melさんの映画レビュー・感想・評価

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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

本人の名前がクレジットで流れたところで終わってくれー!と思いながら観た。これが私小説を基にした作品なの、本当に笑いの「カイブツ」すぎる。
面白さの尺度だけで自分や世間を測ろうとすることで、その他全てが
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still dark(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

40分の中に邦画の良いところがギュッと詰め込まれたような作品。「盲目の少年がナポリタンを作れるように修行する話」と一言で伝わるものを、丁寧に丁寧に描いていてとっても良い。ナポリタン、美味しそうだったー>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

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人に薦めたい映画かと言われたら……だけど、個人的に好きだった。彼らの中だけで大きなことが起きている映画。
奈緒、ほんとうに気が違った役がよく似合う。
手紙がすべて奈緒の直筆で、マーチンは役作りの段階か
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

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これは最高の社畜映画。闇深い愛。
気付けばみんなと一緒に部長貴様ーーー!!!!と思ってしまうほど没入して観ていた。
ついスキルアップ!新しい上の世界!と思ってしまいがちだけど、なにより自分が自分を信じ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

覚悟して観たけど、それでもちゃんと大ダメージを食らう映画。何組のカップルが別れたんだろう……それもまさしく学生時代から長く付き合って結婚を視野に入れ始めた社会人〜4年目くらいの2人であればあるほどダメ>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

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良い映画だった。洋画のオマージュ、本筋に関わらないところで時間経過のひとつとして描かれる登場人物、大事なことやメッセージ性はダイレクトに告げられないところ。すごく邦画らしいというか。2人で踊っているシ>>続きを読む

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

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原作を読んでから観ていなかったら人の形を保てなかったかもしれない。プツンと突然切れるように進んだように見えたけど、主人公からしたら実際にそんな気持ちだったのかも。追体験させられるような感覚だった。
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レイディオ(2020年製作の映画)

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ベタな展開なんだけど、深夜ラジオと、そのラジオリスナーってこういう雰囲気ある!と思いつつ引き込まれてしまった。「後悔をありがとう」って最高のアンビバレントだな……
みんなが名前手書きしてるエンドロール
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場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

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観ている時間ごと楽しむような作品。簡単に海外旅行ができなくなった今も知らない街で流れている日常を感じられて、旅行したい欲がマシマシになる映画だった。英語に比べて他の言語は看板が読める/会話が聞き取れる>>続きを読む

14歳の栞(2021年製作の映画)

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あちこちに14歳の頃の自分がいて、くすぐったいやら恥ずかしいやらだった。好きな人がいたり、誰かに吐いた言葉に強く後悔したり、自分のことが嫌いだったり、はたまた周りが嫌いだったり。教室の中と外、学校の中>>続きを読む

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

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小説で読んだら大混乱しそうなほど個性的かつ賑やかなお客さんたちに惑わされつつ、彼らと同じ気持ちで観られた。お客様を信じるホテル側と、客を容疑者として疑う警察側の対峙がヒリヒリした。
長澤まさみの横顔と
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

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音楽が良かった。ピアノの演奏シーンがまるで実写みたいにリアルだった。アニメーションであの滑らかな動きってすごい…!
ハタから見たら大したことない人生だとしても生きたい夢を叶えたいって思えるのは心底羨ま
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

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とっても好きだ〜〜!と思いながらエンドロールを見送った。ありきたりな設定かもしれないけど、イスの可愛い笑顔や憂いを帯びた表情が良かった。「朝一緒に家を出てきた恋人の顔が分からない」って台詞の絶望感…!>>続きを読む

A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒー(2014年製作の映画)

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ここで追っているコーヒーそのものみたいに、丁寧な映画だった。
生産者は飲む人のことを、バリスタは生産者のことを思っていて、その双方向の慈愛に満ちた心がスペシャリティなコーヒーを作っているのだとしみじみ
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

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胸がキュッとなった。レオはジョヴァンナのいつも凛々しくて、でもたまに不安そうな眼差しを知らないし、ガブリエルの長い睫毛も知らないんだな。それでも心は惹かれるし、微塵の疑いもなく白杖無しに腕を預けられる>>続きを読む

かもめ食堂(2005年製作の映画)

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こういう映画だいすき…!
ゆったりとした静かな時間の流れのなかで、すこしずつ人が交わっていくところが丁寧に描かれている。好きだなあ。おにぎりが食べたくなる。
みんな魅力的だけど、特に、もたいさんがチャ
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この街に心揺れて(2015年製作の映画)

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こういう、ベタでゆるやかな恋愛映画は心に効く。やさしい。それこそ台湾で食べた豆花みたい。
一度しか行ったことがないのにだいすきな街台湾…!魅力がいっぱい詰まっていて、行きたい気持ちが高まった。画面から
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

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作品同様、バレンタイン時期に合わせて観た。
ネタバレ無しでレビューをチラホラ読んでから観たから良かったけど、初見だと????となっている間にテーマを取りこぼしてしまいそう。
クレメンタインのコロコロ変
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最強のふたり(2011年製作の映画)

