ゴンさんの映画レビュー・感想・評価

ゴン

ゴン

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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

真摯なステージだ。エネルギッシュな一級アート、でもあくまで生活と人生と社会と地続きでいてくれることがありがたい。若いアーティストたちから慕われるデヴィッドバーン、カッコ良すぎるじゃないか。エンドロール>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

5.0

心ある映画館でかかっていると噂の。まさかの盛岡でやってたので鑑賞。もう最高!
ショークワイアみたいなみたいな感じだね。激イケカメラワークのライブムービー。立ち上がりの高揚感ヤバかった
スタンドランプの
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ルーシーはレトリーバーと猟犬の雑種。ルーシーは賢い。ルーシーはいい子。

ルーシーの顔が頭から離れない。ウェンディとの別れは辛かったのだろうか。動物と暮らしたことがないから想像で語ってしまうのだけど、
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

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悲しみは使い古した喜び、何はなくとも覚えておきたい良セリフ。道に迷った大人は山へ行くもの。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

過去作2つしか見てないけど、こんなに人間くさい作品撮る人だと思ってなかった。すんごいよかった。キュートで皮肉で話が分かりやすくて、いっときも退屈しない。目的は成長、大人になる。メッセージはストレートな>>続きを読む

お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

面白い、面白いです。なんだろう、体育座りで見てしまった。心が通ったときの、あの特有の間とか、匂いや温度までが伝わるようで焦る。飴がすごい効果だよな、見てるこっちも味知ってるんだもん。打ち出しにもある通>>続きを読む

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

3.9

ぼんやり見ちゃったけど、良かった。ヘンな映画だ。ヒッチハイクしないジャスミンが好き。貧乏長屋モノのツボを押さえまくってるけど、「仲が良すぎる」と出ていく人がいるのもいいね。いや、ヘンな映画。でもずっと>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.0

面白かったし熱くなった。先輩と2人で見て感想戦を録音したのがとても楽しくて思い出に残った。愛に溢れた2次創作のような趣きだけど、むしろ原作テイストなんかな。シャイニングは映画のイメージ激強だもんなあ。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

5.0

面白すぎて頭気持ちよくなった。刺激的でカッコいい音楽や色彩の使い方。こういう言い方でいいか分からないけど、若すぎる。このエナジーの源泉はなんなんだ。最初の油田が見つかるシーンとラストのサークルが本気で>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

いや、もう、面白すぎる。まずめちゃくちゃ怖かった。ゴアすぎる描写が目に焼き付いて離れない。スラッシャーホラーの恐怖と興奮。首がぽろっとなる場面で本気で飛び上がった。

マッコールさんは今、殺しのライセ
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

5.0

いやーよかった。人間性を回復。すごく良かったんだけど、頭の働きが鈍くなっていてレビューを放置していた。

眠らなければ目覚められない。物語とか芸術が必要な人たちの話で、ドリーマーズ見た時の感覚に近い。
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007/サンダーボール作戦(1965年製作の映画)

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洋画も邦画も、古い映画は顔の判別がつかなくて参った。女の人はみんなきれいだし、男性陣は顔が濃い。

水中戦。当時の技術としては革新的なんだろうけど、アクションに音とスピードが生まれないから、水族館の水
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

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めちゃくちゃ久しぶりにコナン映画を見たら、もう色々なことが分からなくなっていた。蘭の身体能力がアベンジャーズ
博士のガジェットがマジカルでワクワクした。夏休みだなー。エンディングに流れるスピッツ、爽や
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

終盤の割と重要なミュージカルシーン、トラブルで1分くらい映像が真っ暗になっちゃった(雷だそう)。致し方なしだが、フラットに評価するのは難しいな。

それがなくても、手放しに大絶賛ではないかも。愛すべき
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

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怒ってる人が傷ついてることを見抜けるようになるまで、自分がどれだけ傷ついたのか想像するとつらい。邪悪な犯罪の行為自体は見せないけど、その痕跡の血、傷、怒号、発作、沈黙がつらい。すげえつらかった。どうし>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.4

何もかもを覚えていたい旅。楽しいから憂鬱。なんかこの気分知ってるぞ。

カラムの年齢の方が近い。土産店でトルコ絨毯の山にもたれかかって没していく、ライセンスなしでダイブする、得意じゃないけど踊る、踊り
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別れる決心(2022年製作の映画)

5.0

面白い映画ってずっと面白い。びっくりした、画面の持続力に。クラシカルなアウトラインに意味わかんない手数の多さで唯一無二の作品になってる、多分。ファムファタルなんていない。

なにそれ?みたいなシーンの
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.9

ぐったり。グロい、イタい。でもやっぱり吉田恵輔監督作好きだな。人間への眼差しが信用できる。どうしようもなく惨めな状況だけど生きる気満々な時につぶやきたい言葉、「あー、クソ天気いいな」!

