kumadaさんの映画レビュー・感想・評価

kumada

kumada

セーヌ川の水面の下に(2024年製作の映画)

3.6

 「セーヌ川の水面の下に」。一見オシャレな題名ですけどサメ映画です。それもかなり見応えがあります。B級になりがちな題材ですけど大変面白かったです。

 急進的な環境保護団体、元海洋学者の主人公と警察、
>>続きを読む

アトラス(2024年製作の映画)

3.3

 物語冒頭のインタビュー場面でヒントン先生が出てきてびっくり。いまのAIブームのきっかけを作った研究者のひとりです(チューリング賞受賞者)。ここ数年は、AIの危険性を啓蒙する活動をしているようです。た>>続きを読む

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.5

 本作のエンディングで前作にそのままつながるシーンが出てきます。また、本作のあと前作(怒りのデス・ロード)を見返すと、緑の地の消滅にフュリオサが絶望したシーンになお一層共感することができます。前作でイ>>続きを読む

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.3

 不死身のハゲ男、ジェイソン・ステイサムの活躍を堪能するお話です。尺は2時間弱、お話もシンプル、冗長さはなし、エンタメに振り切った展開で良いです。前半はシリアスな展開ですが、舞台を島に移してからは味付>>続きを読む

いぬやしき(2018年製作の映画)

3.5

 これ脚本が良いですね(原作は未読)。機械人間に改造された2人の人物描写も過不足ないです。とくに、悪役の高校生が追い詰められていく過程も説得力がありました。ラストシーンもよく考えられてますね。「怖いけ>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

 登場人物の誰にも感情移入できませんでした。何でやろ。特に主人公の身勝手さには辟易させられました。意図的にそういう脚本にしたのか私の感性がおかしいのか。ひと昔前なら口に突っ込んで戦死し、彼の戦争は漸く>>続きを読む

シティーハンター(2024年製作の映画)

3.5

 違和感のない実写版ですね。声(神谷明さん)までそっくり。ガンアクションもジョン・ウィックばりに格好良いです。銃弾の再装備も流れるようにこなすので見惚れてしまいます。鈴木亮平さんのハマり役ですね。漫画>>続きを読む

ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

3.7

 ジェイク・ギレンホールってすっかりムキムキ・キャラになったのね。「スパイダーマン」からかしら、それとも「サウスポー」がきっかけなのかしら。本作のストーリはシンプルで分かりやすいです。ユーモアも適度に>>続きを読む

寄生獣(2014年製作の映画)

3.2

 韓国版(ドラマ)のあとに本作とこれに続く続編を見ました。原作漫画を読んだのはもう大昔ですけど、おそらく原作の主張をおおよそ取り込んだ脚本でしょう。原作ではあまり感じなかったけれど実写となると、高校生>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

3.5

 「なぜ山に登るのか。そこに山があるからだ」と同じですよね。最近公開された「オッペンハイマー」にも通じるテーマです。開発者や科学者は、技術的に可能であるなら善意や悪意とは関係なく作ってしまうものです。>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.6

 元物理学徒ですけど、オッペンハイマーというひとの研究業績は、ボルン・オッペンハイマー近似ぐらいしか知りません。

 なるほど、赤狩り(共産主義者狩り)を通してオッペンハイマーの生き様を描いたのね。知
>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.5

 2回目の視聴(多分)。アン・ハサウェイ、メリル・ストリープ、エミリー・ブラントが出てます。エミリー・ブラントはブレイクする前ですよね確か。

 アン・ハサウェイなら何を着たって似合うでょ。本作は彼女
>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.0

 無駄のないストーリ展開です。最後までダレることなく見せてくれます。フィンランドの映画です。

 背景を少し。フィンランドとドイツはともにソ連と戦ったけど、フィンランドがソ連と停戦したため、ヒトラーが
>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.3

 ラッセル・クロウって新作に出るたびにデカくなってるような気がします。そんな彼が小さなスクーターに乗るのも愛嬌があって面白い。シリアスな場面のところどころでユーモアを忘れない司祭をラッセル・クロウが演>>続きを読む

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

3.1

 昨年から「うる星やつら」の新作アニメが始まっています。「うる星やつら」がテレビで放映され始めたのは1981年。当時の私(中学生)はこのアニメの面白さが全くわかりませんでした。不条理ギャグ漫画には興味>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.6

 この子、女の子だったのね。途中まで男の子だと思って見てました(笑)。この子を含めて出演している子役のひとたち、みんな演技が上手くてびっくり。涙腺が緩みます。

 物語はシンプルですけど少々冗長かもし
>>続きを読む

沈黙の艦隊(1995年製作の映画)

3.5

 この作品、初めて見ました。この映画が公開されたのが1995年で、ちょうど自民党と社会党が連立を組んだ村山政権が生まれた頃です。村山首相は日米同盟を堅持すると明言し、社会党衰退の引き金を引いたのであり>>続きを読む

地に落ちた信頼 ボーイング737MAX墜落事故(2022年製作の映画)

3.5

 当時のボーイングのCEOは良心を悪魔に売っていたのでしょう。まともな倫理観の持ち主ではありません。「倫理観・安全性」と「株価優先主義」は両立しないことが大変よくわかるドキュメントでした。どれだけ証拠>>続きを読む

