葵の生き物感というのか、生意気感というのか、生身で生きてる感が良かった。出荷前の牛はわろたけど。
この葵と一緒にいる中で、ずっと死に近い場所にいる辰巳が、恋愛とは違う広い意味での愛を持つに至るのは必>>続きを読む
時系列シャッフルは、映画にする上で必然の再構成だったんだと思った。北野武の “因数分解"じゃないけど、A (B+C) 的なスマートな構成だったと思う。
科学的な描写や史実に忠実であると同時に、映画と>>続きを読む
大変に面グロくて、よろしい。
日本の妖怪の有象無象感というか、西洋的な悪とか善とかで整理できるものじゃない感が、一周回って新鮮であり魅力的だ。でも思い返すと田舎にいた子ども時代ってこういう世界観で生>>続きを読む
紅が最高すぎる。変声期の声がエモく、大阪弁訳の詞がエモい。
会話も漫画っぽいギャグもおもしろいし、それが良いフリになっている。映画観る部の部長とか和田くんの会話がよかったなぁ。ああいう中学生いるよな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
市子の実在感よ。
冷静に考えたら、最後の殺人なんて死体の身元調査からの詰むだろという話なのだが、観ている間はそんな野暮を考える間がないくらいに、市子に入り込んで観た。杉咲花はじめとする役者の演技と、>>続きを読む
警察の捜査方法やメディアの報じ方、社会の技術に対する解像度の低さなど問題点は多々あるなぁ。同時に映画内で見る限りは、金子さん自身も、公権力の悪意に対して無防備だったとも思う。
それでもどこか呑気な感>>続きを読む
ディーンは出会ったときから、実は変わってない。強いて言えば、前髪の防衛ラインが後退したくらいである。
今子供っぽく見えちゃっているディーンのしょうもない行動は、当時シンディにはユーモラスに見えて心惹>>続きを読む
多様性社会の”国語”教育ってこういうことなのかもなー。結局、自らを考えを表現し、また相手の考えを理解するために言葉をうまく使えるようにするということ。そして、教師の役割は、それをあくまでも手助けしてい>>続きを読む
夫婦喧嘩の最中暗がりで、光るドワネルの瞳。子どもは大人の写し鏡でしかないし、ドワネルの環境は不遇も不遇。でもこれを乗り越えていくしかないんだよな。
映画を見たときのきらりとした瞳が良かった。海は自由>>続きを読む
うおーーー揺さぶられた〜。
•淡々と穴を掘るシーンだけで見てられる撮り方って何事。
•必要以上にスリリングな展開を盛り込んで来ず、人間ドラマで見せてくるのも上手い…
•最初、仕事荒くて何事wってなっ>>続きを読む
それぞれの岐路で、他にやりようは本当にあったのだろうかと絶望的な気持ちになる。それでも、あのときの夕景の美しさだけは、真実なんだよなぁ...
なんとなく看過したり、言葉足らずなコミュニケーションの中>>続きを読む
二人が互いに惹かれ合っていく様が初々しい…
後のシリーズで問題となる二人の違い(ジェンダー観、家庭観、未来への楽観性など)が、既にこの時点で見え隠れしており、なんなら少しの口論も交えられている点が改>>続きを読む
純粋なエンジニアリングへの情熱が美しい。そして、それが”呪われた夢”であろうとも…
日本の近代化の時代のエリート達の会話が青臭く、でも、新しい時代を作ろうとする使命感が眩しい。
向かい風を利用して>>続きを読む
この時代の空気感が詰まっている感じが好き。
パズーたちの友情と冒険心、そして生き生きとしたキャラクターの動き等、アナログな80’s アニメーション的喜びに満ちあふれている!
