seiさんの映画レビュー・感想・評価

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関心領域(2023年製作の映画)

3.7

音響が良く、不穏な感じにさせられた。
実際の虐殺の光景を見せずに、音や煙などで表現するのが逆に良かった。
普通の夫婦喧嘩のシーンでもアウシュビッツの横の家という舞台があることで、無関心の恐ろしさを感じ
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カリートの道(1993年製作の映画)

3.7

最後の方の駅でのシーンは良かったが、全体としてはローテンポな話。話としては現状から抜け出そうとするが引き戻されるっていう話だけど、自分から突っ込んでいくような所もあり少し疑問に思った。ショーンペンのこ>>続きを読む

ソフィーの選択(1982年製作の映画)

4.2

隣に住んでいるソフィーとネイサン。装飾が派手だったり、テンションが高かったり、二人に感じる違和感が良かった。そして明かされる二人の真実。ソフィーの過去の真実が徐々に分かっていく過程が上手かった。ラスト>>続きを読む

エイリアン3(1992年製作の映画)

3.6

1への原点回帰のSFホラー風。男の囚人達が働く星だったり、寄生したり、四足歩行のエイリアンだったり、設定は良いけれどそれが映画の面白さに結びついていないような気がした。

スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.3

ケバケバしい色彩とのんびりした音楽がギャング映画らしくなくて新鮮だった。後半につれて音楽もドライになっていくようにアルパチーノの後半につれてタガが外れていく中で寂しさみたいなものを秘めている感じが良か>>続きを読む

チャイム(2024年製作の映画)

4.0

料理教室や空き缶など身近なものを嫌な感じにするのは流石だった。光の入れ具合が良かった。幽霊、殺人と盛り沢山で面白かった。全ての登場人物がよく分からない人というのが怖かった。面接でのプライドを捨てきれな>>続きを読む

ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

3.4

全体的にありきたりに感じた。後半、皮をかぶったり、パズルの中の人たちのビジュアルは凄い良かった。

旅立ちの時(1988年製作の映画)

4.2

冒頭の説明しすぎない情報の伝え方が見事だった。わりと単調な展開だけど設定が良い分楽しめた。お祖父さんの話している時は冷淡に見えるが別れの時に感情が溢れ出すリアクションが凄く良かった。母が亡くなったこと>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.3

見終わった後しばらくはラストの意味が分からなかったが、友達と話していて手負いの鹿についての会話を思い出してハッとした。タイトルを改めて見返して見るとしっくりくるし、ラストの巧の行動にも合点がいくので成>>続きを読む

大いなる幻影 Barren Illusion(1999年製作の映画)

3.4

正直よく分からなかった。
でも、風船、非常ベル、飛び降り、荷台バス、応援、消える人、暴力、様々な魅力的なものはあった。

評決(1982年製作の映画)

4.3

冒頭から普通じゃない感じがして興味が湧いた。主人公の弱さが見えるところが良かった。それを演じるポールニューマンの演技が凄かった。話としてはサプライズはないけれど無駄なく退屈させない構成で楽しめた。理屈>>続きを読む

旅芸人の記録(1975年製作の映画)

3.9

セリフがほとんどなく内容を理解するのが難しい映画。ギリシャという国にはこんな凄惨な歴史があるのだと驚いた。登場人物が長い時間こちらに向けて語りかけるシーン、線路の上を3人の男が歩いてくるシーン、異なる>>続きを読む

永遠と一日(1998年製作の映画)

4.3

言葉を買うという発想が面白かった。人が歩いてくるようなシーンで想像以上に人が多いのがなぜか良いと思った。現実のシーンから過去のシーンへの移り変わりが凄く良かった。言葉の力というものについて考えさせられ>>続きを読む

ネットワーク(1976年製作の映画)

4.2

テレビには多くの人に虚構を信じ込ませる力があり、ちょっとした数字の上下に大金が絡んでくる。この話の現実的にありそうな話から行き着く所まで行ってしまうエスカレートしていく過程が面白かった。ハワードが視聴>>続きを読む

アンストッパブル(2010年製作の映画)

3.7

映像の見せ方が凄い。急にズームになったりするとこが良い。話としてはあまりにもシンプル過ぎる気がする。家族の話も取って付けたようなドラマしかない。でも、映像はカッコいいので見る価値はあった。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

IMAXで視聴。実験が成功した場面しか派手なシーンがない中で180分ある映画を退屈せずに見せる凄さを感じた。音響をオッペンハイマーの中のイメージとして使ったり、風景の見せ方がIMAXならではだった。>>続きを読む

グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

3.9

海に潜ることの魅力。他人には分からない世界。後半ジャックが自分の世界に入ってしまってロザンナアークエットを無視するのが可哀想で面白かった。徐々に二人の競争が恐ろしい方向に行くのが怖かった。エンゾのキャ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

裁判映画と聞くと逆転劇みたいな派手なのを想像してしまうけど、この映画は真実はどっちかが重要なのではなく夫婦の関係に焦点を当てていたのが新しいと思った。夫婦どちらも同じ職業だということ、自分について書く>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.8

