ShoNoMercyさんの映画レビュー・感想・評価

ShoNoMercy

ShoNoMercy

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

5.0

再投稿。シチリアの小さな街で、少年トトと映写技師アルフレードが映画を通し、心を通わせていく様を描く。

3月で約80年の歴史に幕を閉じる中洲大洋で再鑑賞。平日昼間にも関わらず満席。劇中の映画館とキャラ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

あえてメインビジュアル以外の情報を入れず鑑賞。エマ・ストーンの怪演が光る。

年齢制限もあるたり、ひたすらそっち系なのかと思いきや、衣装・美術・演出の素晴らしさとブラックなユーモアもあり。クラシックな
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

役所広司演じる、無口なトイレ清掃員の男の日常を描く。仕事、銭湯、カセットを聴く、本を読む、行きつけの店で一杯と贅沢しない生活。日常のちょっとした幸福を噛み締める、役所広司の表情に引き込まれる。

個人
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

2.7

高校生2人の友情、高校卒業後のリアルな若者のすれ違いが描かれており、言わんとすることは分かる。ファッションがクールなのも分かる。でも何故この作品がここまで評価が高いのか、最後まで分からなかった。

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狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

4.0

尖りまくった世界観と若い衝動で、全てを忘れさせてくれるSFバイオレンスアクション。

轟く若々しい怒号。バイクのエンジン音。ロックンロールとパンクとバイク、暴力…中盤以降の加速度と激アツなラストシーン
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GONIN(1995年製作の映画)

3.7

人生の再起をかけた5人がヤクザの事務所を襲撃。大金を奪おうとするが…

オープニングからありがちなバイオレンスかと思いきや、中盤以降くらうシーンの連続。
バブル崩壊後の混沌、雨の中の銃弾戦、暴力、愛、
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん(2012年製作の映画)

3.8

3作目までのパワー系呪術廻戦は鳴りを潜め、運命を変える時間逆行SFスリラーな4作目。

白石監督流アズカバンの囚人で個人的にかなり楽しめた。ワチャワチャホラー感、深まる謎も普通に良い塩梅だが…終盤のア
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説(2013年製作の映画)

3.5

河童と対決するシリーズ3作目。キャラ立ちすぎな工藤D、若干垢抜けたAD市川、前2作がフィジカル作品として存在する世界観なのは本当に笑う。

後半20分の即席タッグvs河童の呪術廻戦感。謎が深まる描写も
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊(2012年製作の映画)

3.2

シリーズ2作目。言うほど怖くないし割とぶん投げな展開がよく分からないが、初っ端から活きてくる前作の呪具とその保管方法に爆笑。

呪霊に対してオラオラな工藤Dの強キャラ感がクセになる。全作80分くらいで
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦(2012年製作の映画)

3.3

今話題?の心霊系モキュメンタリー。オープニングの口裂け女捕獲作戦のテロップの時点で爆笑。後半は呪術師、呪具とか出てきて腹痛すぎ。ツッコミながらポテチとコーラ片手にゆるく観れる感じが良い。

Jホラーが
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ロックンロール・フランケン(1999年製作の映画)

3.2

墓から掘り起こした天才ロッカーの各部位を結合させ、最強のロッカーを誕生させるが、股間のパーツが間違えていて…

完全にアカン描写、茶番ホモ展開、ボカシの入った変色したイチモツ等、おバカ展開には笑える。
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.8

痛みを感じなくなった進化した人類を描く、ボディホラー。

同監督のビデオドローム、クラッシュが脳裏に浮かぶ描写の数々、クチュクチュ音のする有機的な小道具たち等、原点回帰のようなクローネンバーグ節がこれ
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マンハッタン・ベイビー(1982年製作の映画)

2.7

エジプトとNYと千年アイテムが織りなすミステリー作品。ルチオ・フルチ監督にしてはゴア描写は控えめで、話もかなりマイルドな仕上がり。悪く言えば全体的に勢いがなく、かと言って良質なミステリーかと言われると>>続きを読む

シー・オブ・ザ・デッド(2013年製作の映画)

3.0

漁師がヤベェやつを釣り上げてしまったことがきっかけで、島が大変なことになるブラジル産ゾンビ作品。

「家に薬草がある、それを塗っとくさ」「焼いたレモンが効くってよ」冒頭の噛まれた後の台詞で期待が膨らむ
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.7

アメリカの片田舎で発生した児童失踪事件を描く、ジュナイブルスリラー。

まずは画面から伝わる70年代の空気感に引き込まれる。サイコキラーものであり、少年の成長物語でもあり、兄妹愛、友情、SF要素もある
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バリコワ(2022年製作の映画)

2.5

Jホラーオムニバス。バリコワ…くはない。

短いし質も…な部分もあるが、サクッと見るのにはちょうど良い感じのやつ。死体洗いの話とか好きだった。

ゾンビ・ホロコースト(2014年製作の映画)

3.5

低予算ゾンビ映画の撮影中に本物のゾンビが発生。雑用係の冴えない中年ハゲ主人公が奮闘する、ニュージーランド産ホラー作品。

C級作品かと思いきや良い感じにまとまっており、笑いあり、エロあり、スポ根あり?
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Z Bull ゼット・ブル(2018年製作の映画)

2.8

軍事系大企業で、エナジードリンクを飲んだ社員が暴徒化。ビル内で始まる殺し合い。主人公らは脱出できるのか…?

