ssさんの映画レビュー・感想・評価

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うまれる(2021年製作の映画)

3.6

脚本は微妙ですが、演出はよかったです。

2024 #24

美しき仕事 4Kレストア版(1999年製作の映画)

4.4

青い空と白い大地で静かに躍動する肉体と、真っ暗なクラブの中で激しく躍動する肉体の対比。
静かな厳しさと内で燃やす愛の対比。
静かな哀愁と激しい喜びの対比。
その閉じ込めたり解放させたりしながら見せる対
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ピクニック(1936年製作の映画)

4.2

人物だけでなく、自然も美しく撮っている。天才。モノクロなのに伝わってくる。多幸感のある画面の運動、フレームインフレーム、水の流れに合わせたカメラパン、切断された視線。
2024 #22

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.3

2度鑑賞。
キャストに『ハッピーアワー』組が参加してて、昔から作り方は変わらないんだなと改めて。
3.4時間の尺が当たり前の濱口作品の中でかなり削ぎ落としながらも、長回しで撮るところは徹底的に長く撮っ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

子役と犬の演技がすごい。どストレートミステリーかと思いきやそうでもない。『ゴーン・ガール』っぽい。

2024 #20

リテイク(2023年製作の映画)

3.6

深いわけではないが熱量を感じる。『花に嵐』みたいな、荒いけどいいものを見たかもしれない感。大事な気がする。作り方にアイデアがあるが、いい映画かもしれないが面白いかで言うと普通。

2024 #19

うらぼんえ(2023年製作の映画)

3.4

PFFは展開の面白さが評価を左右する気がする。ラストシーンの提灯。

2024 #18

べー。(2016年製作の映画)

3.9

ふつうにおもしろくて見入っちゃったな

2024 #17

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.1

よかったシーンはオッペンハイマーが拍手喝采の中良心の呵責に苛まれるシーン。あの演出が見れたのはよかったが、それ以上は余白のない窮屈な映画に見えた。ノーランはテーマに引っぱられず、視覚効果賞にしか引っか>>続きを読む

ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

-

断片的な記録。
映画だけが持ちうる作品としての魅力が「編集」なのだとしたら、ただの写真や音声を時間という軸の中に配置したものにこそ、ゴダールの最後の作為が宿っているはずだろう。

2024 #14

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.2

「ミッドサマー」より好きかも。ただ長すぎる。
相変わらず弱者男性の閉塞感を描き続けるアリ・アスター。今回はひたすらに男の上に立つ"強い"女性から逃げ回る、強迫性障害のボーのロードムービーともいえる話。
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.2

アナ・トレントのまなざしが忘れられない。
今考えると、カメラをじっと見る「ミツバチのささやき」「エル・スール」の対として「瞳をとじて」があるようにも感じる。
画面内の運動を丁寧に描き、反復させていたの
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.1

映画的な瞬間がいくつもあった。
映画でしか見れないような奇跡の連続。

2024 #11

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.6

エンドロールカットまでびっしりとサブリミナル的に見せつけてくる性器のモチーフからも、この物語は男性の所有欲への批判が目的なのが伝わる。胎児の脳を移植された母親が夫の支配から死をもって逃れようとした結果>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.2

久しぶりにライカートの新作を見れただけでかなりアガった。過去作だと『オールド・ジョイ』っぽい。ライカートの描く、窮屈な逃避行の先にあるどうにもならないラストが本当に的を射ていて好きだ。そしてそこに現れ>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.5

演出とか編集に文句をつけたくなるけど、結局展開の胸アツさでやられてしまうのがゴジラ。
海上での決戦も迫力あったなーと思いつつ、有志たちの団体戦芸的な体育会系な作戦よりも、シンゴジみたいに訳分からん学者
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.4

ラストカットの役所さんの長回しでやられた。
一定のリズムを刻むように生きるヒラヤマさんの単調に見える毎日に、人と関わることで色がついていく。最後の三浦友和とのラストシーンも、永遠に続いていくだろう毎日
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オオカミの家(2018年製作の映画)

4.3

クラフトの凄さはとてつもない。そしてその不穏なカルト的な世界観。中盤弛れるからこんな尺も要らない気もするが、十分最後まで目が離せない画面が続く。作り手の狂気と熱量がものすごく感じられてかなり圧倒された>>続きを読む

(2021年製作の映画)

4.2

アリアスターがエグゼクティブプロデューサーに入っているのか。設定からキモイ。
骨となった両親を『ハウスジャックビルド』の如く人形化して欲を満たす少女の哀愁と狂気が、その1900年代初期かのような世界観
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(2023年製作の映画)

3.7

この映画には、かつての北野武もビートたけしの存在もなかった。あのキタノイズムの乾いた狂気が見たいのに、悪趣味で性格の悪い男たちの物語でしかないのがかなり物足りない。
ビートたけしはもっと、抑えられない
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市子(2023年製作の映画)

3.7

この手の映画に必要なのは、主人公の不在による周りの人間たちの成長や感情の機微であると思っているけど、この映画では市子の生い立ちを追う人間たちの物語でしかないため、結局は物語の起伏が市子の過去のエピソー>>続きを読む

丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

4.5

こんな昔の映画のジャンプカットが観れるとは。
美しい省略となんでもない所作の描写。
必要のないシーンとこの映画を成立させるためにあえて描くべき描写の取捨選択がこの映画のテンポと味を作っているのがよく分
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

4.1

ギャスパー・ノエ作品としての物足りなさはあるが、確実にこちらを絶望におとしいれるスタンスは健在。
ルクスエテルナあたりから画面分割演出を取り入れているが、今回は相容れない双方の断絶を表現するのに有効的
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VOID(2023年製作の映画)

4.0

身近な死に無頓着な周りの人間達を、
機械的な大衆として捉えた描く引きの絵が利いている。
同じ単純な動きだけを繰り返すクラスメイト。
目の前のことにしか興味がない母親。
無責任で何に対しても関心がない父
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洗浄(2023年製作の映画)

3.7

メイキングでの監督の演出の仕方が面白かった。
音のホラー。

2023 #33

ママと娼婦(1973年製作の映画)

4.3

これがジャンユスターシュ。
これがママと娼婦。
この作品のほとんども味わえてない感じがする。

2023 #30