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仕事としての付き合いとして始まったはずだけど、2人がどんどん歳が違うだけの友人として近くなっていくのが観ていて楽しかった。ドコで感じるのか話したり、理解できない芸術の美しさは「俺でも描ける」と言ってみ>>続きを読む

長いお別れ(2019年製作の映画)

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病院勤務だからか、何かと近しいテーマすぎて没入出来なかった。のめり込むには自身に雑念が多すぎる。
芙美や麻里よりも、関係性が遠いゆえに認知症になってからの祖父しか殆ど知らない崇のほうが、よっぽどありの
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

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すごいものを観た…!という気持ち。
エンドロール眺めながら一気に体の力が抜けた。受験戦争、貧困格差、子どものアイデンティティ、噂や誰を信じるかということ。考えさせられるテーマはギチギチに詰まっているけ
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

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原作を読んだときに心が突き刺されたので、覚悟して観た。先に読んでいてよかった…
好きという気持ちはあくまで自分の感情に過ぎなくて、それを相手にわかってほしい受け取ってほしいと思うのは自己満足なんだな。
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

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息がふるえる心地がした…なんだこれ…
信仰が身についている周囲のなかで自分だけ猜疑的になってしまう感じや、でも祈ることで叶うとつい縋ってしまう感じがヒタヒタと詰め寄ってきた。キリスト教をメインで描きつ
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

最初のほうのシーンと新しい旦那さんといる時ではことねの顔が全く違っていたり、娘のことを見に来たのに大勢の中から探しきれなかったりする様子がまた辛い。
東京の自由で空虚な感じとか、情報すべて筒抜けな田舎
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浅田家!(2020年製作の映画)

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観終えた後、いろんな感情が頭の中を渦巻いて言葉に詰まった。月並みな言葉しか並べられないけれど、あたたかくて、辛くて、笑えて、泣けて、しんどくて、素敵。
ハレの日のしゃぶしゃぶ、お父さんがせっせと焼いて
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

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めちゃくちゃ面白かった〜〜!
端々まで豪華なキャストに、ジェットコースターみたいな疾走感が最高だった。表情がくるくる変わる長澤まさみが魅力的すぎる…!
春馬くんの色男っぷりにクラクラするし、もう新しい
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

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「宮殿には爆弾が落ちないが、代わりに周りの街に落ちる。魔法とはそういうものだ」
「そうよ、心って重いの」
どちらの台詞も心にズッシリときた。この世に存在しない力と、その力があるからこそ歪になった心と。
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

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なんで今まで観てなかったんだろう…!
と思うくらい、すっごく良かった。
仕事が本当に好きで、心をどっぷり傾けていて、でも家族だって大事にしたい。って気持ちが溢れてる理想の女性像そのものだった。ふたりが
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あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

今まで観た中で1番好きな映画かもしれない。いろんな感情と、自分のこれまでが重なって久々に顔をくしゃくしゃにして泣いた。
ひとつずつの台詞が、台湾の空気感が、全員個性的で魅力的なキャラクターが、本当に本
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

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四半世紀前の作品とは思えないほど愛され続けているLEON、プライムが終わる前に…と、意を決して観た。
やっぱりバタバタ人が撃ち殺されていく感じは苦手〜〜と思いつつも、それを凌ぐほど生き生きと画面の中で
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365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

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ちょうどいいタイミングで観られた。
通販やネットショッピングで物は手に入れられるけど、人との繋がりは得られない。今のご時世だからこそ痛感する作品。
本当に大事なのは、物じゃない。しみじみ。
日本語英語
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四月の永い夢(2017年製作の映画)

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ラストシーンで、うわあ…って声が漏れてしまった。なんなんだ、最高…
激しいことは殆ど起きない。なんてことないシーンにじっくりと時間を割いて、丁寧に丁寧に織られているような作品。映像が美しくて、自分のイ
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Every Day(2016年製作の映画)

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愛の詰まった作品だった。
見えるんじゃなくて見る、だけに時間を使えること。他人なら見過ごしてしまうような癖や些細な短所。卵焼きを入れる向きまで悩まれたお弁当。ただいま、おかえりを交わすこと。終わりがあ
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しゃぼん玉(2016年製作の映画)

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椎葉村の自然と方言に癒される。けれどほんわかするばかりではなくて、大切なことが詰まっている作品。
血の繋がりより相手に向ける優しさや信頼関係が大事だし、間違っても気付いたところからやり直せばいい。何度
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パターソン(2016年製作の映画)

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初めて観たとき、つい寝てしまったことを思い出した。それくらいゆるやかに時間が流れる映画。特別なことは( そんなに ) 起きない。でも日々のなかで色々なことが起きる。きっと何年後かには忘れてしまうけど、>>続きを読む

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

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ドキュメンタリーを観ているようだった。
“ I had ” で “ I did ” なのが切なくて苦しかったけど、それぞれの表情と涙、なにより手の震えや歩き方、終盤のポジショニングの定まらなさの演技が
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