Palpatineさんの映画レビュー・感想・評価

Palpatine

Palpatine

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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.5

社会秩序のない残酷な世界を描いた作品はやっぱりグサグサくる。マッドマックスは世界観の作り込みが狂気のレベルで没入感が凄いからなおさらきつい。
最近ではDUNEを観た時も感じだけど、やっぱりディテールの
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

5.0

脚本の力を感じた。
マルチバースをめまぐるしい映像で表現したり、メディアミックス的なことをしたり、過去の映画へのオマージュを散りばめたりといった楽しい仕掛けをフルで活用しつつ、描く主題は親子関係という
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.5

見応えがあった。三者の視点から語られる構成自体が特別面白い訳ではないけど、それによって作品世界全体にリアリティが生まれているように感じた。

各登場人物が相互の視点で描かれることで、現実の人間の持つ複
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.0

終わり方がすごくいい。
最初は得体の知れないキャラクターだったリスベットだけど、話が進むにつれて視聴者との距離が近づく感じが良かった。

地下鉄でのひったくりのシーンや、ミカエルを弾丸が掠めるシーンの
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ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

3.0

筋肉はんぱないのに、車に乗ってると役に立ってないな…と毎回思ってしまう。

車vs潜水艦がやりたくて氷の上になったんだろうな
ド派手で良かった。

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.5

主要人物の2人の女性が際立っていた。
ガル・ガドットとエマ・マッキーの容姿と演技からくる2人のキャラクター、雰囲気の違いが印象的で、キャスティングの妙を感じた。
特にエマ・マッキーが魅力的だった。
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

純粋なエンタメ映画として完璧、めちゃめちゃ爽快だった!
展開はだいたい想像ついちゃうけど、予想を全く裏切らずにテンポよく話が進むのが良い◎
戦闘機の映像の臨場感は凄いし、アクション以外でもちょっと笑え
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.0

猫がよかった🐈
どんでん返しの連発も面白かった。
ただキングスマン1.2に比べるとアクションシーンはだいぶ冗長に感じてしまった…

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

エマストーンの演技のエネルギーがびしびし伝わってきた。
ランティモス監督の作品はいままで「女王陛下のお気に入り」「聖なる鹿殺し」を観たけど、基本負のオーラしか出てないこの2作品に比べて、自己の確立をテ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

デューンの世界に圧倒された。スケールの壮大さもディテールの美しさもサウンドの強烈さも凄すぎて、ストーリー関係なく観ててちょいちょい涙が出た。

これを映画館で見れて幸せだなと思いつつ、これほどの映画体
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.0

カンバーバッチの演技力すごすぎ。飛行機にKGBが迫って動揺して瞳が揺れるシーンなんて漫画みたいだった。
初めてみたけど、シーラの俳優さんもよかった。2人が監獄で語り合う場面は演技の力を感じた。

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.8

スタイリッシュで見飽きない。クラブのシーン、音楽とフラッシュとアクションがマッチして最高にかっこよかった。

パシフィック・リム(2013年製作の映画)

-

めちゃめちゃ楽しい映画だった
話の締め方が完全にアルマゲドン…

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

どんどん新しいヒントが出てくるし、ユーモアもあって全く見飽きなかった。後から思うと伏線だったのか!というのも沢山あった。

善良なのは主人公マルタだけだが、そのマルタさえ保身に走ろうとする場面があった
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誰よりも狙われた男(2014年製作の映画)

4.0

ギュンターはアナベルに現実世界の厳しさを説くけど、最後に自分自身も思い知らされる。

ラストの展開で一気に感情が振れて、映画が完成する感じがすごい。

ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

5.0

パートIIからのマイケルの変化が面白い。前作では寡黙で、弱さを見られまいとしていたけど、今作のマイケルは歳を重ねて丸くなったのかよく喋るし、家族への愛情を隠さない。そんな中でも、冷酷さや果断さを窺わせ>>続きを読む

