犬派の猫さんの映画レビュー・感想・評価

犬派の猫

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熱のあとに(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

愛に偉いもクソもない、愛は愛、みんな同じ
だけど心のどこかで自分の愛は特別だと思っている

別に愛し方が他の人と違うからと言って、愛の大きさや愛そのものが変わるわけでも、本物だ偽物だとかも無いのに。
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.3

家族は血の繋がりだけじゃない、一期一会の出会いすら愛してしまう

愛したいもののことを全部まるっと受け止めて愛するお母ちゃん
お母ちゃんのおかげで踏み出せたり変わっていくみんな

何かをしてあげたいと
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.9

絶対に重く暗くさせない作りが秀逸

クライマックスの大変な場面をパーティーのように仕上げ、本来暗くなるシーンですらド派手に楽しくしてしまう発想がとても良い!

ラストの合わせ方は成長や"友人"に対する
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

舞台挨拶ライビュネタバレ含みます

フィルムのような画面の淡い色味が2人の淡い気持ちを映し出しているようだった

舞台挨拶にて青春の色についての質問の際、日本は青で台湾はオレンジのイメージがあり、監督
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

1未視聴、舞台挨拶の内容少し含みます


インディーズ映画やたくさんの名画座がある時代しか知らない私にとって、ピンクだけを上映する映画館なんて都市伝説みたいなものに感じていた
しかしそれは実際にあった
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.3

私たちの心はやがて海(にいるあなた)へと届く

残された人たちの時間はいつだって止まることなく進む
時間に取り残されるか、進んでいくか
取り残される人の方が想いが強いということでも、進んでいく人が悪い
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

こんなに心が震えたのは、ワクワクしたのはいつぶりだろう

現代の人たちは音楽を言葉に頼りすぎている。
音楽は国境を越えるなんてよく言うけど、言葉すらいらない、音だけで沢山の人を楽しませ、感動させること
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

全ての人に生きる権利がある

少子高齢化が問題となってる現状、いつ冒頭のようになるか分からない
既に年齢を理由に働けなくなることもある、いつどんな状況で死ぬかも分からない、だから自分で自分の死を選ぶ
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

タクシードライバーとお客さん、どの話もスパイスが効いていて良かった

ロサンゼルス、整備工になりたいドライバーの彼女に映画スターにならない?とスカウトする彼女も負けず劣らずユニークだ

ニューヨーク、
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.5

いつからか分からない、もしかしたら本当は出会った時から既に少しずつ惹かれていたのかもしれない、自然な恋の始まり
強く惹かれ合い求め合う2人が時々凄く羨ましく見えるまさしくひと夏の恋
オリヴァーが帰る時
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

優しさや温もりをお金で買うことをみんな冷たいと言うのに、優しいと言った真白はとても優しい

序盤の冷たい雰囲気とは一変、真白が登場してからはどこか明るく優しい雰囲気になったのは、真白に心動かされた七海
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アメリ(2001年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

どこまでもエンターテイナーで美しい彼女に心惹かれる

宝箱を隠したかつての少年、盲者のおじいちゃん、気のない2人、引きこもりがちの父親、夫を亡くした大家、一目惚れしたニノ
皆を喜ばせようとするアメリ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

あんな無骨な感じじゃなくて、もっと飄々とした狂児が良いなって思ってたけど、綾野剛の狂児はそれはそれで良かった

漫画だとあの狂児だしラインに絵文字とかいっぱい使ってそうってイメージだったのに、綾野剛の
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退屈な日々にさようならを(2016年製作の映画)

3.5

カネコアヤノの中毒性と逃げ出した清田ガールズの清々しさがまさに退屈な日々にさようならを告げるようだった

日常と非日常が上手くマッチする今泉力哉映画の良さがよく出てたと思った

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ラストがシュールで秀逸すぎる最高

格好良いスーツ着てた2人が間抜けな格好をしてボスの前に現れた部分をラストに回収できたの嬉しかったし、冒頭部分もそこにかかってたのかって興奮した

ヴィンセントの呆気
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市子(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

