歌うしらみがおりましたさんの映画レビュー・感想・評価

歌うしらみがおりました

歌うしらみがおりました

青春(2023年製作の映画)

3.5

仕事しながら「悪口言ってた」だの「からかわれた」だの言ってはしゃいでたら、その延長でポンと投げつけられた何か(ボビン?)に急にブチギレる男、投げつけられた何か(ボビン?)の放物線をなぞるように画面左か>>続きを読む

エロティックな関係(1992年製作の映画)

3.5

内田裕也が写真を売りに行ったパキッとした薄暗い部屋で青白く光るたけしの顔面が怖すぎる。そして、たけしを銃殺してから階段を駆け降りて逃亡する内田裕也のロングショット、横移動。あそこは美しかった。
荒戸源
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パリのレストラン(1995年製作の映画)

3.0

この題材、舞台設定で、最後まで全く飽きないのは作り手の皆さんの手腕だと思う。

冒頭の車のフロントガラスが曇ってて、助手席に座っている女性の顔がよく見えないのはなんでだろう。

鼻血を赤ワインをこぼし
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VERSUS ヴァーサス(2000年製作の映画)

3.5

三坂知絵子がどんどん可愛く見えてくるから偉い。倒した敵のサングラスをかけた坂口拓に「ダサい」って首を振るところが好き。

KILL(1997年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

車中の位置関係とか空気感とかそういうので映画を豊かなものにしようとしていたような気がする。車が爆発した。スローモーションはいやだ。

ダーティ・ダンシング(1987年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

特訓シーンをちゃんと描いているから偉い。
孕ませた女(実際には違ったっぽいけど)の家の前で行われる切り返しのどうしようもなさが良い。

新婚道中記(1936年製作の映画)

5.0

世界一好きな映画。
前半は前半で手つきの良いスラップスティックコメディが最高に最高なんだが、
アイリーン・ダンが酔っ払ってケーリー・グラントの顔合わせに乱入するところで泣く。車のラジオのつまみを放り投
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毒娘(2024年製作の映画)

3.5

やはり内藤瑛亮、本作でも体制への反抗を描いている。今回の体制は家父長制だ!…ってゆー話はしゃらくさいからやめる。

まずちーちゃんを端から超自然的な存在として描く気がさらさらないのが好印象。冒頭の空き
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冷血(1967年製作の映画)

4.0

ド頭からキャッツポウ!ってのはどうでもいいとして、徹頭徹尾ひたすらクール。車内でダラダラ会話してるだけなのにどうしてこんなにカッコいいのか。
二人が事件を起こした翌日、家の中を浮遊するように動いて訪ね
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ブラインド・デート(1987年製作の映画)

4.0

こういうシチュエーションだったらこうあってほしいをそのまんまやってくれるから安心して楽しめる。
特にブルース・ウィリスがキム・ベイシンガーを"友達の家"まで送ろうとするシーン。彼女が言う"友達の家"の
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サイレンサー第4弾/破壊部隊(1968年製作の映画)

2.5

スローモーションかっちゅーモッサリアクションが可愛い。たぶん狙ってなんかいない結果として成立しているスプリットスクリーンも可愛い。

透明人間と蠅男(1957年製作の映画)

2.5

蝿人間になったら、水回りに寄ってっちゃうの可愛い。
2回目の犯行場面で、刺された女性が上を指差して、駆けつけた男性が上を向くけどそこには何もない(犯人は透明人間だから)っていう描写があるんだけど、女性
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日蓮と蒙古大襲来(1958年製作の映画)

2.0

朝日をキリッと睨んだ長谷川一夫の勇ましい発声とともに「我、今日より日本の柱とならん」ジャ~ン♪と字幕が出てくるのを3回くらいやる冒頭のシーンで、なんかとんでもないものが始まった!とワクワクしたけど、そ>>続きを読む

手討(1963年製作の映画)

3.5

まず初っ端で若山富三郎に切腹させるツカミがバッチリだし、若山富三郎も流石の迫力。一方で藤由紀子打ち首シーンは非常に上品にカメラをパンさせる。ラストカットの余韻も奥ゆかしくて良い。

釈迦(1961年製作の映画)

3.0

入滅をそのまま見せるので笑ってしまった。

鯨神(くじらがみ)(1962年製作の映画)

3.5

不潔で脂ぎった顔の野郎や婆ァどもがオッスオッスとむさ苦しく諍いを起こしているので楽しかった。

牡丹燈籠(1968年製作の映画)

