害者だった、という社会の理不尽を主題にすれば、主人>>続きを読む

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スター・トレック:ディスカバリー シーズン4(2021年製作のドラマ)

3.5

クライマックスにおける未確認生命体とのコンタクト場面は「未知との遭遇」「メッセージ」に並ぶ高揚感があるのだが、そこに至るエピソードの弱さが否めない。サブストーリーにもっと交錯させる要素を加味すれば、良>>続きを読む

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ポーカー・フェイス(2023年製作のドラマ)

4.0

相手のウソを見抜ける能力がある女性チャーリーが友人の死の真相を探っていく果てに追われる運命になるロードムービー形式のミステリードラマ。各話完結する事件は、冒頭から犯人を視聴者に明らかにした上でチャーリ>>続きを読む

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TOKYO VICE(2022年製作のドラマ)

3.0

外国人記者から見た日本という閉鎖社会を捉える主題は良い。それが前半のガイジン差別であったり、警察広報の域を出ない新聞社デスクの指針が、主人公ジェイク(アンセル・エルゴート)の憤る日々を通して、日本とい>>続きを読む

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サムバディ・サムウェア シーズン2(2023年製作のドラマ)

4.5

私たちは社会的な分断や差別とは無関係に日常を謳歌する。些細な言動によって喜怒哀楽の感情を伴いながらもコミュニケーションを育む。大切なのは、マジョリティ・マイノリティ共に偏見を排除できるか、その先にある>>続きを読む

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ペイン・キラー(2023年製作のドラマ)

3.0

鎮痛薬オキシコンチンによる被害は中毒による死や犯罪へと拡大していく。被害者であるはずの利用者を薬漬けになったメンタルが弱い加害者だと退けて拝金主義へと邁進する製薬会社パーデューの経営者と販売員、そこに>>続きを読む

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Mr. & Mrs. スミス(2024年製作のドラマ)

3.0

着眼点はいいんだけど、毎話ひねりが無いので物語に深みが乏しい。スパイ稼業の主人公にある二面性を描くならば、周囲の人びとの二面性もドラマとして捉えていくべきであろう。危険なミッション同様謎のままスルーし>>続きを読む

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ザ・クラウン シーズン6(2023年製作のドラマ)

4.0

ダイアナ妃に対するイギリス王室の冷遇は自尊心の歪さや妬みからくる無関心の果てに悲劇へと転がっていく。誰が悪いという責任追及は問題の核心を射抜いていない。王室の人びともまた悔恨や苦悩する、主軸となるエリ>>続きを読む

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チェンジリング 〜ニューヨークの寓話〜(2023年製作のドラマ)

1.5

もったいつけた物語は、登場人物の心情のゆくえを時折見失ってしまうので、何を目的としているのか判然としないまま進行する。ほとんど一人芝居のように語られるので互いの感情の衝突がなく、起伏しない展開は退屈し>>続きを読む

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ザ・モーニングショー シーズン3(2023年製作のドラマ)

3.0

ハラスメントという弱者への抑圧、真実を伝えるべきマスメディアの沈黙、そこに焦点を当てた今までの経緯からひと段落した今シーズンは企業の合併買収が主軸を担う。となれば、活躍するのは上層部の人びとばかりで現>>続きを読む

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ガンニバル(2022年製作のドラマ)

2.5

原作コミックに忠実なのか否か、未読の私には分からないが、登場人物の行動心理にイマイチ整合性がなくモヤっとする。主人公役の柳楽優弥の演技がすこぶる良い点がこのドラマの見どころだが、ならば物語設定をもっと>>続きを読む

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季節のない街(2023年製作のドラマ)

1.5

震災をきっかけに知り合ったコミュニティーを舞台にした群像劇は、背景に命の尊厳や人権の大切さをテーマにする構成なのだが、彼らを抑圧するのは行政ではなく民間に丸投げしている仕組みに納得できない。権力の横暴>>続きを読む

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DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機(2021年製作のドラマ)