過去と幸せな時間の高低差で余計に胸が苦しくなる

戸籍無し、ヤングケアラー、DV
大人が子どもに背負わせてはいけない現代の闇みたいなものを全て背負わされた市子

ずっとふわふわと心ここに在らず、光のな
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

3.3

結局全員生身の人間の話もコンテンツとして消費しようとしてて少しモヤモヤとした気持ち

正直自分が安藤の立場で三浦さんに勝手にあんな演説されたら恥ずかしくて辛くて悔しくて泣きたくなるほど堪らなくなる
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そばかす(2022年製作の映画)

4.2

自分の在りたい姿を肯定してくれるから、自分と分かり合えない人にこそ観てほしい

男女の友情は成立しない、結婚が人生のゴール、少数派は弱者
大多数にとっては当たり前だけど、疑問に思う常識全てを常識だと思
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

破れた本を1枚ずつ丁寧に繋ぎ合わせるように、ゆっくり丁寧に繋がってくような

複雑な気持ちを押し殺したような陽の笑顔がゆっくりと明るくなっていく
お母さんって呼んでちゃんと家族になっていく
心がぽかぽ
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レイディオ(2020年製作の映画)

3.5

淡々と進んでいく日常そのものにラジオのスパイスが上手く効いてる気がする

加藤が松岡さんに出会ってからのちょっとした表情の変化とかから、変わり映えない毎日だけどいつもより楽しくなったんだろうなって伝わ
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

3.8

苦しかった
こんなに苦しい映画は初めてかもしれない

はじめはザ・女子の敵 計算され尽くしたあざと天然女子に狂わされる男の人の話だと思ってた

それぞれがそれぞれの道を歩いていて、ユカは夢と愛を求めす
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.7

季節が変われば心も移り、猫が逃げれば人が変わる

W不倫、離婚寸前、でもお互いどっちつかず
だけど恋のようなものは結局愛には勝てない
時間の積み重ねだけじゃなくて大切なものの共有こそ愛だ
だからきっと
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.7

現代に足りないのは、この純粋でちょっぴりお茶目で切ないラブロマンスだと思う

オードリーの女王に相応しい美しさとアン王女としての普通の生活に憧れる可愛らしい一面が魅力的すぎる
ブラッドレーは意地悪だけ
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.5

原作で見れなかった余白で更にこの作品を好きになる

期待以上に原作通りだから絶対に原作を読んでから観るべき映画
好みが分かれるのは原作が好きかどうかも大きいと思った

奈緒のマリコが本当に上手い
ふわ
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ちひろさん(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

穏やかで温かいのになぜだか無性に寂しくなった

ちひろからちひろへ、多恵からちひろへ、ちひろからたくさんの人へ優しさが降り積もっていく
自分のことはのらりくらり今にも消えてしまいそうで、だけど人の心に
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

現代と60年代のソーホーのミックスだからかホラーの演出や作りがゴーストバスターズと同じ時くらいの感じが出てて逆に良かった

紛らわしすぎる元警官と素直すぎるジョンの人物としての対比も◯
ただ、結局元警
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

4.0

原作の良いところ取り

漫画の実写、しかも海外で作られるものは酷いものばかりの印象だった
でも、さすが原作ファンなだけあって原作の良さをしっかり残しつつ、初見の人でも分かりやすいストーリーにまとめられ
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「私たちみたいなのは強く生きてかなきゃいけないの」
悪者じゃない、迷惑をかけているわけでもない、ただ自分らしくありたいだけ
それなのにどうして周りを気にして苦しんで、強くあろうとしなきゃいけないのか考
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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

3.5

最低のヒーロー

ここまで隠さないで大丈夫なのか心配になるレベルのアメコミヒーローのパクり
終始下品
ほとんど笑える奇跡の連続でなんとかなったみたいなものなのに、ちゃんとかっこいいところもあって悔しい
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JO1 THE MOVIE『未完成』-Go to the TOP-(2022年製作の映画)

4.3

これから一歩ずつJO1とJAMで完成させていこう

本当はドキュメンタリーが嫌いだった
良くも悪くも制作意図があって、美しく良い作品になる。
でもそれは普段の姿とのほんの些細なズレがあって、本物なのか
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.6

裕福が幸せ、自由が幸せばかりじゃない
たった一人でも自分の毎日の些細な話が出来る人がいることが幸せ

無いものねだりして周りを羨んでばかりいたけど、すごく息が詰まっていた
そんな中での美紀の言葉で解放
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