4.0

傑作!宙に浮く幽霊二人のヒラヒラ舞う着物の間に座る本郷功次郎のカットの美しさ。身も蓋もない暴力で締める潔さ。三宅隆太脚本でリメイクしてほしい。

蛇娘と白髪魔(1968年製作の映画)

4.0

傑作!所謂"見る/見られる"関係。人形落下は『OL日記 牝猫の情事』に似た手触り。三宅隆太脚本でリメイクしてほしい。

蔵の中(1981年製作の映画)

2.5

単純に下手なだけのようにも見えるたまに出てくる間の悪い編集やあからさまに不気味さを演出する仰角のカット、山中康仁のキモい声、キモい発声、キモい顔(社会に接続できなかった大迫勇也みたい)、松原留美子のそ>>続きを読む

からっ風野郎(1960年製作の映画)

3.5

面白かったと思うのだけれど、水谷八重子が渡部おにぎりに似てるのと、若尾文子オン・ステージだった記憶しかない。

すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

3.5

最初の左右にパンしながらバンド(?)のやり取りを捉えるの、カメラが意識されすぎてちょっといやらしさを感じたけど、最後にカメラが左にパンしていって、帰ってったカップルを追ってるのかと思いきや、更に左に行>>続きを読む

東海道お化け道中(1969年製作の映画)

3.0

目覚めると生首を幻視して、慌てて酒を飲もうとおちょこを手に取ると、酒に血のような赤い液体が染み出してくる、と丁寧に手続きを踏んでいる。クライマックスにも出てくる飛び出す生首は楽しく見れた。生首映画にア>>続きを読む

赤線地帯(1956年製作の映画)

3.5

室内で見せる縦の構図が美しい。
息子と二人で外を歩いているシーン、前から二人を捉えていたところから、息子がカメラを追い越した
ためにカットが変わって背中から捉えると、それまでより前のカットより手持ちカ
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妖怪大戦争(1968年製作の映画)

3.0

河童初登場シーンのアクションの連鎖が気持ちいい。
分身の中から本物のダイモンを探せ!ゲームのまったりした感じも可愛くて好き。

妖怪百物語(1968年製作の映画)

3.5

どうしてこんなに画面の収まりが良いのだろうと考えていた。映るものが横長に映える。
直後にろくろっ首になる女性との切り返しがちゃんと怖かった。
長屋を取り壊してるオッサンがのっぺらぼうに囲まれる悪夢描写
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亡霊怪猫屋敷(1958年製作の映画)

4.5

懐中電灯で照らされる病院の廊下の主観ショット。画面左からフレームインする看護師と運ばれる患者。ど頭のショットで傑作確定。
仰角から捉えられる階段や障子に被さる人影など、何とはないようなカットにも不穏さ
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怪談雪女郎(1968年製作の映画)

3.5

面食い雪女、若い男に恋をするの巻。
扉を印象的に使う映画は好感度高し。
真横からのショットが軒並み良い。

怪談蚊喰鳥(1961年製作の映画)

4.0

陰影の付け方が美しい。特に「兄は死にました。」と言ってから何かの影で画面がチラチラ真っ黒くなるところがかなり怖い。
日本家屋をローアングルで切り取ったカットや妙に長いカット尻(何もしてないのに一時停止
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怪談累が渕(1970年製作の映画)

3.5

ところどころカットが繋がってないところもあるけど面白かった。
殺した禿達磨の首に下げてた巾着を刀で取ると上半身が起き上がって紐が切れるとバタンと倒れるとか、そういうのが好き。
肩を揉んで貰ってる時に見
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恋人たちの時刻(1987年製作の映画)

3.5

お話がキモい上につまらないのだが、撮影がグンバツに良いので見てられる。特に初っ端の海辺でレイプされかけるところのロングショット長回しは圧巻。
腕立て伏せはアカンよ。

自由の幻想(1974年製作の映画)

4.0

珠玉のコント集。学校から娘がいなくなったって件が一番面白い。ああいうコントをやりたい。あとフランスの歴史的建造物の写真を「卑猥だ」「けしからん」などと言いながら捲っていくところで、「これが一番卑猥だ」>>続きを読む

この庭に死す(1956年製作の映画)

4.0

ラストの銃撃戦で、誰が撃ってきているのか分かるのに絶対に顔を映さないのが怖かった。あ、完全に敵と認識したんだっていう。
靴紐踏んで始まる出会いも好きですよ。そんでもって凱旋門。

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