tdo12さんの映画レビュー・感想・評価

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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.3

アキ•カウリスマキ監督/脚本作。
ブルーカラーのその日暮らしの労働者である男女が、少しずつ交流を深めながら未來を築いていこうとする物語。
初めて観たかもカウリスマキ。独特のフレーミングとお芝居、光の作
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アイム・ヒア(2010年製作の映画)

3.8

スパイク•ジョーンズ監督/脚本作。
近未来のロボット同士のラブストーリー。
10年ぐらいぶりに見返したけど、やはり何とも言えない温かさがある。
未来を描いているのに、アナログ感があってスパイクっぽさ満
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

ヴィム・ヴェンダース監督・脚本作。
東京のトイレ清掃員である平山の日々と、そこに集う人々との暮らしを生活を丹念に綴った詩的な作品。
すごいシンプルだけど、緻密に計算された脚本と、役所さんの醸し出すオー
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レプタイル -蜥蜴-(2023年製作の映画)

3.3

グラント•シンガー監督/脚本/原案作。
トーンはすごい好きですね。
すみません、途切れ途切れ見てしまったので、そこまでのめり込めなかったけど、最後まで観れたのは良かった。
登場人物の誰も感情を爆破させ
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.6

スコット•マン監督作。
クライミングで夫を亡くした主人公とその親友が、新たなクライミングの旅へ出掛けてサバイバルする物語。
手に汗にぎるとはまさにこのことで、どうやって撮っているのかメイキングが気にな
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

3.4

ベニー・サフディ&ジョシュ・サフディ監督作。
宝石商の男が、手練手管を駆使してギリギリの毎日を送っているが、スーパースターのケビン•ガーネットがある石に興味を持ったことで、それすらも利用して賭けに出る
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.7

サム•エスメイル監督•脚本作。
ニューヨークからバカンスでとある一軒家を借りた家族と、その一軒家の持ち主である親娘が、不可解な出来事に巻き込まれていく物語。
謎が謎を呼び、全編通して不穏な空気が漂って
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

2.5

デビッド•フィンチャー監督作。
「市民ケーン」の脚本家マンクと、彼がアカデミー賞を獲得するまでのその時代を描いた作品。
何故だか分からないが、全く物語に入っていけず、正直、登場人物が誰がどういう人なの
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EO イーオー(2022年製作の映画)

3.3

イエジー•スコリモフスキ監督•脚本作。
サーカスを追い出されたロバEO(イーオー)が、街を彷徨い、色々な人と交わりながら、人間が生きる根源とは何かを浮かびあがらせようとする試みに満ちた冒険譚。
何とも
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.7

ヴァルディマル・ヨハンソン監督•脚本作。
アイスランドの田舎で羊を放牧して生活している夫婦のところに、突然、半羊人の子が生まれ、夫婦は愛情を持って育て生活しているのだが、次第に感じたことのない不穏な空
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.4

クエンティン•タランティーノ監督•脚本作。
往年のハリウッドスターがキャリアの岐路に差し掛かりながらも、スタントマンの相棒と模索しながら、業界で生き残るために必死に生き、その生き様を見せてくれる物語。
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.1

山崎貴監督•脚本作。
戦時中にゴジラが現れて、また何年かして首都攻撃する事件が起き、主人公の中でまだ終わっていない戦争を終わらせるために特攻に挑む物語。

期待値が高かった分、正直、ストーリーに厚みが
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ローラーコースター(2013年製作の映画)

3.2

ハ•ジョンウ監督•脚本作。
日本から帰国する韓国のスター俳優が乗った飛行機が台風に巻き込まれる中、機内で乗客やCAなどの個性的な面々に絡まれててんやわんやするコメディ作品。
ハ•ジョンウのカラーとは真
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スタージル・シンプソン: SOUND & FURY(2019年製作の映画)

3.4

マイケル•アリアス監督他の共同制作。
世紀末的な世界で、両親を殺された少女が、大人になり復讐に立ち上がる物語。
MVならではの見たことのない世界が繰り広げられるので、じっくり見応えのある作品になってい
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.6

アダム•マッケイ監督作。
地球に向かっている巨大彗星を見つけた2人の学者が、それを食い止めようと政府に進言するが、逆に自分たちの利益の為に彗星を利用しようとして、人類が脅威に晒されるストーリー。
こん
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.1

デビッド•フィンチャー監督作。
孤独を抱える一匹狼の殺し屋が、作戦を失敗し家族に危害が及んだことで、その復讐をとげる物語。
画作りとかは相変わらず素晴らしいと思うけど、なぜ今、フィンチャーがこれをわざ
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.1

内田英治監督•脚本作。
草彅剛演じるトランスジェンダーとバレエに人生を懸ける少女が、ともに社会に馴染めず葛藤を抱えながら、懸命に生きようとする物語。
素晴らしく心を打つ作品。
こうした作品の持つ意義は
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.5

岩井俊二監督•脚本作。
歌以外に声が出せない主人公ルカが、久しぶりの親友イッコとの邂逅により歌うことに目覚めていく。幼少期、高校時代、現代と3つの時代を通じて、ルカの色々な謎が徐々に明かされる中で、イ
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ちひろさん(2023年製作の映画)

