KateSaitoさんの映画レビュー・感想・評価

KateSaito

KateSaito

映画(1822)
ドラマ(5)
アニメ(0)

関心領域(2023年製作の映画)

3.7

「時は1945年、アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族がいた。」

この一文でどのように描かれるのか予告を観た時から気になっていた作品をようやく観賞。
冒頭から黒い画面と不安な音楽、主役のヘス役
>>続きを読む

ビザンチウム(2012年製作の映画)

3.3

元は吸血鬼の母娘の舞台劇、それを映画化。
シアーシャ・ローナンの主演、ゲストハウス「ビザンチウム」で展開する悲しい恋愛劇。
吸血鬼の世界でもジェンダー平等にはならぬようで男性優位思想?!
確かに何十本
>>続きを読む

94歳のゲイ(2024年製作の映画)

3.8

テレビ放送された番組を再編集しての劇場公開。1929年に生まれた長谷忠さんのドキュメンタリー。
同性愛が病気だと言われカミングアウトをする事さえ容易で無い昭和の時代を背景に現在に至るまでの自身の生活が
>>続きを読む

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.9

急の誘いに応じてくれたお友達と一緒に観賞。
正直ラストはこんな結末なのでは?という予想を大きく超えてきました。
ご覧になった友からは「胸糞映画」との評価でしたので、それを聴き余計に観たくなっていました
>>続きを読む

コンプライアンス 服従の心理(2012年製作の映画)

3.4

大手ファーストフード店を狙った警官を装うイタズラ電話事件。
権力を恐れる一般市民の心理を突いたトンデモ事件だけど、これは実話。
所謂、特殊詐欺で偽警察に騙されて送金しちゃうのと同じ構図なのでしょうか?
>>続きを読む

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.8

観たかった作品を漸く観賞。
「湖」ってどこか神秘的な印象がある。そして多分に漏れず「霊」が出ると噂されているレイクが舞台。

もう直ぐ14歳の少年が家族と避暑地で過ごす一夏の物語。16歳の年上の少女と
>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.6

デヴィッド•クローネンバーグ監督作品、気になっていましたが漸く観賞。

近未来、「加速進化症候群」により新たな臓器が誕生する時代、痛みの感覚は失われて誰もが手術が出来るという行為こそが「未来のセックス
>>続きを読む

異人たち(2023年製作の映画)

3.9

山田太一氏の原作、「異人たちとの夏」のリメイク。
その大林宣彦監督のオリジナル作品のストーリー展開がスリムに研ぎ澄まされた作品になっています。ほぼ主要の4人しか登場せず、イギリスを舞台に現代の性的少数
>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

3.7

会社のお友達と初めての映画&ランチ
ソフィア・コッポラ監督作品
エルヴィス・プレスリーと恋に落ちる14歳のプリシラ、その出会いと結婚生活が描かれます。
そのお二人の美しさに魅了されました🙆‍♀️🍀💓

エアフォース・ワン(1997年製作の映画)

3.9

今まで地上波放送などで何度も観ていましたが、WOWOWの放送で本日また観ちゃいました笑。
ハリソン•フォードの大統領がとてもカッコよくて最後まで魅入ってしまいます。ゲイリー•オールドマンも当たり前だけ
>>続きを読む

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.8

クローネンバーグの息子ブランドンの作品。
不可解な作品作りは親譲り?
ポスターだけでも気になったので観賞。
「Pearl」「X」のミア•ゴスちゃんが出ますが、個人的にとても苦手な俳優さんなだけに、いろ
>>続きを読む

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.5

チェコの寓話の映画化、劇中に出てくる絵本に沿ったストーリーの展開をする。
ある不妊の夫婦に授かられる子供とは?コメディ風に描かれるが切なくも哀しい作品でもある。

異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.7

明日(2024.04.19)から「異人たち」が公開されるので、リメイク元のファンタジー映画の巨匠 大林宣彦監督の本作品を予習として久しぶりに観賞💓

初めて観た時はまだ20歳代でしたので、記憶も薄れて
>>続きを読む

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.9

1976年公開の「オーメン」その前日譚として作られた本作。予想以上に面白く寝不足のわたしも一瞬たりとも眠らず観られました。
オリジナルに劣らずショッキングなシーンも用意されているし、想像すらしていなか
>>続きを読む

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.9

リュック•ベッソン監督のご健在を証明した作品。
宣材の「ダークヒーロー爆誕」には些か??となってしまったが、犬たちと共に生き暮らす映像にだんだん引き込まれワンちゃんの演技力に頭が下がります。
大好きな
>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

3.5

友人宅の帰りに無惨にも殺されてしまう若い女性。その犯人探しに奔走する刑事たち。
捜査で加害者が見つけられない被害者の身内の思いに寄り添えば辛いばかり、実際の未解決事件をモチーフに作られたフィクション作
>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.7

大人になっても子供の頃を振り返る事ができる動画があることって感慨深い。
わたしは昔の人だからそんな記録はないし、若い時に父を亡くしているわたしはそれだけで羨ましい。
父と会話している動画、今観たら大泣
>>続きを読む

ドント・スティール 強盗の果て(2022年製作の映画)

