kikiさんの映画レビュー・感想・評価

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ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

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00年代の台湾の夜って煙草とお酒と音楽で溢れてて湿度が高くて酷くて温かくて鬱屈としていてとても好き これは思い出補正

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.8

久々に観た胸糞が劇場だったので喰らった。
「ミスト」より胸糞だったな。
よく知らない人にはついて行かない。違和感を少しでも感じたらとっとと帰ろう。

バービー(2023年製作の映画)

3.8

いつまでも変わらないオブジェクトには血も涙も無い。セルライトもできなければ、死なんてものも訪れない。完璧なまでに美しくて最高な毎日が永遠に続く。しかし、そんな人形は人間に成りたがっている。
バービーは
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ZOO(1985年製作の映画)

3.8

動物学者である双子兄弟のそれぞれの妻が交通事故で同時に亡くなった。車を運転していた女は片脚を失うが生き残る。妻の死に悲しむ双子は動物の腐敗する様子をフィルムに収める事に夢中になり、片脚を失った女に惹か>>続きを読む

月曜日のユカ(1964年製作の映画)

3.7

ユカは自由自在で掴みどころが無い様に見えるが、実は誰よりも真っ直ぐで繊細で沢山考えている。完全に破滅型ファムファタール。求めてるのは父性。私この女大好きだ。

「私、今心から愛してるの。あんたを。あん
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Outer Space(原題)(1999年製作の映画)

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幽霊にレイプされた女性。ノイズやテクノをそのまま映像化したような前衛ファウンドフッテージ作品。多重露光やグリッチを多用し、白と黒を激しく浮き立たせる暴力性は正にVenetian Snaresのビートの>>続きを読む

Endless Waltz エンドレス・ワルツ(1995年製作の映画)

3.8

鈴木いづみと阿部薫。
そういう愛し方をしたんだね。
「僕は君が気に入った」

恋する惑星(1994年製作の映画)

3.9

パスワード「愛你一萬年」って最高すぎる
好きすぎて勝手に家行って掃除したり騒いでるのに本人を前にしたら恥ずかしくて目も合わせられなくなっちゃうの分かる〜〜〜〜
王家衛の映す世界って時の流れが滞っている
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天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

4.5

今年最後の映画にして今年ベストでした。
こんなに感情の向くまま真っ直ぐ生きていいんだ、こんなに滅茶苦茶でも良いんだね。
人と人の出会いも別れも人生において通過点でしかない。それは交差していく。ただ求め
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

人間の剥き出しの生命力やぎらぎら輝く目にはすごく強い引力がある。
戦争を背景とした立場の相違や死という美徳に対する東洋と西洋の価値観の衝突がありながらも、人間を個として見るのを最期まで貫いた事が最も美
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

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自分の片割れのような存在かあ
恋愛と結婚は違うものなのだろう
それよりも、若さ故の感性や衝動がやがて消え失せて、責任を背負うと引換に生活のハードルを下げざるを得なくなって、インスタントなコンテンツに依
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サイレントヒル(2006年製作の映画)

3.8

山岡晃によるサイレントヒル2のサウンドトラックは本当最高でこの夏から秋にかけてずっと聴いてた。ふと思い立って映画を鑑賞。超洗練された音楽にこんなに荒廃した映像と救いのない物語に結びつくんだね。最高だね>>続きを読む

ブレードランナー(1982年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

命に限りがあるのを意識すること
運命に抗う事
ロイバッディの感情が芽生えたであろう死に際
人間がレプリカントのような奴隷だろう
デッカードはレプリカントだと監督が言っているようだが人間らしいのよねー

(2021年製作の映画)

3.5

そういえばマークしてなかった
オオカミの家同時上映短編

オオカミの家(2018年製作の映画)

4.5

ぬるぬるストップアニメーション。
すんごい気持ち悪いねーー感性バッキバキだなーーー
使える表現たくさんあってとても良いインプットになった

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

聾者家族の中で唯一の聴者であるルビーが音楽に出会い音楽の道へ進む物語。
人との絆の温もりを感じる感動的なヒューマンドラマ。
フェルディアウォルシュピーロのほてった頬も、あまい歌声も、一体全体なんという
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ずっとお城で暮らしてる(2018年製作の映画)

3.2

セバスチャンスタンってなんでこんなに美しい顔してるんだろう、、、、セバスチャンスタン、、、、、、、、

世にも怪奇な物語(1967年製作の映画)

3.5

エドガーアランポーの物語に基づいた三人の監督のオムニバスホラー。
二作目、鞭打たれても強く揺らぎない目線でイカレ男を見つめるブリジットバルドーの美しさ。

キングダム エクソダス〈脱出〉(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

なにこれ?五時間半、一体何を見せられていた?なに、この雑すぎる終わり方、もはや清々しいまであるよ。一体、これはなんだったんだ。何も繋がりがない。支離滅裂。コメディ狙ってるのか知らんが、非常に滑っていて>>続きを読む

マゾヒスト(1985年製作の映画)

3.0

日活ロマンポルノ。
SMを高尚なものとして捉えておらずあれこれ考えていない人ほどSMに傾倒しやすいというあれか。
口内のエロス。

文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)(2018年製作の映画)

3.5

澁澤龍彦が悪役でワロタ
アニメよりかなり熱血で、ファン向け劇場版という印象

キングダム(1994年製作の映画)

4.5

映画館で五時間の上映観たのは初めて。
流石に体力的にキツいしこんな拷問のような真似よりも一話ずつゆっくり嗜むもんだろとも思ったが、めちゃくちゃ面白い。
放送当時デンマークで視聴率50%超えなの、デンマ
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

鉄の悪夢!
女が男にナイフを突き刺して血みどろで交わる肉体。次の瞬間に男の鉄化したペニスドリルで女の膣内が崩壊して死んでしまうなんて!
生と死という極地にあるようで紙一重のものが一つに重なって交わる瞬
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.2

エスターが好きじゃない。破滅しかもたらしてくれない。動機がただの快楽殺人で前作同様キレッキレならば良かったのだが、今回のエスターは二流としか言いようがない。キャラクターがチープ。

X エックス(2022年製作の映画)

3.8

イカれジジババの話。
若さへの執着と美を求めたいがための醜悪さ。
老人のセックスはホラー。
80年代ホラー映画へのオマージュ、特に悪魔のいけにえ感が分かりやすくて良い。今時フィルムカメラ使って映画撮る
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O嬢の物語(1975年製作の映画)

4.0

近頃は澁澤龍彦を読んでおり、エロティシズムやポルノグラフィーに耽溺している。サディズムとマゾヒズムの間で揺蕩う甘美さにはすっかり魅了され、心が強く惹きつけられる。
人間という知性を持った生き物としてで
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ケロッグ博士(1994年製作の映画)

3.7

ケロッグ博士のイカれた療養所。ジジババと浣腸。カルト教団みたいだったな。どいつもこいつもイカれてる。ドレスかわいい。

メランコリア(2011年製作の映画)

4.0

絶望と解放。メランコリアという惑星が地球に衝突し、世界が終わる。
世界が滅びる瞬間まで内輪で揉め事しているというのも馬鹿馬鹿しいが、そんなくだらない奴らが築き上げる檻も、自分の足に纏わり付く黒くて重た
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ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

3.7

血塗られた過去が蘇る男の再生と家族の絆。
返り血の生温さと表情の冷たさのコントラストが印象的だった。

クローネンバーグ、車とセックスしたりテレビとSMプレイするイメージだが、今作は全く変態じゃなかっ
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