スカーレット・ヨハンソンは、今まで観た役柄の中で一番好きかも。勇敢で愛情深くてエネルギッシュで戦時中でもお洒落にしてるお母さん。
ナチス支配下の生活をユーモラスに洒落た映像・音楽で描くなんて、どうか>>続きを読む
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生々しいエピソードとカラー映像で蘇った過酷な塹壕戦と、呆気ない終戦のギャップ。
上部による休戦の決定一つで、砲撃をやめて混ざり合う敵兵たち。
戦争なんて本当に馬鹿馬鹿しくて、やるもんじゃないと実感する>>続きを読む
情報の量と重みがすごくて圧倒される。何度か巻き戻しながら見た感じ。でも構造的な差別と言われる状況はよくわかった。
Netflixで引き続き出てくる監督のインタビューも併せて見たら、登場する人たちやその>>続きを読む
うだるような暑さを体感する映像と音楽と編集が気持ちいい。あと、今見るとすごいキャストが豪華。
こんがらがった糸みたいに複雑な人種問題に呆然となるけど、登場する一人ひとりがバイタリティに溢れてて、この>>続きを読む
展開が読めなくて、携帯が鳴るたびに観てるこちらまでドキッとなる。
ぼっち参加役のジュゼッペ・バッティストンがぽろっと見せるコミカルな演技が、イタリア映画らしいふっくらしたトーンを出してて良い感じ。
なんというか、人智を超えている映画だった。
要所要所で流れるホルンのような音楽がだいぶ影響してると思うけど、不思議な大らかさが心地良くて後を引く。
ここのところ80年代のちょっと背伸びして観るような>>続きを読む
見終わった後、コメディか何かを見て神経を休めたくなるほど緊張感があった。
ヴィルヌーブ監督は、大筋には関係なさそうなささやかなエピソードやカットが積み重なって、丁寧に世界に引き込まれいく感覚が好き。>>続きを読む
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後から考えたら図らずも事件に巻き込まれた3人(ウォーレンとマニックスと将軍)をめぐる南北戦争がらみの憎しみとその顛末は、完全にサイドストーリーなのだけど、アメリカの歴史と業を垣間見れるエピソードで強烈>>続きを読む
エピソード8をすっ飛ばして9を観てしまったけど、結構ついて行けた。
レイの衝動に突き動かされるような殺陣や、歩く後ろ姿の風格に説得力があった。
あと、ジョン・ウィリアムズも改めてすごいなーと思った。
キリスト教の難しい教義の話とか出てきたらどうしよう、、くらいの気持ちで何の気無しに見始めたけど、びっくりするほど素敵な映画だった。
人は変われるし、それで世界も変わっていく。この2019年の最後に見れ>>続きを読む
ダンスを見るのが好きなので、前半のダンスシーンや、狂騒状態になってからの過剰な身体表現が面白かった。
割と視点が客観的なので、もしかして『ソドムの市』的にフランスや欧州の風刺も入ってるのかなと思った>>続きを読む
周りの思惑で話が大きくなる中、本人たちの気持ちが取り残されていく感じがほろ苦かった。
主演の2人も良いけど、ローラ・ダーンとレイ・リオッタのギラつき方が最高。
屋外、屋内すべての光が素晴らしい。
ウィレム・デフォーも素晴らし過ぎて、写生をしてる顔を見てるだけで、泣けてきた。
オスカー・アイザックもゴーギャンだったし、テオ役の俳優さんもテオだった。
私が見たの>>続きを読む
主人公の苦難がやさしく淡々と描かれてて、なんというか子どもの時に親が買ってきた世界名作集を読んでるような、不思議な印象だった。
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ラスト、2人のキスシーンからミュージカルシーンに入る流れは、反射的にホロリときた。
でもその後の肝になるミュージカルシーンが物足りなくて残念。
もっと見たことないようなキラキラの演出と恍惚感で、「実現>>続きを読む
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「ローマの休日」「地上より永遠に」「旅情」など、50年代の映画のヒロインは、情熱的な恋に落ちても、最後は日常に戻って、元の立場を全うしていた。
それはそれで余韻が残るけど、キャロルとテレーズの、ギリギ>>続きを読む
あの世とこの世、フィクションとドキュメンタリーのボーダーを往き来してる感覚が面白かった。
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虚の世界に生きていたかと思われたジャスミンが、実は自ら全てを失わせたという、痛切な実体験を持っていたというショック。
全編で流れる「ブルームーン」が、ラストではレクイエムのように聞こえる。
映画は監>>続きを読む
Stay hungry, stay foolish.的な主人公たちの行動とノスタルジックな舞台装置が絶妙にマッチしていた。そして、アン・ハサウェイのキラキラした目が最大限に生かされている映画。
キムギドク監督の映画はまるで神話のようで、きつい現実を描いてても透徹したトーンがあって好きなのだけど、、、この映画は引きずった。
この悲しい気分から抜け出すヒントが無いかと、原題の「ピエタ」や「慈悲」>>続きを読む
予想する通りにストーリーが展開し、登場人物が行動していく。伏線が丁寧に張られ、丁寧に作られている安心感。
皆いい人でユートピア過ぎる気もするけど、かと言ってつまらない訳ではなく、平穏な気分で7時間過す>>続きを読む
寄る辺ない二つの魂の話かなと思った。ふと「ブレイキング・バッド」の主人公たちの関係を思い出した。
船の後ろに広がる青い海のカットが入るたびに、不安なような穏やかなような、不思議な気分になる。
初スタートレック。
CGが秀逸。宇宙船の速度や動きが心地よく、構図もきれい。今更ながら、CGでは絵心や動作への感性が大事なのね。
こんな思い切ったサスペンス映画があったのかと感心。
ジャッカルと刑事の入念で徹底した仕事ぶりに、どちらにも肩入れしてしまう。今朝のオランダーコスタリカ戦ばりに。
以前、ローマ出身の知人が「ローマは世界の首都だ」と言ったのを聞いて「いやいや、他にもっとあるでしょ!」と笑ったが、案外そうかもと思わせる一作。
狂騒の中、唯ひとり真っ当なストリッパーが心に残る。
とにかく朗らか。清貧とか信仰とか、重苦しいイメージが吹き飛ぶ朗らな世界。なんなんだろう、この映画。
「ネオ・レアリズモ」という言葉から、何かつまらなそうと食わず嫌いをしていたけど、すごく面白かった。想像してたより、ずっと劇的で衝撃だった。
それにしても、映画に出てくるナチスの尋問官て、なんでちょっと>>続きを読む
無軌道なギャルたちに、寄りそうでもなく、突き放すでもなく、、。キラキラな映像に反して、見終わった後の気分は中間色。
ぷくぷく動くビデオテープとか、クローネンバーグの造形は結構かわいいところがある。器物と生物のくっつき方とか。
不気味、怖い、でも面白い、、、と思いながら観てたけど、一日たって思い出すと、なんだか切ない。
奥さん役の女優さんは、誰だろう。すごい。
主人公にごく自然に敬意を覚えた数少ない映画。やっぱりマシュー・マコノヒーがいい。あとカメラの目線と音楽も。
ロンの病状が変化していく一方、意思はどんどんクリアになっていく、その透明な感覚が後を引く。