北川さんの映画レビュー・感想・評価

北川

北川

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.7

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そんなには刺さらなかったけど、高校生の頃の狭い世界で生きている感じは伝わった。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

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IMAX、プレミアシートで鑑賞。
世界情勢が不安定な現在にこの映画が公開されることの意義は大きいと思う。また、原爆を取り扱う映画として(特にそれを観る日本人として)、描き方はオッペンハイマーの視点に立
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

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TCX・Dolby-Atmosで鑑賞。
Dolby-Atmosの音はやっぱり素晴らしく、巨大スクリーンと併せて映画の世界観に入り込めるとても良い映画体験だった。本当はIMAXで観たかったが、『オッペン
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.8

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二転三転する展開、悪ふざけが過ぎるアクションなど、マシュー・ヴォーン節が全開で楽しめた。
惜しむらくは序盤のテンポが予告篇で想像してたよりはゆっくりで、この映画の雰囲気ならもう少し軽い導入でも良かった
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

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この映画はあくまでもブラックジョークだと思ったから、過剰なエログロ描写も露悪的なジョーク表現の一環に過ぎないんだろうとは思うが、それでもモザイクをかけずに上映してくれたことが嬉しかった。細部まで緻密に>>続きを読む

クイーン:ロック・モントリオール1981(1981年製作の映画)

4.1

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IMAXで鑑賞。
昔、死ぬほど繰り返し観ていた映像を、映画館で観られるというだけで感動だったが、IMAXはそれをさらに良い体感にしてくれた。
やっぱりこのライブは本当に素晴らしい。個人的にクイーンのベ
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.2

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『アメリカン・ユートピア』でデヴィッド・バーンにハマった自分だが、音楽映画にはもっと純粋な音楽体験を求めている自分にとっては、この映画はまさにそれを与えてくれた。
全盛期のバーンは圧倒的な存在感で、他
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ガール・ネクスト・ドア(2004年製作の映画)

4.2

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めちゃくちゃ好き。
前半の青春パートもたまらなく刺さるし、後半は脚本が綺麗に決まり過ぎてて爽快。
音楽もツボだし、コメディと現実味のバランスが絶妙過ぎて途中で全く冷めることもなかった、とにかく俺に刺さ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.1

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3時間半休憩なし。流石に間にあるだろうと思って観ていたら、気付いたら終わってた。
重厚な画、容赦のない暴力、ゆっくりと流砂に嵌っていくような感覚、とスコセッシらしさが詰め込まれている作品。
3時間半は
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

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素晴らしい音楽ドキュメンタリー。
ヴィム・ヴェンダースがセンスも抜群に発揮された映像、"忘れられた巨人"達一人一人を掘り下げるインタビュー、素晴らしい演奏。これぞ見本といった映画だった。
キューバの独
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コンサート・フォー・ジョージ(2022年製作の映画)

3.9

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ピーター・バラカンのトークショーも面白い話が色々聞けて良かった。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

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『千と千尋』『ハウル』と同じようなことやっていて、ハヤオらしさは十分感じられた。ただ、序盤は違うタイプの映画なのかなと思わされて、少し遅い時間に異世界へ行くのがやや遅かったかもしれない。
相変わらずア
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.7

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全然ホラーではなかった。

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.0

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人間の嫌なところを深掘りするサム・メンデスらしいエグみがありながら、しっかりと前向きな気持ちにさせてくれる良い映画。
オリヴィア・コールマンの演技に脱帽。映画の中で、登場人物が映画館で映画を観ているシ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

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次々展開が変わるドタバタなサスペンスコメディ。ついつい見入ってしまう面白さだった。
キャストが実に良い。ダニエル・クレイグも素晴らしいし、クリストファー・プラマーはこういう役本当にハマり役だよな。
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.6

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ボブ・オデンカークが結構しっかりアクションやってて驚く
『ジョン・ウィック』シリーズと同じ脚本家は聞いて納得

ターザン(1999年製作の映画)

3.7

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やっぱりアニメーションの質と音楽がディズニーの良さだなと再認識(『ブラザー・ベア』でも同じこと言ってたが)。結構斬新な表現を使っていて攻めたことしてるなと思うのと、作画に関しては主要なキャラクターには>>続きを読む

ザ・ロック(1996年製作の映画)

3.8

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如何にもマイケル・ベイらしい映画。とんだ茶番劇ではあるが、しっかり見応えがあった。
ニコラス・ケイジ、ショーン・コネリー、エド・ハリス、やっぱりみんな名優。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.9