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

体育館の音、汗、というか空間の表現が半端じゃなかった。めちゃくちゃ熱くなった。まだ熱くなれてよかった、僕もまだやれます!という気持ちになりました。大事だ、狂気にもほど近い熱量

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

5.0

愛することと踊ることを恥ずかしがらない大人になりてえ。感情がクソデカくなってしまった。いとしのラクーン、いとしのガーディアンズよ。またいつでも会えるような気がするよ

女は女である(1961年製作の映画)

4.0

パジャマもネグリジェも、ツインテールもお団子も可愛い。とてもきれい。スタンドランプ奪い合うケンカ、おかしいなあ。愛も恋も俯瞰してしまえばなんて間抜けなんだ!

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.9

さすがにめちゃくちゃ面白かった。古い映画の手ざわり。光の使い方うま。パンフレット必須。クローズドな空間×パワハラ上司の不愉快さ!

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

早熟なエリオと老け顔のオリバー。なんかみんな達観していて、いいと思います。存在そのものがバカンスみたいな恋愛映画。でも性愛と情念ってもっと不愉快だよね。現実には、それで人とか死んじゃうじゃないか。自分>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.9

「ぼくのおじさん」モノに弱いし、よわっちい大人に弱い。すごく良かった。自分が小さかったとき考えていたことが、どんどん思い出せなくなってるのに気付いた。

けど、記憶たぐり寄せて、お母さんがいなくなった
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.2

しゃくりあげる勢いで号泣。情緒!優しい人はどこまでも強い。

カオスの中に愛すべきものを見つけ出すのは手作業。めんどくさいけど楽しい。という話だった気がする。底知れなさが怖かった。人類に、マルチバース
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さがす(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

しんどいなあ。こういうしんどさに耐性がない。でも面白かった。直近に日本で起きたいくつかの事件を連想させる展開に、とても辛くなった。しかし娯楽作なんだよな。オールドボーイ感、というかどことなく韓国のフィ>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.8

めちゃ好みの映画だった。スリービルボードの魅力に通ずるところがある。引き返せない怒りは炎。

ずーっと面白かった。陰鬱としたアイルランドの小島の、やな感じの話なのに、ずーっとどこかおかしみが漂っていた
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

5.0

迷い考えながら、丁寧に作られたことがよく分かる素晴らしい映画。字幕をつけるところつけないところ、音の乗せ方、シーンの差し込み方、音の代わりに光や振動を使う生活のディテール、母親と弟の手話の習熟度の差(>>続きを読む

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

終わり方の切れ味にただ舌を巻く。こんなに空虚な暴力の果てに何が残るというんだ。というか「麻薬カルテル」という構造の根治がいかに夢物語かと見せつけられた感じで悲しくなった。ほとんど子どもとしか思われない>>続きを読む

SR サイタマノラッパー2 〜女子ラッパー☆傷だらけのライム〜(2010年製作の映画)

5.0

うええ素晴らしい。愛おしい。彼女たちの年齢に肉薄する今、解像度が上がった。魂の叫びをリズムに乗せるのがラップなんですね。韻とかフロウとか後回し、何はなくとも声を上げる。みんなそうやって生きてるんだなあ>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.0

出会ってから恋になるまでを描いた甘酢系。主人公たちの思考も行動もちょっとずつダサくて、でも文句あるかオラ!な恋愛讃歌。愛はオシャレじゃないの精神を地で行く。しかし映画のルックは小憎たらしいくらいオシャ>>続きを読む

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 4K リマスター版(1968年製作の映画)

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怖かった。緊張、緊張、ずっと緊張で緩まない。炎天下を車で2時間、かつ空腹のせいで鑑賞中ずっと具合悪かった。ある意味シンクロしておった。かっこいい映画館だった

SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)

5.0

初見はかなり前なのに、ラストシーンの何もかもを覚えていた。ダサくてグズグズでカッコいい、いやカッコ悪い。すごい好き

自主制作なんだっけ?マイクで拾いました!って感じの音なんだけど、それもまた良い。ち
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アネット(2021年製作の映画)

4.0

センスがすごすぎて情緒が置いてけぼりになったけど、確実に見て得をした。どこまでも究極にオリジナル!