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.5

 本作や「オリジン」の品質でファーストガンダムをリメイクしてくれないかしら。MSがカッコ良い。

警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件(2022年製作の映画)

3.8

 このような事件があったのですね。初めて知りました。2000年なので私がまだ大阪にいる頃か。うーん、記憶にないなあ。。。

 被害者の父親が来日し日本の警察と衝突します。警察内部でも専属班と後から加わ
>>続きを読む

ノーウェア:漂流(2023年製作の映画)

3.3

 資源枯渇のためEU諸国において老人・妊婦・子供を間引きする政策が開始され、スペインも近隣国と同様にこの間引きを始めるという設定です。密航業者に金銭を払い密かに出国しようとする妊婦のお話です。

 最
>>続きを読む

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.5

「The Witch」の2作目。冒頭に出てくる牛舎にいる少女は1作目の子(ジャユン)で、そのあと雪道を1人で歩く少女(本作の主人公Ark1)とは別人なのね。大変顔が似ているので分かりにくいです。

 
>>続きを読む

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.6

 でかい鳥を乗りこなすシーンは「アバター」を、提督が神経接続するシーンは「攻殻機動隊」や「マトリックス」を想起させます。お話の展開は「Dune」や「スターウォーズ」のようです。物語冒頭で主人公(女性兵>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.8

 最初にネットワークが繋がらなくなり、浜辺にタンカーが座礁し、鹿がワラワラと湧いてきて、自動運転のテスラが大量に衝突し、フラミンゴが自宅のプールに押し寄せ、ときどきマイクロ波攻撃を受けます。不条理ドラ>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.5

 冒頭の30分に、クラシックに疎い私のような素人がこの世界に入り込めるような「解説」場面があります。大変分かりやすい説明なので、この後の展開についていくことができます。指揮者とは作曲者の意図を解釈し(>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.8

 ブラックでグロくてエロも少々混じる風刺ものです。フランス映画。肉屋の夫婦が徐々に連続殺人鬼になっていくのだけど、至る所で笑ってしまうシーンがあります(笑ってしまう私は不謹慎なのかしら)。リンダ・ハミ>>続きを読む

最後まで行く(2014年製作の映画)

3.4

 日本のリメイク版を見たのでオリジナルを。主役の血縁関係が最初よく分かりませんでした。兄とその娘と、妹夫婦なのね。オリジナルの方がお話がシンプルです。

 死体安置室でフーセンを持つ姿がなんともシュー
>>続きを読む

最後まで行く(2023年製作の映画)

4.2

 大変面白い作品です。久しぶりに邦画を見ましたが大満足です。飽きることなく最後まで見れました。最初は、くたびれた刑事(岡田准一)のコミカルな心理劇なのかしらと思ってましたが中盤から俄然面白くなります。>>続きを読む

シックス・センス(1999年製作の映画)

3.8

 初めて見たときは衝撃を受けた作品です。今回は2度目。オチを知ってみても脚本の巧妙さに唸りますね。コールはマルコムが幽霊であることを最初から知っていたのですね。

非常宣言(2020年製作の映画)

3.9

 実際にこのような事態になったとき日本政府はどういう対応するのか有識者の意見を聞きたいですね。本作のように威嚇射撃までして断固拒否できるのか、それとも着陸を許可するのか。

 日本政府が拒否したシーン
>>続きを読む

ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.0

 シリアスな作品かと思いきや笑えるシーンもあります。復讐劇かと思いきや単なる勘違いで大量殺人を犯していた展開になります。皆殺しにされたギャングの人たちがとても不憫です。

 結局、間抜けな三人組がいら
>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.5

 物語冒頭のシーンで主人公が借りている部屋のドアに「WeWork」と書いてあって笑いました(つい先日倒産したリアルな会社ですね)。

 起伏のあるお話ではないけれど次のターゲットはどうなるんだ?と見入
>>続きを読む

アビス(1989年製作の映画)

3.3

 33年前の作品です。「未知との遭遇」の深海版ですかね。未知の生物は出てきますが、人間に悪さはしません。友好的な存在です。争っているのは人間同士という展開です。監督はキャメロンさん。

 液体を利用し
>>続きを読む

ペイン・ハスラーズ(2023年製作の映画)

3.8

 実際に起きた事件を題材にしたお話です。作品最後に流れる映像は当時の実際のニュース場面でしょう。

 中盤まではアメリカンドリームを絵に描いたようなお気楽な展開ですが、実際にオーバードーピングで人が死
>>続きを読む

ザ・コール(2020年製作の映画)

3.6

 なんと、昨日見たばかりの「バレリーナ」で主人公を演じたひとがサイコパスを演じてます。偶然にびっくり。

 20年前の過去と現実が電話でつながり、お互いが相手の人生を歪めていくお話です。タイムリープも
>>続きを読む

バレリーナ(2023年製作の映画)

3.0

 友人を殺された女性が、途中で出会った少女と一緒に復讐を果たすお話です。劇画的な絵作りで、画面の色使いもカラフルです。

 銃器を購入する場面で、おばさんが火炎放射器をぶっ放すシーンで笑ってしまいまし
>>続きを読む