4.8

利権に走る製薬会社は、本来の理念とは程遠い "人びとの尊厳" を軽視する横暴へと突き進む。鎮痛剤オキシコンチンの悪用や乱用が、過剰摂取による中毒や死に至る不幸をもたらしてしまう。より過剰に摂取するよう>>続きを読む

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アトランタ シーズン4(2022年製作のドラマ)

4.5

今シーズンではアーンとペーパーボーイ、そしてダリウスの三人が奔走する絶妙な騒動は希少となる。各話それぞれのソロ活動的な内容になってしまうのは、あまりに人気者になった役者陣の撮影スケジュールが調整できな>>続きを読む

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ステートレス -彷徨の行方-(2020年製作のドラマ)

3.0

オーストラリアの移民拘留センター内で何が起きているのか、人権を軽視するシステムは弱者にしわ寄せが強いられる。そこには異民族による分断、自由という権利の脆弱性が全ての関係者を疲弊させる。
つかみは良かっ
>>続きを読む

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マスクガール(2023年製作のドラマ)

2.0

様々な映画のワンシーンを彷彿させるオマージュという表現、対象となる作品のリスペクトから血肉となった作り手の再構築へと登り詰めたものは喜ばしい。しかし今作はコラージュ、切って貼っただけの “情報” でし>>続きを読む

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サンクチュアリ -聖域-(2023年製作のドラマ)

4.0

主人公・清(一ノ瀬ワタル)、ライバル力士静内、相撲オタク清水(染谷将太)の演技力に引き込まれる相撲を題材にしたドラマ。取組で連勝して慢心の清がドン底に落ちる局面や再起に向けた特訓場面などツボを押さえた>>続きを読む

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リドリー~退任警部補の事件簿(2023年製作のドラマ)

4.0

各事件が前後編に分かれた謎解きミステリーとして面白い。前編で登場した人物の中に真犯人がいるのだが、意外な展開になるのでこちらの推理力も試される。ただ主人公リドリーが共同経営しているジャズバーに時折訪れ>>続きを読む

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THE LAST OF US(2023年製作のドラマ)

4.5

ゲーム世界を映像化する企画として今作は製作チームの手腕が見事に結実している。謎の寄生菌によってパンデミックに陥った世界はゾンビ映画の系譜を辿るが、そこで感染者とのバトルを繰り広げるサバイバルロードムー>>続きを読む

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追憶の街 エンパイア・フォールズ(2005年製作のドラマ)

3.0

良い意味でも悪い意味でもアメリカ文学に見受けられる生死にとらわれる悲喜劇が展開するのだが、人間関係の起伏が時折途切れるような違和感があって彼らの悩みにイマイチ寄り添えない。田舎町におけるヒエラルキーを>>続きを読む

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ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル シーズン1(2021年製作のドラマ)

3.0

リゾート地 “ホワイトロータス” で繰り広げられる群像劇は、もっと人間関係が交錯していくかな、と思いきや、ハメを外すのはホテル側でしかも終始空回り気味で盛り上がってるの?コレ、と興ざめしてしまう。今作>>続きを読む

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エンライテンド シーズン2(2013年製作のドラマ)

4.8

正義の暴走がエスカレートして友人や元旦那を裏切ったりする主人公エイミーは、よこしまな未来を夢見て社会の変革を求める。結果、変わったのは隣人である同僚や元旦那、そしてエイミー自身だった。大きな舞台に立て>>続きを読む

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葬儀屋の女(2022年製作のドラマ)

2.5

主人公・ブルムは亡き夫の復讐すべく次々とターゲットを見定めるが、彼女の精神状態にこちらは戸惑ってしまう。彼女はかなり残酷な仕打ちを遂行するのに躊躇わない。過去の出来事にも影響あるのだろうが、そんな私刑>>続きを読む

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エンライテンド(2011年製作のドラマ)

4.5

正義と復讐が混同してしまうと、理想は私利私欲に陥ってしまう。他者はそれに賛同する訳もなく不快な空気が蔓延してしまう。社会運動の無力を焦点に当てるのではなく、主人公・エイミーの自己チューな言動にイデオロ>>続きを読む