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出だしからだいぶ下品で辟易するところもあったが、今まで聴覚障害者を描いた映画では敢えて性的な要素を排除してたことへの反発だったんだな。話の展開上、母親が毒親過ぎてドン引きさせられるところもあったが、フ>>続きを読む

青い珊瑚礁(1980年製作の映画)

3.7

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最初は子役達の大根演技然り、なかなかのB級映画かと思ったけど、実際観ていると、美しくも危険な生々しい自然描写に惹かれる部分はあった。二人の生についても、余計なものが存在しない二人だけの世界なので、特に>>続きを読む

ブラザー・ベア(2003年製作の映画)

3.8

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クオリティの高いアニメーションと良い音楽、まさにディズニー映画という感じで良かった。フィルの曲はこのアニメにピッタリだと思った。
最後があっさりハッピーエンドになり過ぎてやや拍子抜け感があるが、テーマ
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幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

4.0

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二日連続ハンクス。
シンプルだが心に響いた。自分の感情に向き合うということ。
トム・ハンクスの演技が最初はやや胡散臭く感じたが、ミスター・ロジャースの不思議な魅力が伝わってきて、観るにつれて惹き込まれ
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.1

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とても良い話だった。
主演のトーマス・ホーン素晴らしい。天才過ぎて役者の道には進んでいないようだが。

アイ,ロボット(2004年製作の映画)

3.8

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ウィル・スミス主演映画らしい娯楽的な内容でありつつ、しっかりSFしてて良かった。サニーのキャラクターとスプーナーとの関係も良い。近未来の世界観も違和感がない程度に普通だった。
"パン屑"でスプーナーが
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

3.9

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モーゼとアディ役の役者が実の父娘だったのは驚いた。実際、モーゼとアディも父娘なんじゃないかと思えるね。
意外とスリルもあるロードムービー。'30年代のアメリカの空気感はある。
テータム・オニールは本当
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アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)

4.0

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今はディズニー(ピクサー)映画の監督として活躍するブラッド・バードの、初期の名作として有名だったので観てみた。
シンプルなストーリーでとても良い。王道的展開で、ハートフル。ジャイアントのデザインも愛着
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生きる(1952年製作の映画)

4.1

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実に素晴らしい映画。本当に、「生きる」とはどういうことなのかについて感じさせてくれる。胃袋のレントゲン写真から始まるユニークなオープニングから、役所の皮肉的な描写と最初はコメディなのかと思ったが、変に>>続きを読む

トッツィー(1982年製作の映画)

3.8

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コメディとして普通に面白かった。ダスティン・ホフマンだからこそ説得力がある演技だったな。そしてピアノがちゃんと上手い。幼少期はピアニストを目指していたそうな。
音楽がとても良い。選曲というより、この映
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.7

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テレビサイズのアスペクト比、なかなか酷い演技の人たち、とりあえず悲鳴と顔芸が続く演出など流石の古臭さはあったが、推理サスペンスとして普通に面白かった。見る前は静馬の仮面や死体の印象が強過ぎたけど、決し>>続きを読む

ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

3.6

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'73年に作られたディストピア映画。とりあえず美女がいたり、アクションシーンがあったりと一応無難な展開はしているものの、映画の志向としてはアーティスティックな、上品なSFで俺好み。最後の音楽がない銃撃>>続きを読む

ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

3.6

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ウディ・アレンの映画の中では、イマイチ刺さらなかった。内容はいつものウディ映画って感じだったが、いつもは主役にいる今作でいうミッキーのような人が脇役だからだろうか?さざ波が寄せて引いていったような、微>>続きを読む

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.2

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こういう映画は久しぶりに観たが、やっぱり大好きだ。観終わった後に知るまで2000年に作られた映画とは判らなかったほど、'80年頃のイギリスの田舎の空気感が伝わってくる。ビリーとマイケルの関係など、少年>>続きを読む

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

3.9

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過激な映画だと思って観たけど、結構普通のヒューマンドラマだった。アメリカという歪な構造の国ではなかなか解決することはない(特に貧困層に於ける)人種間の対立、「憎しみは何も産まない」という度々描かれてき>>続きを読む

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

サスペンスというよりかは、物質主義的なアメリカのエリート達を皮肉りまくったスプラッターブラックコメディ。ラストまで、どこが幻でどこが現実なのかは一回観ただけではよくわからないが、そんなのがどうでもいい>>続きを読む