最後まで人間の側、自然の側、どちらに立って見ていいのか分からなくなる。森と自然の神秘的なまでの生命力、そして生と死のサイクルの尊さ。だが、それに負けないくらい、たたら場の人々の営みもまた美しい。
二>>続きを読む
こどもの神秘的な世界観が、大人になって観ると新鮮に映る。
大人にはどうしても理解できるロジックが必要で、話を都市伝説に落とし込んでしまうのだろうなぁ。でも、この物語のまま飲み込むことが一番の楽しみ方>>続きを読む
怒って泣いて笑ってのたぬきたちが愛おしい。
子どもの頃みたときは金玉袋のシーンだけ喜んでいた記憶があるが、かなり重い戦争と家族の話やね…
たぬきが”姿を消した”多摩丘陵を舞台に、宮崎駿脚本で、耳を>>続きを読む
部長のポンコツな感じが、人生って感じがして味わい深くて良い。タイムリープの張本人が気づいていないって設定の妙、上申という手法などもツボ。
改善して納期を巻き上げる描写があったが、結局別の仕事が追加で>>続きを読む
多様性、といいつつ市民権を得ているのは、一般に理解•認知できる範囲の個性でしかないのだよなぁって。結局、理解できないものはどうしても気持ちが悪い。
それを乗り越えるには想像力が大事なのだけれど、この>>続きを読む
トイレ清掃員に出家したのかってくらいの清々しい禅的世界観。仕事終わりに立ち寄るスナックでは、石川さゆりが”今日もお疲れ様”とお酒を出してくれて、一曲歌ってくれるというPerfect Days。というか>>続きを読む
多元宇宙を実感する上で、宿敵の設定が非常に秀逸で面白かった。納税も、娘との関係も日々戦いなんだなぁ。映像は時々見返したくなりそうなやつ。
前作(パンケーキ)ほど面白くまとまっていなかったため、イデオロギー色強めに感じてしまったなぁ。岸信介時代の政治の話とか戦後日本のカオスで血生臭い雰囲気が新鮮で、むしろこちらに興味湧いちゃった。戦後日本>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
登場人物ごとの視点で切り取る世界のズレ、いわゆる羅生門スタイルで撮る上で、小学校というのは面白い舞台設定だなと思った。そこで生まれるズレこそが、怪物(モンスター)の正体なのだなと。
瑛太の悪い人じゃ>>続きを読む
ユーモラスかつ皮肉たっぷりの問題提起。バンクシーだなぁ。
見よう見まねの精神を体現したようなMBW氏が、うっかり評価されてしまうという皮肉。メディア利用の巧みさと広告の力で、アートが成り立ってしまう>>続きを読む
ジェフクーンズのインタビュー映像初めて見たけど、どこかの米国企業のCEOにみえてくる。笑
大量のアシスタントに生産させる傍ら、つらつらとコンセプトを語り作品を売り込む語り口。伝説のブローカーであるジ>>続きを読む
両端に火のついたロウソク。命懸けで描いてたんだな…
当時のNYのエネルギッシュな感じも垣間見えるのが良い。
ピーチ城での特訓などアクションゲームの試行錯誤の感じ、よかったなぁ。困難に立ち向かうことと、ゲームでのあれこれを、エンターテイメント的快楽の中で見せてくれる感じ。そして何より音楽がエモい。特に、DK6>>続きを読む
こんなに拳を握りながら観た映画は初めてかも…
他に見たことのない超絶アクションのオンパレード。そして、それを全くマンネリ化をさせないロジカルな作り込みこそが真髄。蒸気機関のメタファーやら、総督夫人の>>続きを読む
物質世界で身体をもつ私こそが本物の私であるという自明の理も、ここまでの完成度のバーチャル世界ができたとき揺らぎうるんじゃないかと思った。
何がリアルか問うよりも、今自分が生きているこの場所こそを肯定>>続きを読む
人間の知覚と行動を制御しうる人工知能への問いは、結局は自由意志への問いに行きつくのか。
預言者オラクルが出来ることはあくまでも予見(確率)で、「選択」は我々に委ねられている。が、その選択も大いにプロ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
マトリックス、当時念頭においていたのはOS update のアナロジーだったのだろうな。見方を少し変えるとニューラルネットワークの重みづけの更新の話とも言えるわけで、何とも予言的な話。
CGの黎明期>>続きを読む
エージェントスミスに乗っ取られる所、人間がマトリックスの養分になってる所の描写などが個人的にツボ。
この手の議論をするときの共通言語としても、今見返されるべき作品。(あとこの手の説教的なテーマ抜きに>>続きを読む
不朽の名作。
有名な事故ゆえに、あえてネタバレから始まる作り。それを逆手にとったセリフやカットの伏線、1シーン1シーンが尊く感じる。また観たい。
外はサクッとホラーテイスト、中はもっちりとブラックコメディとメッセージ性のあるお料理映画。
(作品内の巨匠について)新しい世界観を世の中に問いかけること自体は価値ある行為である。ただ、それが極まって>>続きを読む