ルッコラさんの映画レビュー・感想・評価

ルッコラ

ルッコラ

映画(544)
ドラマ(0)
アニメ(0)

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.0



内容はなかなかにきつかった。
客観的に見て、うちの母も家族のせいで苦労してきた人なので。
人生を費やして家族のために生きてきて今だし、自分自身も恩返ししたいと思いつつ孝行息子とは言えない人生だし。
>>続きを読む

プレステージ(2006年製作の映画)

4.5

ノーランだってしらなかった。
教えてもらって初めてノーランだと知った。


だからこそ見たというのもあるんだけど、だからこそめちゃくちゃノーランだなとも。

時系列ごちゃごちゃはオッペンハイマーに至る
>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

4.5



映像が本当に素晴らしい。
画面構成が美しすぎる。
それだけで4→4.5

正直作品がもつメッセージ自体に目新しさは感じない(人間が変わらずもつ悪性だし)、ただ、それを演出する方法が巧みすぎて。
>>続きを読む

ロード・トゥ・パーディション(2002年製作の映画)

4.0


面白かった。
サムメンデスの作品は初見なのかな?

ずっと見ようと思っていながら放置していたんだけど、ディズニー+やめる予定なので消化しようと思って。


映像は終始よかった。
急ぐことなく余裕を持
>>続きを読む

赤い河(1948年製作の映画)

4.0


西部劇づいているので観られるうちに観ておく。
勢いがないと見られないので。


とても面白かった。さすが名作と言われるだけの所以はある。

唯一、ラストのチェリーのもらい事故だけが可哀そうではあった
>>続きを読む

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.5



開幕から、キューブリックの作品だったんか!
という驚きでスタート

戦争映画はどうしても重い話になりがちなのでそこまで積極的にみないんだけど、めちゃくちゃよかった。


とにかくバランス感覚に優れ
>>続きを読む

わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)

4.5



素晴らしかった。
ジョン・フォードはそこまで多く見ているわけではないんだけど、個人的には「駅馬車」に並ぶ傑作。
駅馬車 がアクションの傑作なら、こちらはヒューマンドラマの傑作。

とにかく美しい場
>>続きを読む

真昼の決闘(1952年製作の映画)

4.0



ジョンフォードの作品をみよう!
と思って見始めたのに違ったのか。

とはいえ面白かったからいいんだけど。
とてもよくできている。
話もシンプルな勧善懲悪ではなく、自分が守っていた市民から徐々に見放
>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

4.5


2024/4 再鑑賞

社会背景がわからずに上手く咀嚼できなかったのでしっかり下調べしたうえで再鑑賞。
かなり理解できた。こういうのを一発でわかるようになりたいもんだなー。

撮影過程を知ると映像と
>>続きを読む

ウエスタン(1968年製作の映画)

4.5



素晴らしかった。
昨日の続夕陽のガンマンが最高だったので連日。

結論から言うと続夕陽のほうが好きではあるけど、ラストの展開は熱かった。
主人公なのに最後まで謎で、最後の最後で正体がわかる。これを
>>続きを読む

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

4.5



とても面白かった。

けど邦題の付け方は最悪。
時代的に仕方ないのかもしれないけど。


それはともかく。
セルジオレオーネって一体何者なんだ?
という作品のクオリティ。
画面の美しさがすごい。
>>続きを読む

荒馬と女(1961年製作の映画)

3.5



アステロイド・シティの関連で見てみた


マリリン・モンローに注目せざるを得ない作品なんだけど、やっぱり魅力がすさまじい。
「みんな好きになる」にすごい説得力がある。
ただ撮り方がグラドルのイメー
>>続きを読む

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.0

短いのが見たくて「コントラクトキラー」をみる。
アキ・カウリスマキは5本目だけど今ひとつわからなくて、これで寝落ちしたらしばらくは離れようと思って見始めたら案外楽しめた。
空気感に浸れるかどうかが1番
>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

犬ヶ島 が日本人だけ見方が違ってしまうという感想があったとおもうけど、それに近いものを感じた。
日本人だからか(もしかしたら個人だからかもしれないけど)かなりバイアスのかかった見かたになってしまった気
>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0




DUNEすさまじかった。
圧倒された。
オッペンハイマーにIMAX譲る直前に足運べて本当に良かった。

IMAX LASERとの相性が良すぎて今まで体験したことのない感動だった。

DUNEが流
>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

4.0



レオスカラックスは唯一「ホーリーモーターズ」だけ見たことあって。
自分が見た数多くの映画の中でも最もわからん、つまらんと感じた映画。
なので警戒していたんだけど、想像以上にちゃんと面白かった。
>>続きを読む

欲望という名の電車(1951年製作の映画)

4.0

  
欲望という名の電車
恥ずかしながら初見。
とてもよかった。

主人公のブランチの生き方に自分を重ねてしまって見ていて結構きついものがあった。

元が演劇らしい、狭い空間での会話劇が中心。

登場
>>続きを読む

オアシス 4K レストア(2002年製作の映画)

4.0

ハッピーエンドかというとそうでもないんだけど、明るさを感じさせる終わり方だった。出会いや最後に至る経緯はどうあれ、主役二人の会話をみていても、二人が本心でお互いを必要としているのはわかるし、本人たちは>>続きを読む

ブリキの太鼓(1979年製作の映画)

4.0

「ブリキの太鼓」はナチス政権下で生きた人間の葛藤を描いているのかなと結論付けたけど、それはオッペンハイマーも同じなのではないかと感じている(勿論未見)
先日のNHKでのラストシーン。自分がしたことが
>>続きを読む

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.0



これは。
「オリバー ニューヨーク子猫物語」
のオマージュだな!

というのは冗談だけど。
フェイギンという人間社会から蔑まれた孤独なホームレスが、たくさんの犬との愛情と絆をもって一緒に暮らす姿。
>>続きを読む

(1954年製作の映画)

4.5




めちゃくちゃよかった。


途中、小石の比喩で仲が良くなり、憎まれ口を叩きながらもうまくやっていくのかと思ったらそんなことなくて、こういう結末なんだけどそれが本当にいい。

ザンパノの身勝手さ。
>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0



おもしろかった。
ただ夢オチ的なラストはちょっと。
全体的に皮肉に満ちているので不自然ではないんだけど。


「笑える面白さじゃない、哀れな面白さ
三本足の犬」
こういう感覚がアメリカの笑いの感覚
>>続きを読む

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

4.0


あらすじ全然知らなかったので「女は女である」みたいなコメディだと思っていたので驚いた。

ライトな作風で、コミカルな場面も多い。特に劇中劇のサングラスの場面で「案ずるより産むがやすし、何でも暗く見え
>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

1日経ってやっと頭の中で整理できてきた感じする。



なんかそもそもボーという主人公がとても魅力的にみえてきた。
小汚いおっさんで、自分の意志が弱く、ノーともイエスとも言えない薄弱さ。相手にどう思わ
>>続きを読む