3.8

主演のステファニア•カッシーニは私が未成年の頃からの大好きな女優さん。
古くは「サスペリア」「エーゲ海に捧ぐ」で魅力的な役を演じられましたが、今回は主演。それも年齢を重ねられてもお美しい😍
とても危険
>>続きを読む

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

3.8

期待をされているバレエダンサーが怪我によって夢を諦めねばならない時に出会うコンテンポラリーダンス。彼女は第二の人生へ歩み始めるヒューマンドラマ。

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.6

仕事と子育てに加えて、父親の介護にも追われるシングルマザーをレア•セドゥが演じる。
そう、どんなに大変でも皆「それでも私は生きていく」んです。それが人生。
振り返ると私も過去を振り返るとあんなに忙しい
>>続きを読む

オールドマン(2022年製作の映画)

3.4

スティーブン•ラング主演なので、暫くは「ドント•ブリーズ」を観ているとしか思えず進行していきました笑
やがて思わぬ方向へ展開。不思議なホラー映画でした😅

肉弾(1968年製作の映画)

3.6

岡本喜八監督作品、モノクロのいわゆる反戦をシュールかつコミカルに描いています。当たり前ですが出られている俳優さんもお若いし、皆知るお顔なので懐かしい。
いつになったら世界は戦争を終わらせて
平和が訪れ
>>続きを読む

苦い涙(2022年製作の映画)

3.4

オゾン監督が「焼け石に水」に続いて再びライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの戯曲を映画化したコメディ・ドラマ。
老年の性欲とバイタリティは比例するのか?
あのイザベル•アジャーニもお歳を重ねられました
>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

いよいよ11日発表のアカデミー賞も最有力と言われている作品をお友達と観賞🙆‍♀️❣️
カンヌ映画祭のパルムドールを受賞しています。
人里離れた山荘に暮らす家族を襲う父親の転落死と言う悲しい出来事。果た
>>続きを読む

Cake ケーキ 〜悲しみが通り過ぎるまで〜(2014年製作の映画)

3.6

ジェニファー•アニストンの演技の評価が良い作品なので、とても気になり観賞。
辛くなるシーンも多いが少しずつ明るい兆しへと変化する日々を追うのでラストは良かったです。
おそらく体重も増やしてこの主人公を
>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

あの「ミッドサマー」から4年。
アリ•アスター監督の新作と聞けば観ないわけにはいかない。
上映時間3時間ならばと奮発してプレミアムシートで観賞😊

冒頭からワクワク感が止まらない。なんせ3時間しか寝て
>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

観たかった作品を漸く観賞。ヴィム•ヴェンダース監督脚本、過去に「東京画」で小津作品を意識した作りで話題になりました。
やっぱり役所さんは上手いですよね。ヒラヤマという人物が明確に伝わる、まるでドキュメ
>>続きを読む

ユンヒへ(2019年製作の映画)

3.8

品川区主催のLGBTQ交流サロン「みんなのひろば」で上映されました。
良い機会に寒い冬の日にとても素敵な選択だったと思います。
自分の気持ち、特に性に関わることは兎角口には出さずに心にしまってしまうこ
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

初日レイトショー、Dolby Atmosにて観賞。
予告から気になっていました。

日頃から前情報を入れずに観る習慣なので、スタートから思っていた作品とは全く違いました。
ファッショナブルな映像と「す
>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.7

職場の先輩の感想を聞いて観たくなりました。
シンプルだけどとても記憶に残る作品。カウリスマキ作品は初めてかも。
なんかいいな❤️また恋愛したくなりました。
上映時間短いのも年配のわたしには◎です。

悪魔のシスター デジタルリマスター版(1973年製作の映画)

4.5

なんという奇跡でしょうか?!

わたしのオールタイムベスト作品である「悪魔のシスター」が再びシアターで観られるなんて❣️
本日しかと心身に焼き付けてまいりました!
半世紀を超えてこの偉業を讃え、配給の
>>続きを読む

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

3.3

2年前に劇場公開され、ポスターとその内容に観に行くつもりが行かれずようやく観賞。 

「ゾンビ」のロメロ監督作品で且つこの宣材の不気味さがとても興味をそそった。
いつの世もお年寄りは敬われることなく邪
>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.7

劇場上映もそろそろ終わる今夜ようやく観賞。
前評判までの面白さは感じませんでしたが、後半に段々と盛り上がってきました。
小学生の頃、コックリさんがブームになってよくやっていたのを思い出しました笑。あれ
>>続きを読む

NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.5

前情報なしで、このポスターが決め手となった作品。間も無く終了なので夜の2本連続梯子観賞。
想像とは異なる展開(当たり前か💦)で口から飛び出している何か?の意味が分かるが、完全なるわたしの好みのホラーで
>>続きを読む

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

4.0

既に観たカラーよりもより感動が深く大泣きしました。
単純にカラーをモノクロにしたのではなく、緻密なデジタル処理の成せる技だと思う。
やはりこの時代背景にはモノクロの方が適していると思いましたので、カラ
>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

公開から2ヶ月以上経っての漸くの観賞。
目の前の視界全てがIMAXスクリーンという状況で堪能しました。多くの方の評判通り素敵なゴジラ作品でオリジナルの初代ゴジラの記憶を蘇らせるような銀座登場シーンが素
>>続きを読む

>|