YutaTakemotoさんの映画レビュー・感想・評価

YutaTakemoto

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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

4.0

前編の後編で明らかになった並行世界と
門出の過ち。
鳳蘭の選択が世界を破滅させる。

宇宙人の大葉くんや、竹本たちが加わり物語は大学生編へ。

大切な人を失うことと、世界を失うことを天秤にかけながら、
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.3

想定していたよりもずっと複雑でSFな話だった。

冒頭の30分ぐらいは世界観を掴みきれない。

この世界の異常さはわかるが、市民と同じで何が起きてるか分からない。

徐々にこの人たちは理解して行った先
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関心領域(2023年製作の映画)

3.7

金曜ロードショーで流してほしい。

冒頭と最後の音だけの真っ暗な画面が数分間。
放送事故は人を吸い込む。

しかし、なぜか音に集中するはずが
聞き取れ無い。

関心領域。

アウシュヴィッツの隣に建つ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

トリニティ実験のシーンの静寂と爆音が本当に怖かった。全てを飲み込む爆発。

出てくる人が殆ど何とかの定理とかになってる人ばかりで、教科書のようだった。

後半の法廷劇は正直なにをやってるか分からなかっ
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.5

2D的3Dという技術に時代が生んだアニメーションの進化を感じた。

周年ゆえに過去へのリスペクトがふんだんに入っていながら、強い女の子像はディズニーの中心に据えられている。

映像や音楽は素晴らしい一
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名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)(2010年製作の映画)

3.3

ご都合的な謎の子供の登場が気になる回。

バイオテロという巨大なテーマをやるのなら
最後まで突き通しても面白かったと思う。

仏像盗むくらいじゃ割に合わない。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

ほぼポルノのアナーキー

哲学的な会話と性の根本がイカれてた。

子供たちにセックスの手解きをする紳士が好きだった。

Winny(2023年製作の映画)

4.3

本当の天才。人の良さを感じる奇人。

一般常識は知らないけれど、
憎めないそのキャラクターに惹かれる。

日本のエンジニアが世界に勝てる筈だったのに
日本警察の古い悪しき考えが、
未来を失った事実は悔
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

4.4

アクション、推理、恋愛、お笑い
全部盛りの要素満点でお腹いっぱいになる映画。

平次>
恋愛に可愛い姿や、推理やアクション、
もはや主人公でカッコいい。
冒頭のキッドとの関係性は、本編をコアに追ってる
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.5

シティハンターらしい
ギャグ&シリアスが
鈴木亮平の本気度を感じて良かった。

作られた順番が気になるが迫田さんが、
vivantの裏切り者にしか見えなくて、
もうこの手の役一番似合うなぁと思った。
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

2.0

アカデミー賞にノミネートされるレベルの脚本ではないと思う。

小学生の時お互い惹かれあってた子ども達が、親の都合でアメリカに移民して離れ離れ。

12年後に、不意に思い出してFacebookで連絡取っ
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.7

面白かった。

あのちゃんも幾田さんも自分そのまま出しながらキャラとトレースされていた。

侵略者と女子高生の日常が絡み合って、
葛藤と真相が逆転していって、
読めない展開と深読みが新鮮だった。

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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.7

キック・アス、キングスマンが好きだから楽しみにしていた分、面白かった。

個人的には、この監督のスパイ映画のハードボイルドな台詞回しや、今まで見たことないほど美しい殺人シーンが今回も良かった。

過去
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

法廷ミステリかと思えば1人が死んだ状態で繰り広げられるファミリーヒューマンドラマ。

どこかの家のケンカを見続けてる感じ。
改めて自分の生活意識とかを考えさせられるのが
ミステリという枠ではないメッセ
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伯爵(2023年製作の映画)

3.0

ピノチェトを自国でいじっていいんだ。
ってことが意外だった。

始まりのピノチェトの半生は作り込まれてて面白かった。
歴史の裏にいる吸血鬼のアフターストーリー。

修道女の感情読めなすぎたのとラスボス
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.5

最初急に始まりすぎて置いてかれそうになったが、話が進むにつれて面白かった。

ナイアド役のアネットベニングも良かったが、
ボニー役のジョディフォスターが名演。

負けないこと
投げ出さないこと
逃げ出
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.6

原作を再現したアクションと同時にネタが入ったこの世界観に満足。

アシリパさん役がチタタプの話をしてるシーンはもう完全にアシリパさん。説明ではなく、語りであり継承がアシリパさんのアイヌ話の重要な要素。
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.0

