ripthisjointさんの映画レビュー・感想・評価

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ティアーズ・オブ・ブラッド(2022年製作の映画)

3.0

丹精に作られた佳作。
最近、謎ある人物が実は、、、というアクションの良作を観る機会が多いが、終盤がCG満載でちょっと惜しい感じがしていた。
この映画はそういうことはなく、満足感があった。
親子関係を織
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舞妓はレディ(2014年製作の映画)

4.0

主人公の成長と関わりを持つことで変化する周囲の人たち、台詞、歌、カメラ、脚本などなど全てにワクワクさせられて楽しめた。
日本中がどんどん寂れて暗い気分になることが多いので、こういう日本映画をもっと観て
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日日芸術(2024年製作の映画)

3.6

刺激的なアートドキュメンタリーで面白かった。
自由で挑戦的な構造。
楽しく創り、面白く観せるエンターテインメントの本質が詰まっている。

ひとつだけ残念なことはカメラのレンズ深度が浅すぎて、特に小さな
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戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

3.2

初めて観た白石晃士監督作品。面白かった!
サービス精神旺盛で脚本もよーく練られていて、
コワすぎ!というより出来すぎ!って感じ。
ハリウッド製ホラーにはガッカリさせられっぱなしなので
白石監督には是非
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14歳の栞(2021年製作の映画)

3.8

どうやってこの学級を撮ることができたのか。
どうして家庭や遊びにまでカメラを持ち込めたのか。
じっくり信頼関係を築くほどの撮影期間があったとは考えにくい。
それらのことを思うと実に不思議な映画です。
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

隙のない映画でのめり込んだ。
平山のようには生きられないが憧れるという人が多いのではないかと思うし、自分自身もそう。
多くの人が「ちゃんとしたい」と願っていることを映画のテーマにしたことは、監督の新し
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COUNT ME IN 魂のリズム(2021年製作の映画)

3.6

登場人物全員がドラムスへの思いを語り尽くしたと思うので編集は苦労したのではないでしょうか。
結果、大変物語性に富んだ構成になっていて満足。

エンドロールを見てスタッフの多さに驚く。日本のドキュメンタ
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.3

羽村仁成、星乃あんな、前出燿志が良かった。金子修介監督の手堅くも瑞々しい演出で若い役者さんたちがギラリと光っていた。
けっこう都合のいい筋なんで、初めて見るようなエゲツなさがあればリアルに感じることが
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.1

見応え十分だったが、3時間もあるのにあんなに忙しく表現する必要あるんだろうか?という感想。

同監督の『ダンケルク』並みの忙しさなのに基本は会話劇なので展開のドキドキは薄く、いつまで経っても同じテンポ
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

3.1

面白かった。
監督の自伝という意味では悔しかったところをもっと強烈に見てみたかったが、実際はあんまり悔しくなかったのかな??とか思いました。

カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~(2024年製作の映画)

3.1

作家自身が面白いから作品も面白い。よく聞くそんな言葉が映像化されている。

監督はもっと突っ込んでいいんじゃないか?
多数決で作られたような感じ。
エピソードは少なくていいからインタビュー聞きたい。
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凱里ブルース(2015年製作の映画)

3.4

ふしぎな詩のような作品。若い監督が実験的に作っているのか、はたまた思いのままに作ったものを受け手の自分が実験的だと感じているだけなのかは不明。
面白かった。

映画 ○月○日、区長になる女。(2024年製作の映画)

3.9

成長と共鳴と調和の物語。そして日本を変えてゆく小さな一歩の記録。

今や映画は誰にだって創ることができる。
だからこそ何を描くのかで名作とそうでないものの差は顕著になる。
杉並区長選を鮮やかに描き切っ
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炎628(1985年製作の映画)

4.0

戦争の惨らたしさをこれでもかというほど描き、観る者に追体験させようとする一級品。奔放なカメラワークがテーマのど真ん中に誘う。
前半、登場人物を正面に捉えて目線はほぼカメラというカットが多用される。それ
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オールド(2021年製作の映画)

3.4

ほぼ単一の舞台で演出力、撮影力が存分に発揮されていて面白かった。無茶な展開もエンターテインメントの力で楽しめた。

主人公の姉弟の今後がとても気になる。

あと、シャマラン監督が『シックスセンス』の時
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Polar Night(2023年製作の映画)

2.4

特異な設定でも現実味をうまく醸し出しているように思った。
自分がヴァンパイアものに求めている美意識が肝心な部分で欠けているように感じてしまった。

ほかげ(2023年製作の映画)

