さっさんの映画レビュー・感想・評価 - 70ページ目

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ヒーローが戦うことで生じてしまう犠牲、家族のための復讐、(たとえ正義であっても)超人たちを放任することへの危惧、それらが引き起こすヒーローどうしの決定的対立。どのテーマも説得力がある。復讐を諦めるとい>>続きを読む

プラトーン(1986年製作の映画)

3.8

混戦、米兵どうしの反目、民間人に対する残虐行為など含む戦争の再現性は高い。エリアスの最期やクリスとバーンズが対峙するラストはやはり上手く印象に残る。人物が饒舌すぎて説明過多なのがマイナス。同じテーマ曲>>続きを読む

ゴジラ(1984年製作の映画)

2.5

いいところ

・漁船遭難シーン
・原潜と衛星のミニチュア
・ゴジラvs自衛隊@東京湾
・三原山の稜線の向こうから来るゴジラ

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

-

撮影は良いが、特にロドリゴが長崎に連行されて以降はあまりに冗長で漫然としている。茂吉らの処刑シーンは素晴らしかった。

野火(2014年製作の映画)

4.6

迫真。良く撮ったなという感じ。重く這いずり回るような酷薄さは徹底している。やはり夜の機銃掃射シーンがインパクト大。ギリギリ(?)耐えられるグロさ。音響が最高。

上海から来た女(1947年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

前半と後半のギャップに驚く。前半は休暇のヨット旅行を延々描き面白くないが後半一挙に素晴らしいどんでん返しが相次ぐサスペンス・アクションになる。ラストの決着シーンが見事。ただ個人的にひたすらゴタゴタした>>続きを読む

審判(1963年製作の映画)

5.0

人物の会話・人間関係にも劇中世界にも不可解な部分が多すぎて終始違和感を覚えるがあくまでもそれが魅力。光景の異様さにも唸る。いやにだだっ広い空間、大勢集まっているのに一言も発せずほとんど身動きもしない人>>続きを読む

アントマン(2015年製作の映画)

3.5

自分が罪を犯したために引き離されてしまった愛娘のキャシーを思ってヒーローになるというスコットの設定・描写は紋切り型。アントマンがアリ軍団を率いてミッションを遂行するシークエンスとか子ども部屋でのバトル>>続きを読む

銀河鉄道の夜(1985年製作の映画)

3.5

静謐でゆったりとした演出は原作の雰囲気を良く再現してる。ジョバンニとカンパネルラのデザインが好き。背景美術は絵本ぽくて、悪くはないけどもっと細密な描き方でも良かったか?

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.6

(ドキュメンタリーとフィクションとの境界は曖昧であるということを承知した上で)事実は小説より奇なり。

モンスター・奥崎謙三!いろいろとやべえが戦時中既に上官に食ってかかっていたその反骨心はとにかく本
>>続きを読む

キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(2014年製作の映画)

4.0

やや説明過多な気もしたがおもしろい。ヒーローがその出身組織・国家と戦う構図はやはり燃える。戦後、世界化しシールド内部にも根を張っていたヒドラとその計画は自由vs管理・監視・秩序という現代の根源的問題を>>続きを読む

パワーレンジャー(2017年製作の映画)

2.8

おおよそにおいて手堅いが斬新さはあまりないように感じた。等身大バトル(特に敵幹部・怪人との)がもっと見たかった。

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.5

政治・軍事にかかわる描写・展開はあくまでリアルで淡々としているのだが全体を支配する異様さがすごい。登場人物の誰もコトの重大性を実際のところ理解していないのではと思わせ、それが異様さの根底にあるものか?>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.3

優しい映画。格差・差別や欺瞞を描きつつ筆致はとてもかろやかであたたかい。

マイティ・ソー ダーク・ワールド(2013年製作の映画)

3.6

脚本の勝利。次々に態度を変え本心がどこにあるのかわからないロキがとても良い。笑いのセンスも高い。決戦の独特の軽いノリも◎。

八甲田山(1977年製作の映画)

4.2

物語は淡々と進み起伏が少ないのだが凄まじい迫真性のため目が離せない。兵士(俳優)たちの顔も姿も判然としない吹雪はまさに恐怖。青森第五連隊の雪中行軍隊が遭難する描写もすごい(断崖で多発する滑落者(彼らの>>続きを読む