コリーニ事件(2019年製作の映画)

3.0

法と正義について考えさせられる内容だけど、印象が薄く、映画化として上手くできていないと感じた。法廷ものの映像化は難しいんだろうと思う。
全体として、歴史的・法的な問題を知識として教えてくれるだけの映画
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.6

パート2をきちんと観たのは初めて。
この映画は緊張感のリズムが凄いと思った。
声を抑えた密談のような静かなシーンがある一方、ダンスホールやイタリア人のお祭り、怒りを発散させるマイケルの場面のように一気
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.8

主演のニコラス・ホルトが純粋で繊細、神経質な雰囲気が出ていて、作家の役がぴったりだと思った。成功して浮かれている時、絶望しきっている時、どちらもリアルに感じた。若くして疲れ果てた感じが良かった笑
特に
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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

4.5

普段大人びているのに、母親を責める時だけとても幼く見えるのが印象的だった。

彼がバレエの道に進むために家族がバラバラになり、両親の離婚に繋がったわけで、そのために彼は踊りを愛しながら憎んでいたのかな
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WeWork/470億ドル企業を崩落させた男(2021年製作の映画)

-

とにかくアダム夫妻を見ているだけで面白い。リビドーが溢れてる。
多くのインタビューがweworkに批判的だったり嘲笑的だったりするので、見てる方も「気持ち悪い意識高い系仲良し集団だな」となるけど、実際
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涙するまで、生きる(2014年製作の映画)

4.0

寂しいような爽やかなような、とても良い余韻が残った。観て良かった。
北アフリカの乾燥した、荒涼とした空気が伝わってくる。

ヴィゴ・モーテンセンがますます好きになる映画。
ダリュの控えめだが芯の強いキ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ズームイン、ズームアウト、俯瞰視点や魚眼気味のカメラワークが不吉な雰囲気をかもしていて印象的だった。

いつかまた観るときのためのメモ…

◎最大のモチーフは劇中で言及のあるイピゲネイアの悲劇。スティ
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

4.5

凄い演技だった。ティーナが匂いを嗅ぐ時に口をヒクヒクさせる様子は完全に野生動物、一方会話している時は全く普通の人に見える、絶妙なバランス。特殊メイクというのが驚き。

はじめ、「ボーダー」は「人間と動
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.5

テンポのいい脚本も演技も良かったけど、それだけなら他にも同じくらいの作品は沢山あると思った。

アカデミー作品賞を取っているのは、やはりテーマの社会的インパクトの大きさあってこそでは。教会が身近にある
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.6

楽しく観れたけど、期待したほどではなかった…
前半は煌びやかで目が離せなかったけど、話が暗転してからは顔無し男ばっかりになって少し退屈してしまった。
最後のどんでん返しは面白かったし、伏線も色々巡らさ
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.7

イタリアの田舎街と自然、英語イタリア語フランス語が入り混じっている雰囲気でやられた。
2人の自転車が田舎道を遠ざかっていくシーンが印象に残る。

皆んなティモシーシャラメに感動しているけど、個人的には
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ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

4.0

ストーリーはあってないような感じだが、初めてみるような世界観と映像美が2時間続くのでとても楽しめた。
主役2人のキャラはありがちで詰まんないっていう人も居そうだけど、分かりやすくイケメン美女で目の保養
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.2

完全に可愛い版「ドライヴ」なので好きになるしかない。

ベイビー、デボラ、ジョーが誰から見ても好きになるしかない可愛いキャラに振り切ってるのが良い。
バッツは不快なキャラで、一方ジェイソンは結構好感が
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マージン・コール(2011年製作の映画)

3.7

資本主義と、ついでに企業組織のイヤな部分、それからその世界に生きる人たちの卑しさが一晩の出来事に凝縮されていて、なかなか重い…
リーマンショックの後、ウォール街は大分叩かれたというけど、まさにそうした
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