美しい映画。ティモシーシャラメの繊細な色気が凄かった。特に最後の暖炉の前の表情。80年代が舞台の同性愛の映画って周りの反対などがあるものだけれど、この映画では周りが受け入れていたのが新鮮だった。最後の>>続きを読む

ジュリアン(2017年製作の映画)

4.1

DVの恐怖。すごくリアルで怖かった。社会問題をホラーとして描くという切り口が面白いと思った。暴力を振るうのではなく、執拗に聞いたり、待ち伏せてたり静かに怖いのが良かった。最初の長い面談のシーンから緊張>>続きを読む

キングス&クイーン(2004年製作の映画)

4.4

ノラと元恋人のイスマエルの話が交互に展開される。ノラの話はすごく重い話だった。徐々に様々なことが分かっていって話に深みがあった。特に父の告白にはゾッとした。イスマエルの話は大変な状況ながらもマチューア>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.2

物語としての面白さといじめや不登校という社会の問題を上手く掛け合わせていて楽しめた。それぞれのキャラクターも魅力的だった。学校だけが全てじゃなく自分なりの居場所、道を選べるというメッセージが説教臭くな>>続きを読む

八日目の蝉(2011年製作の映画)

3.9

前半は事件によって歪んだ母と父と娘の関係のしんどさが良かった。後半は感動の方向に行き過ぎたように思ったが、写真が浮かび上がるシーンはとても良かった。希和子の母としての愛は自分勝手かもしれないけれど、人>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.6

最後の奥さんと話す場面以外、劇である意味があるのかと思った。オーギーとウッドロウがそれぞれ仲を深めていくところは良かったが、町から出たくても出られないという設定なので、物語に引き込む力が弱いと感じた。

秘密と嘘(1996年製作の映画)

4.8

凄い映画。序盤の展開はゆったりとしたテンポだが、母と娘、夫婦などの不和と母娘の絆が深まる様子が描かれて退屈しなかった。二人の写真を撮りに来る様々な人の様子が面白かった。顔に傷を負った女や前の写真屋など>>続きを読む

追憶(1973年製作の映画)

4.1

最初の眠っているロバートレッドフォードがとても魅力的。バーブラストライザンドも可愛かった。長い期間の恋愛の話。年月が経っても二人の性格は変わらず、政治への姿勢の違いが二人の関係を揺さぶり続けるところが>>続きを読む

ハッシュ!(2001年製作の映画)

4.3

一緒にいてくれる人がいる幸せを感じた。朝子の部屋の前で2人が心配しながら話すシーンが素晴らしかった。徐々に深まる3人の関係性が良かった。全員で部屋で話すシーンは緊張感があって良かった。井戸の毒のモチー>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

4.1

移民の話だけど、差別の話ではなく、家族の話に焦点を当てていたのが良かった。祖母と孫の交流と農園の夢を追う父の夫婦の話がありきたりと言えばありきたりなのだけれど、面白く描かれていた。ひよこ鑑定だったり、>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

IMAXで視聴。すごい映像で迫力があったし、未来が見えることによるポールの苦悩も見応えがあった。ベネ・ゲセリットの暗躍やポールが救世主に祭り上げられたりと政治と宗教の話になって面白かった。最後はポール>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.4

序盤は劇中映画があり、ゆったりとした始まりだったが、要所要所で歌うシーンが素晴らしく楽しんで観れた。特に小屋の前で二人で歌うシーンが最高だった。最後の展開はここに繋がっていくのかと驚いたし、監督は映画>>続きを読む

クラッシュ(2004年製作の映画)

4.2

様々な人種、考え、立場の人の交流を描く。
表向きに寛容な態度を取っていたとしても本心ではまったく違うことを考えているのかもしれないし、逆もまたある。人には様々な事情があるし、外見や人種、立場で判断して
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犬王(2021年製作の映画)

3.8

最初の導入が長い気がした。演奏のシーンをもっと派手に肉体的に動きをつけてやって欲しかった。文化が歴史的に抑圧されてしまう恐ろしさが描かれていて斬新だった。ラストは感動した。

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.0

浜辺で抱き合うシーンはハッとした。あそこでああ言うんだと思った。謎の武術だったり、映画館のシーンだったり、火事のシーンだったり印象的な場面が多くあった。お母さんが車擦るのが恐かった。

クリスマス・ストーリー(2008年製作の映画)

4.6

理由がある訳でなく家族を憎むというのが興味深かった。映像も音楽もとても美しく、不穏な空気の中で爆発しそうで爆発しない緊張感があってとても良かった。マチューアマルリックのダメな奴だけど愛嬌がある感じが魅>>続きを読む

アメリカン・スプレンダー(2003年製作の映画)

3.7

自分自身を描く漫画家の話。コミック調だったり、ナレーションである未来の自分が出たり、音楽が良かったり、良い部分はあったけど、全体的に淡々としすぎていた。

お早よう(1959年製作の映画)

4.2

言葉を話さないことで普段自分たちが話している言葉について考えさせられた。最後の佐田啓二が天気の話しかしないのに笑った。兄弟の弟が兄に従って行動するのが可愛らしい。特に弟のI love you。ちょっと>>続きを読む