shunさんの映画レビュー・感想・評価

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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

2023.12.22 @ Tジョイ博多

・依存のおそろしさ

クローズドな環境での降霊(というよりは交霊?)の儀式への熱狂は明らかにドラッグへの勧誘と依存を暗喩しており、母親の喪失を原因として
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逆光(2021年製作の映画)

3.0

2023.11.04 @ KBCシネマ

須藤蓮監督1作目ということで最新作ABYSSと合わせて鑑賞。

ストーリー展開は丁寧だし、単調になりそうな帰省中の実家にいる様子などを緊張感のある演出で見応え
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.0

2023.11.03 @ KBCシネマ

ジョゼ虎1日限定再演ということでKBCシネマで鑑賞

ラブストーリーって何がその良し悪しを決めているのだろうか、鑑賞後にそんなことを思った。

そもそもラブス
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ABYSS(2023年製作の映画)

3.0

・撮影の見事さ

ジョゼ虎の1日限定再演と渡辺あやさんのトークショーをきっかけに観た須藤連監督の2作目(長編第1作)。

兄の死をきっかけにして、兄と交際していた女性と出会い、強く惹かれていって…とい
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.0

2023.9.17 @ amazon prime

・長編ミステリを映画に収めるという難しさ

ケネス・ブラナーによるクリスティ作品の映画化第二弾

前作で感じた密室ミステリならではのせせこましさと豪
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バービー(2023年製作の映画)

3.2

2023.9.15 @ 中洲大洋映画劇場

・男女逆転で社会を読み解く

男女逆転ものって結構多いのだが、バービーランドという「社会」を描いたうえで、ありのままの人間社会を描くことで、今社会で女性が置
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.0

2023.9.15 @ amazon prime

アガサ・クリスティの名作ミステリーの映画化。

改めてよく出来たミステリーだなと思う一方で、オリエント急行に乗り込むまでのスケール感と比較して、密室
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ふたりのマエストロ(2022年製作の映画)

3.2

2023.9.10 @ KBCシネマ

・父と息子が導き出した結末をどう捉えるか

クラシック音楽に造詣が深くなくても知っている音楽(もしかしたら詳しい人にはアンマッチと思われるかもしれない)やミラノ
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.2

2023.9.9 @Tジョイ博多

・完成する前のパズルのピースのように様々な要素がちりばめられた映画

映画では白黒部分が演劇「アステロイド・シティ」の内幕となっており、カラー部分がその劇「アステロ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

2023.8.26 @ amazon prime video

・さながらドキュメンタリーのように性暴力の恐ろしさを描く

性被害をを訴えた人がいたとき、しばしば「なぜ当時言い出さなかったのか」と、そ
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サントメール ある被告(2022年製作の映画)

3.8

2023.8.7@kbcシネマ

セネガル出身の若く聡明な留学生が我が子の、それも15ヶ月の赤ん坊を海に置き去りにして殺害した罪で裁判にかけられる。小説家の主人公ラマは次の小説のテーマにすべく裁判を傍
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大いなる自由(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2023.7.30@KBCシネマ

「語り(ストーリーテリング)の上手さ」

現在と過去を行き来しながら物語が進められるのだが、その移り変わりがスムーズで大変見やすい。無理のない飛躍と前振りがあるおか
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

2023.7.23 @ Tジョイ博多

アニメーションは素晴らしかった。
ただし、前情報から色々考えながら見てしまったせいか、他ジブリ作品より世界への没入感は薄かったような…
それでもなお、良かったと
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.5

2023.7.22 @amazon prime

BL漫画がつないだおばあさんと高校生の交流を描いた物語

・リアルなドラマを描くためのキャラクターの翻案

原作漫画については、いつだかの「このマンガ
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.0

・エンタメ要素を削いで、一人の男だけを描いた作品

「タクシードライバー」の脚本家ポールシュレイダーが監督・脚本を手掛け、マーティンスコセッシが製作総指揮を務めた作品。

エンタメ要素はかなり削られて
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ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

・あらすじ
アイルランド紛争の影響が色濃く残る
ベルファスト北部のカトリック系の男子小学校を舞台に、『哲学』を通して人生を生き抜くすべを授ける校長と生徒たちと先生たちのドキュメンタリー。

・保護者へ
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