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ロンドン2012 オリンピック準備委員会大作戦の巻 シーズン1(2011年製作のドラマ)

4.0

ロンドンオリンピックの準備に勤しむ集団は何をやってもポカばかり、そんなイケてない男女が織りなす奮闘がユーモアへと転化するのはイギリスっぽさが詰め込まれている。なにせ小ネタの応酬で映像の隅々まで趣向が凝>>続きを読む

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インダストリー シーズン2(2022年製作のドラマ)

3.0

裏切り合戦に終止するシーズン2は、本来の主軸であった “理不尽な慣習”との対峙における成長物語がかなり希薄になってしまう。メインキャラのハーパーの心情に寄り添えないので興ざめである。マイノリティとして>>続きを読む

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ラブ&デス(2023年製作のドラマ)

3.0

大人の火遊びの代償はあまりに凄惨な事件へと見舞われる。その罪は誰が背負うのか、被害者がコミュニティーと距離を置いていたばかりに、加害者の人付き合いが良い印象へと惑わされてしまい事態は理不尽な結末へと向>>続きを読む

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インダストリー シーズン1(2020年製作のドラマ)

4.5

ロンドンの投資銀行を舞台に正社員の座を狙う新卒の若者が奮闘する群像劇は、ジェンダーや人種の壁を根こそぎ取っ払うような "因習への抗い" が垣間見えてくる。このパワーが刺々しく清々しい。人は過ち嘘をつく>>続きを読む

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ランドスケーパーズ 秘密の庭(2021年製作のドラマ)

2.5

親殺し事件を隠蔽した夫婦の愛情は、無実を主張するかたちで確固たるものになる。ただ真実をぼやかした犯行への動機が抜け落ちているので、妻の趣味たる映画へのオマージュが胡乱な表現として受け止めてしまう。内向>>続きを読む

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オリーヴ・キタリッジ(2014年製作のドラマ)

4.5

誰かの心を傷つけてもそこに誹謗中傷の闇は無く、むしろその至らなさがいつまでも善き人になれない。そんな主人公オリーヴ・キタリッジは私たちの分身であり、好機に恵まれないが生きることを全うしようとするメンタ>>続きを読む

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アトランタ シーズン3(2022年製作のドラマ)

4.5

ヨーロッパを外遊する ”ペーパーボーイ” 一行の奇天烈な出来事は、その陰に人種差別や格差による悲劇を交錯させていく。歴史は塗り替えることは出来ない。前世代の傷跡の責任は誰が背負うのか、いつになれば寛容>>続きを読む

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炎の壁(2023年製作のドラマ)

4.5

後半になるにつれて "正義" の揺らぎが描かれる。悲劇の責任は誰が背負うのか、被害者遺族の視点だけでは語らない構成は人間の業の深さを物語る。司法のあり方も批判する弱者の窮状は世界に共通する課題であろう>>続きを読む

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インサイドマン -囚われた者-(2022年製作のドラマ)

1.5

様々な作品のサイコ系サスペンス要素を寄せ集めたような構成で、大したヒネリもなく終幕するのは果たして何をやりたかったのか疑念だけ残る。人物造形がステレオタイプから抜け出せていないのも魅力に欠ける要因であ>>続きを読む

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ザ・キャプチャー 歪められた真実(2019年製作のドラマ)

2.0

果たしてこの過剰な監視社会の是非を歪んだ正義として結論づけていいものなのか。治安を守るために要注意人物として標的にされ、証拠を捏造された人々の人権蹂躙は法治国家として許されるべきではない。そこが完全に>>続きを読む

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ザ・プレイリスト(2022年製作のドラマ)

4.8

現在の音楽ストリーミングサービスにおける変革をもたらしたSpotifyの創業者や協力者の足跡は、ありがちな成功談の域を超えて新興企業の功罪を辛辣に描いていき、最終、虚実の境界を客観の不在によって表現さ>>続きを読む

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