ゾンビものかと期待して鑑賞したのだが、感染者の理性は若干保たれており、ゴア描写も少なめ。発
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LOVE GOD(1997年製作の映画)

2.7

精神病の方々が織りなすモンスターパニック。完全なカルト作品。

薬でもキメながら作ったのか?と言わんばかりの支離滅裂なプロット、チープすぎるクリーチャー造形、何を見せられているのか理解が追いつかないエ
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ルチオ・フルチのザ・サイキック(1977年製作の映画)

3.8

「サンゲリア」「ビヨンド」等で有名なルチオ・フルチ作のサスペンス。

幻視能力のあるヒロインが事件の謎に迫る。ヒロインの美貌、色彩やデザインに凝った衣装や小道具、フルチさんとは思えぬ整合性の取れた筋書
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.0

殺人鬼を捜査するFBI訓練生のジョディ・フォスターと、獄中の連続殺人犯アンソニー・ホプキンスとの交流を描くサイコサスペンス。幼少期ぶり?に鑑賞。

レクター博士を始めとする秀逸なキャラクターたち、スリ
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.0

Xのババアの若かりしを描くホラー作品。往年のミュージカル映画のような雰囲気がある一方、Xでのプロットや台詞回しとリンクするような構成が素晴らしい。
親や環境に抑圧された若かりしババア、そしてそこから解
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X エックス(2022年製作の映画)

3.8

6人の男女がポルノ映画撮影のため、老夫婦が暮らす農場の離れを訪れるが…
ややエンジンがかかるのが遅いが、クラシックなスラッシャー作品へのリスペクトに満ちた構成には大満足。悪魔の沼のアレは爆笑。
そして
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.8

シリーズ第10作。これまでの総まとめ的立ち位置。安定のカーアクションはもちろん、今までのキャラクターたちがたくさん出てくるのが熱い。ジェイソン・モモア演じるヴィランも良い味を出している。

次作に向け
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.5

GOG3作目。ロケットの過去がメインの話になるが、他のキャラの掘り下げ、過去の精算、過去作含めた関係性の描き方が見事。

泣いて笑って、アクションシーンも決まりまくり。清々しい終わり方もGOGらしく最
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マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

4.0

GOGドラマ作品。ノリよし、笑いあり、感動ありの良クリスマスムービー。ほっこりエピソードかと思いきや、小ネタから大ネタからぶっ込んできたり。
あっという間の44分。

本作の鑑賞はGOG3前には割とマ
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ダークグラス(2021年製作の映画)

3.3

ダリオ・アルジェント10年ぶりの新作。娼婦の女性と中国人の少年が殺人鬼に狙わるジャッロ作品。ちなみにゼイリブ要素はゼロ。

エロス系のクラシックテイストのジャッロか?と思いきや、中盤以降の失速感。その
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.2

潰れかけのコインランドリーを経営する、中華系の中年女主人公。カンフー×マルチバースなSF作品。A24製作。

人生における選択、家族愛を考えさせる作品だが、個人的にはあまり響かず。情報量が多すぎて一度
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.5

アントマンシリーズ3作目。量子世界での戦いが大半となる本作。否が応でも某スペースオペラが終始脳裏をチラつく構成。

アントマンらしい楽しさもあったが、前2作品の方が個人的には好き。ヴィランの魅力もサノ
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新・死霊のはらわた(1986年製作の映画)

3.5

ゾンビ、ゾンビカルト教団、ゾンビ撲滅部隊のみつどもえの戦いを描く?ホラー作品。

自主制作映画の様な話全体の荒さがある一方、人体破壊のディティールは謎に凝っておりクセになる。どこかで観たことがある描写
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モデル連続殺人!(1963年製作の映画)

3.5

タイトル通りなモデルが次々と殺害されていくジャッロ映画。話の筋書きや殺害シーンの恐怖演出は個人的にはハマらず…

しかしながら、本作におけるマリオ・バーヴァ監督の色彩センスには息を飲んだ。特にビビッド
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ブラック・サバス/恐怖!三つの顔(1963年製作の映画)

3.5

ホラーオムニバス。冒頭の案内役のおっさんから心掴まれるやつ。サイコキラー、吸血鬼、死者の呪いがテーマの3本立て。

初のマリオ・バーヴァによるカラー作品の鑑賞だったのだが、カットや色彩・ゴシックな様式
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知りすぎた少女(1963年製作の映画)

3.5

マリオ・バーヴァ監督のミステリー。元祖ジャッロ映画。殺人事件を目撃してしまった少女が事件に巻き込まれる。

後発のジャッロのようなゴア描写はないが、オシャレなローマの街を舞台とした、ダークかつユーモア
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血ぬられた墓標(1960年製作の映画)

4.0

イタリアンホラーの父、マリオ・バーヴァによる監督デビュー作品。200年の時を経て魔女が復活する。

魔女狩りのオープニング演出から引き込まれまくり。そしてモノクロ映画ならではのおぞましい雰囲気・コント
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ルチオ・フルチのホラー・ハウス(1989年製作の映画)

3.2

強盗により両親が殺害されたクソガキ2人。そんな主人公2人が、霊と共に外部の人間をやっつけるホラーコメディ。

ポルターガイストとホームアローンを足して2で割った出がらしのようなグダグダ展開。お世辞にも
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ルチオ・フルチのクロック(1989年製作の映画)

3.8

金目当てで屋敷に入った若者vs頭ぶっ飛び老夫婦なお屋敷ホラー。TV映画作品。

謎に時間逆行要素もあり、時代を先取りしたかのような設定なのだが…活かしきれず破綻しまくってるのがフルチさんらしくて微笑ま
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