古典というか、
パワハラ、セクハラ、モラハラを受けて、
周りの自立した女性たちに感化されて、
強くなる。

っていう筋は良いけど、

なんせ主人公がただグダグダして数十年経って、
友達の金持ちに乗っか
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彼方に(2023年製作の映画)

3.9

変に幸福から絶望を映すんじゃなく、
日常の小さな幸せから絶望に落とす方が、
共感性高くて辛すぎた。
生きていけない人生を生きねばならない苦しさ。
幸せな家庭も、誰かを失った家庭も、子供を蔑ろにしてしま
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.6

世界の人が何度も見た映画は、
テレビ放送でカットされると、
しっかり全てのカットシーンが
分かってしまう。
絶妙な編集泣かせ映画。

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.8

サイコパスランクがドンドン上がる映画

サイコパスってレベルがあるんだって思う。

主人公のオッサンもヤバいが、
ずーっと奥さんがヤバい。
ヴィーガンたちの思考も、成金肉屋も、
みんなイカれてる。
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

役所広司が飲むコーヒーはやっぱりBOSS。

変わらない日常に見える日々も一瞬一瞬異なる姿を持っている。

古い商店街や銭湯と、スカイツリーや近代建築が混在する東京の街並み。

木々の隙間を溢れる陽だ
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.3

踊る大紐育は好きな映画の一つ。

あの時代のミュージカル映画は娯楽の王様だと思う。

多彩なバーンスタインの人生を描く
序章の白黒は展開も早くワクワクする。

カラーになってからは、色が付いたのに逆に
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.3

ネトフリの年末年始世界終わる系映画2024。

すべて解決せずにフレンズは現代っ子もハマるって話だった。
日本で池袋ウエストゲートパークとか懐ドラが流行るのと似てるのかな。
テスラが使えないってことだ
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ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

3.2

ノートルダムの河向かいには、映画に出てくるような飲み屋などの活気ある場所が実際にあったので映画見る前に現地に訪れたことで割と景色を楽しめた。

ノートルダムの鐘、前情報なしで見ていて、
ディズニーとは
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(2023年製作の映画)

3.0

北野組の本能寺の変

加瀬亮の狂い方はSPECを思い出しちゃうけど、織田信長の訛りの強さは本当に何言ってるか半分くらい分からなそう。

西島秀俊は、きのう何たべた?とか男色ものが多いなぁ。イケメンな感
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駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

3.7

酒離れが加速しているからこそ、

ウィスキーやクラフトビール、ワインなど
物語のあるお酒が愛される時代になってきた。

コンテキストを味わう人が多いから、
解説や語り部はPVを稼ぎやすい。

アニメの
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映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ(2023年製作の映画)

2.2

すみっコは、マイノリティを肯定する物語。

けれど、マイノリティと今回の物語は問題が少し違う気がする。

ひょんなことから工場勤務を強制されるすみっコたち。始まりは達成感を与えてのやりがい搾取。日に日
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.3

神木隆之介が演じるゴジラを冠した日本映画

ゴジラ要素は抑え目だが、戦争を生き延びてしまった鎖の苦しみを神木隆之介がしっかり演じていて良いヒューマンドラマだった。

佐々木蔵之介、吉岡秀隆、山田裕貴、
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.7

200分の映画。映画館で観客は自分1人。
少し精神が狂いそうになる。

ディカプリオが演じる役は、少し頭の悪いイケメンで、妻を愛しながらも、葛藤なく妻の姉妹を殺す男。

インディアンに優しい白人である
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.5

秋はCG映画の季節。

って思うほど秋にCGふんだんに使った映画が公開しやすい。

AIとの共存をする世界と、
AIを排除しようとする世界の対立。

唐突な渡辺謙がAIより渡辺謙としか思えない。

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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.9

ポアロシリーズ最終版の作品を映画化

一つひとつの推理の本質はシンプルながら、
物語の構造からミステリを複雑化させていた。

ハロウィンの降霊式
子どもの亡霊が巣喰う洋館
不審死で命を失った若い女性
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

4.4

未来のスターを目指す子どもたち、
夏休みのキャンプで俳優のメソッドを学ぶ
シアターキャンプ。

実は財政難なシアターキャンプで、オーナーがテンカンを起こし意識不明になる。キャンプを立て直すべく現れた息
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