seaさんの映画レビュー・感想・評価

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マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

4.5

ひとりの人間として、また女性として生まれを淘汰してゆくシンデレラストーリー。

垢抜ける方法って体系化されているよねー。パーソナルカラー診断然り歯科矯正然り。わたしも努力してかわいくなりたい、、と思っ
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四月物語(1998年製作の映画)

4.0

東京の大学に通うため、北海道から単身上京してきた卯月。彼女がこの大学を選んだ理由は、高校時代憧れていた先輩を追いかけてのことだった…。

ありふれた展開とありふれた恋の予感。しかしこの映画が評価されて
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パプリカ(2006年製作の映画)

1.3

才能を見た。しばらく何も食べたくないな…。

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.0

生まれも育ちも東京の箱入り娘・華子と地方の叩き上げ・美紀が互いに関係を持ち合った華子の婚約者を通して邂逅を果たす。
本来なら交わるはずのなかった2人は、ともに「幸せとは何か?」という答えのない問題を抱
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“隠れビッチ”やってました。(2019年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

男をたぶらかし、性愛を伴わない純粋な「好き」を手に入れることで満たされる「隠れビッチ」。女としてでしか自分の価値を見出せなかった彼女が自分の過去、そしていまと向き合い、人間として生きてゆくまでの奮闘記>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

5.0

毎分毎秒おもしろい!!一瞬たりとも中弛みしなかった脚本が天才!!ずっと胸をぎゅっと締め付けられるような柔らかい感動に襲われる超超ド級の大名作!!瀧くんすきだ!!

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.8

震災で自分の一部を失った者たち。彼らが身を寄せ合って生きた記憶とその手からこぼれおちてしまった命。自己責任論と思考停止が蔓延る世の中に一石を投じた名作。

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

それぞれの痛みを抱えた4人の12歳が、「死体探し」という目的のもと、親や家庭から切り離せない自分と自分を別つまでの冒険譚。
全編通して男臭いスラングが飛び交う中、どことなく漂い続ける死のかおりはさすが
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ローマの休日(1953年製作の映画)

5.0

お城を抜け出した王女・アンとしがない新聞記者のジョーの間で繰り広げられる、1日だけのロマンス。言わずと知れたこの名作の魅力は、なんといってもオードリー・ヘップバーン演ずるアン王女の気品にあるだろう。発>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

暴力を振るい、強姦をはたらく父親のもと育った呪縛から逃れ切れず、自分を生きるために死を選んだ親友。死んだ今なお父親のもとにある彼女を奪え返すために、遺骨を掻っ攫って海へと走った、ある女のはなし。
この
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緑の光線(1986年製作の映画)

3.5

孤独にヴァカンスを過ごすことになった主人公・ジョセフィーヌは誰かにかけがえのない存在として必要とされること、愛されることに飢えている。運命と呼ぶにたる恋を探す彼女の奮闘を、日本人的ともいいたくなるよう>>続きを読む

木と市長と文化会館/または七つの偶然(1992年製作の映画)

3.0

緑を切り倒して文化会館を建てるか否かという問題に対する、自然を守りたい市民と観光客を誘致したい・実績が欲しい市長間の抗争を描くことで、誰もが自分の都合よく出来事を解釈するという現実社会を皮肉した一作。>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

2.9

自校の生徒だとわかっていて個人的に親しくなったり、理由はあれども家に招き込んだりするひとはそもそも教師に向いていない。

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

親は矯正しようとする存在ではなく、かつての愛の殉死者である。そのような庇護のもと見届けられる愛はさすが2017年の映画だな、と思っていた分、ラストのシークエンスは美しくもありつつ衝撃的だった。
わたし
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満月の夜(1984年製作の映画)

5.0

魔性の女の臨界点。赤と青のコントラストが効果的に使われていて、相変わらずロメール作品の装飾に酔いしれた。

羊の木(2018年製作の映画)

1.8

宗教的モチーフをどう現代に落とし込むか?という一点において楽しめる作品。
冒頭の会話シーンは見事だった。

万引き家族(2018年製作の映画)

3.9

『そして父になる』に続く、「大切なのは血か?それとも絆か?」という家族そのものを問い直した一作。
安藤サクラの佇まいはもはや役を演じているのではなく役と同化していて、信代としてただ息をしているその姿に
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.0

たぶんアイナーはアイナーとしてずっとぎりぎりのところを生きてきて、それが氷解するきっかけがストッキングにすぎなかったってだけ。自分の違和も相手の違和も尊重できる人でありたい。

そして父になる(2013年製作の映画)

2.5

通して描かれるのが父親の自覚と目覚めなのが受け入れ難かった。
結局子育てって親のエゴだなぁと、子がなんであれ愛せるかどうかは親の度量次第だなぁと思ってしまった。うまくいかない関係から逃げるために選択を
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打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

4.0

駆け落ちごっこはごっこに過ぎないし、なずなはたぶん、2学期にはここにいない。
子どもだったわたしたちは、自分が何でもできるし、何でもできないことに気づいていた。
そんな儚く有りつつも実感を持ったひと時
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his(2020年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

引っかかるところが無限に出てくる。親権について、ソラちゃんにとっての最善ではなく、渚の身勝手の贖罪として保持者が帰着したのがびっくりした。人たらしの真髄を見た気がして度肝を抜かれたというか…。
あとは
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少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト 再生産総集編 ロンド・ロンド・ロンド(2020年製作の映画)

1.5

初見。概念の連続でよくわからなかったけど、熱量は受け取れた。わかったことは百合とエヴァをしていることだけ。
幾原邦彦的文脈に対する素養が圧倒的に足りていないんだと思う。

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.5

ベンはステキな人だからとても好感を持っているけれど、それはさておき礼節と気品を重んじることの大切さ・美しさを人生の先輩から教わるという映画の構造自体にちょっとイラっとした。
というのも、それは目上の人
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

5.0

トトロに会いたい!ネコバス乗りたい!って思い続けて二十余年。純粋な気持ちはいまでも変わっていないつもりです。