3.6

監督の戦争反対への執念が全登場人物に宿った作品。
監督が『野火』から『ほかげ』へ視点を進めてもスクリーンから放射される息苦しさは同様で前半が飲み屋の中に一点集中している分、窒息しそうな感覚に陥る。
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クオリア(2023年製作の映画)

3.6

面白かった。
クオリアとはなにかを広辞苑で引くと[感覚的体験に伴う独特で鮮明な質感のこと。]とあったが、作品は監督の女性感を表していたように思う。

もしそうだとすると監督は大変温かい女性に見守られな
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(2023年製作の映画)

2.5

予告篇を超えられなかった。時代劇アウトレイジを期待してた自分に気付きました。

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.5

これまで何度も何度も描かれてきたモラトリアムがテーマ。主演二人のキャスティング勝ち。
イーニドの父親との関係をみると本当にいい子だなぁと思えるのは、自分が女の子の親だからだろう。初公開当時に観ていても
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.2

シンプルだけどこれまで無かった設定。『マッドマックス フューリーロード』や『Mr.ノーバディ』からヒントを得たのかもしれない。
きっちりカタをつける気持ちよさは絶品。囚われの女たちのいい仕事に目頭が熱
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花腐し(2023年製作の映画)

1.0

そりゃ監督しても脚本書いてもアカンやろな、という箸にも棒にもかからない男二人の話。
加えてこの二人が翻弄される女は何がいいのかさっぱりわからない凡人ぶりで箸にも棒にもかからない話に拍車をかける。

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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.1

映画監督になるまで描いてるかと思ったが、そうではなかった。
むしろそれが良かった。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

昼間に大暴れしてくれて大変よかった。
戦後の復興と元兵士たちの闘いを舞台設定にしたのは天才的だと思います。
ただ、どの芝居もメロドラマみたいで退屈だった。
もっと悪い奴やセコい奴が登場して人間関係と対
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

てっきり吉野源三郎の同名作品が原作だと思い込んで観てしまったので自分から迷路に入り込み、本作の面白さを逸してしまいました。
もう少し予備知識を得て観ればもっと楽しめたと思う。
自分に残念。

ローマの休日 4K レストア版(1953年製作の映画)

4.6

改めて監督、スタッフ、キャストがノリにノッて作った作品だと思う。
きっと監督からもキャストからもスタッフからも面白いアイディアが次から次に出てきたんだろう。
素晴らしいという言葉では陳腐になってしまう
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.2

森達也監督は軽々と是枝裕和監督を超えてしまった。

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.8

大変可愛らしいお話で満足しました。時間が巻き戻る度に登場人物の人間性が表立ってきて最終的には普遍的な、かといって大仰ではなく誰もがままならないと思っているテーマに収束してゆく。
笑いながら、そうだよな
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.0

取り憑かれた少年が極めて本物っぽく、悪魔払いとその助手もナイスキャスティング。
音楽鳴りっぱなし、効果音特盛りで恐怖の表現が際立ってこないのが残念でした。

怪物(2023年製作の映画)

3.0

うーん。
毎度もう一歩突っ込んでもらいたい所をあいまいに終わらせる是枝監督は自分には合わない気がする。また、そこが良いところなのかもしれません。
巧妙に仕組まれたストーリーではあるが、この人物の心の中
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.2

おきくさんを真ん中に据えてるようであり、そうでもないようでもあり。描かれた時代の庶民の暮らし想像しながら、やや振り回されならが観たのだけれど、最終的に置いていかれた感覚。
劇的なものが観たかった自分が
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妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク(2022年製作の映画)

2.1

製作陣がバカ映画およびバカ鮫映画に囚われの身になってしまった印象の作品。
映画にルールなど無いのだから思っきりやってもらいたいものである。

GOLDFISH(2023年製作の映画)

4.0

監督の自伝映画でありながらも人々の普遍的なテーマとして楽しめた。懐の深い表現に敬服。藤沼監督にはもっと映画を撮っていただきたい。ひとつの道を極めた人にこそ作ることが出来る作品。
異業種監督などとは言わ
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

元々破綻している仮面と変身の理屈をうまくつけて納得できるものにしてくれたのは良かったです。全体像としてはこぢんまりしていて、世界征服のお話とは思えないのが残念でした。

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

親友の骨壺を奪取して自室に戻り、骨壺に話しかけるのでもなくDr.マーチンをバイトで買ったことを説明セリフで言われたら、もうハズレ映画として観るしかなくなる。
その後、物語は全てモノローグの説明か一人語
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.0

大変良かった!終盤泣きそうになってしまった。
作品は申し分ない素晴らしさだったけれど、思ったことがある。

ほぼアルプススタンドだけで展開される手法は、元が演劇だからなのだけど、こういうワンシチュエー
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