アイアンマン3(2013年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

トニーが(完全に)スーツを装着していないシーンが多かったのはアイアンマンの物語の終焉を示唆していて良い。マンダリンは雰囲気があったのでただの傀儡(しかも正体がヤク中オヤジ)だったことに驚き。あと星条旗>>続きを読む

(1963年製作の映画)

4.2

鳥たちの暴走の原因(過去)も結末(未来)もはっきりわからないことと、鳥の映像の圧倒的パワー(子どもを狙い、小学校のジャングルジムに静かに続々と集結するカラスのシーンが好き)によって、現在・現実に釘付け>>続きを読む

吸血鬼ゴケミドロ(1968年製作の映画)

3.1

脚本は端的に言ってよろしくないが、ゴケミドロのイメージとラストの衝撃が強烈なインパクトを残す。

シャークネード エクストリーム・ミッション(2015年製作の映画)

-

ポイント…
金のチェーンソー
星条旗対サメ(硫黄島風)
宇宙ザメ
母→サメ―(チェーンソー)→ベイビー

蒲田行進曲(1982年製作の映画)

-

松竹映画なのに東映京都撮影所が舞台なのはおもしろい。いつも笑って理不尽に耐え前向きに生きていたばかまじめのヤスが、死を覚悟した後、激昂して自宅で暴れるシーンが良かった。全体的に人間がすごく騒がしいのは>>続きを読む

戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

4.5

人間の群れ(反乱を始める水兵たち、オデッサの街の大群衆、ポチョムキン号に群がる無数のヨットなど)の捉え方がうまい。オデッサの階段の虐殺からポチョムキンの劇場砲撃、同号と海軍分遣隊とのにらみ合いまでの緊>>続きを読む

ハーモニー(2015年製作の映画)

-

基本原作通り。生府社会のビジュアル化はだいたい良かった。特に都市がピンク・赤系の色調で統一され身体組織を模した様なのはオリジナルだろうが○。御氷ミァハのキャラ造形は良い。

空飛ぶゆうれい船(1969年製作の映画)

-

≒パシフィック・リム。幽霊船長の出番がもっと欲しかった。幽霊船の描き方は○。ボアの正体は…?

メトロポリス(1927年製作の映画)

4.5

「メトロポリス」のイメージ(セット)、アンドロイドの造形、モブシーンの迫力、洪水の特撮、マリアはじめ登場人物の魅力など見所満載。物語(いろいろなバージョンがあるらしい)については、ブルジョワとプロレタ>>続きを読む

アベンジャーズ(2012年製作の映画)

3.5

再見。複数のスーパーヒーローのそれぞれをもて余すことなく扱い切っているのは良い。急遽かき集められた彼らが一度分裂し再結集する展開は王道だが自然・滑らかで楽しめる。ロキは凶悪だがどこか抜けていて憎みきれ>>続きを読む

キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー(2011年製作の映画)

2.9

キャプテンが最初もっぱら政府のプロパガンダ用キャラクターとして利用されたのは(その存在に現実感を持たせる工夫だろうが)おもしろい。107部隊に黒人も日系人もいて彼らを活躍させていたのは流石。ヒドラはも>>続きを読む

屍者の帝国(2015年製作の映画)

-

美術・ビジュアルイメージには満足。背景は綺麗だったし屍者の造形(特に生者との瞳の描き分け、身体の動き)、インストーラ等のアイテムのデザインが良い。作画も丁寧で屍者という存在の「残酷さ」がよく伝わってく>>続きを読む

マイティ・ソー(2011年製作の映画)

3.6

MCUで最もファンタジックなヒーローであるソーの現実世界での扱い方がうまい。地球・アスガルド・ヨトゥンヘイムという3世界を往き来する構成も上出来だったと思う。地球における話の舞台が大都市でなくニューメ>>続きを読む

アイアンマン2(2010年製作の映画)

3.5

アイアンマンスーツの強力な兵器としての面が描かれていたのはしかるべきだと思ったし良かった(政府による接収の検討、「ロシア」との技術競争とパワーバランスの問題)。酔ったトニーとそれに憤慨したエディがトニ>>続きを読む