4.1

今泉力哉監督•脚本作。
お弁当屋さんで働く元風俗嬢のちひろさんを中心に、町の住人たちが彼女と触れ合うことで成長し、傷つきながら、生きるとはどういうことかを静かに問いかけてくる作品。
今泉監督の脚本のう
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しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜(2023年製作の映画)

3.8

大根仁監督•脚本作。
宇宙から飛んできた善悪のパワーにより、社会を逆恨みする1人の若者は悪の力を、しんのすけは善の力を手に入れ、悪の心が暴発する若者とそれを助けようとするしんのすけ達の物語。
現代的な
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.5

リー•アイザック•チョン監督•脚本作。
A24制作。
アメリカへ移民として渡ってきた韓国系アメリカ人家族が、荒廃した大地で韓国野菜を1から育て販売し、一攫千金を夢見なかがらも、うまく事が運ばず、もがき
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.3

デビッド•クローネンバーグ監督•脚本作。
近未来、人類は痛みの感覚をなくし、肉体を解剖して人体の中身を見せることがアートとして賞賛される時代。主人公はとある殺人事件で残された遺体の解剖を頼まれ、その解
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ハロー!純一(2013年製作の映画)

3.8

石井克人ほか監督•脚本作。
気弱で引っ込み思案な純一が、仲間とともに愛やら友情やらを経験しながら成長していく物語。
キャスティングの勝利!
絶妙すぎて唸りまくり。どこにでもいそうだけど、しっかりキャラ
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SAND LAND(2023年製作の映画)

4.0

横嶋俊久監督作。
乾ききった大地に住む人間と魔物が、幻の水源を求めて冒険に出る物語。
話は勧善懲悪ものでシンプルだが、何よりキャラクター達が個性を持って生き生きと描かれていて、映像の素晴らしさも加わり
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

宮﨑駿監督•脚本作。
戦時中、母を亡くした少年が、新しいお母さんがいる疎開先に移り、そこに昔から佇む謎多き塔をめぐる冒険譚。
今までの宮﨑作品を彷彿とさせる場面を随所に感じながら、同時に作品自体に既視
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.6

ダニエル•クワン、ダニエル•シャイナート監督作。
平凡な暮らしをしている主婦が、仮想空間?異空間?を行き来してパワーアップしながら、家族の絆を取り戻す物語。
これがアカデミー賞を取るような作品なのかは
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.5

原田眞人監督•脚本作。
ヤクザの組事務所に潜入捜査に入った男が、自らの業に従い組織の上に登り詰めながら組織を破壊まで追い込む物語。
設定が分かりにくいというか、細かいところまで頭に入ってこないのと、人
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.2

ダニエル•ロアー監督作。
プーチン最大の敵、ナワリヌイに仕掛けられた毒殺未遂事件を通して、ロシアという国の闇を暴き出すドキュメンタリー。
これが本当にあったこととは俄かに信じがたい。映画の世界で描かれ
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.8

沖田修一監督•脚本作。
お魚が大好きな主人公が、成長してさかなクンになるまでを描いた物語。
ニヤッと笑えるし、嫌な人は出てこないし、キャラクターはみんな立ってるし、映画とはいえ、こんなに安心して見られ
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来る(2018年製作の映画)

3.6

中島哲也監督・脚本作。
悪霊に取り憑かれた家族と、その因果を巡ってユタを始めとした霊媒師たちが悪霊を退治する物語。
なかなか見応えのあるホラー。ナカテツさんだけあってお金かかってるし、照明もいい感じ。
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.8

江口カン監督作。
休業を余儀なくされた殺し屋ファブルが、ヤクザに拉致された同僚の彼女を助け出す物語。
痛快で物語の適度に複雑で、韓国映画のような笑いもシリアスさも持ち合わせた素晴らしいアクション大作。
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.0

白石和彌監督作。
学生時代に心の拠り所にしていた人が連続殺人犯として逮捕され、獄中にいる彼の依頼で真犯人を探す物語。
こうした知能犯に操られる物語は「羊たちの沈黙」だったり「真実の行方」だったり「セブ
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.4

大友啓史監督作。
信長の生き様を濃姫との恋愛模様を中心に描いた作品。
とにかく長い。それが最初の感想。キャストも良いし、映像や展開も良いとは思うが、おそらく多くの観客が望んだ作品の方向性とは違っていた
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運び屋(2018年製作の映画)

4.0

クリント•イーストウッド監督作。
家族をないがしろにしてきた洋蘭家の男が、麻薬の運び屋となることから家族との絆を再生していく物語。
久しぶりに見返してみて、こんなにも家族への想いに貫かれた映画だったの
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

井上雄彦監督•脚本。
観るまでは、なぜ、いまさらスラムダンクを描き直す必要があるのか疑問だったが、これは物語をなぜ人が必要とするのか、その答えが垣間見えた素晴らしい作品だった。
漫画でも何度も見てきた
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.4

ジョセフ•コシンスキー監督作。
前作から36年。いまだ現役のパイロットとして活躍するマーヴェリックが、過去の精算も含めた命懸けの任務に、若き仲間と挑む物語。
昔のレジェンドがいまだ現役バリバリの活躍を
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