すいかめさんの映画レビュー・感想・評価

すいかめ

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

2.5

音楽がうるせえ、とノーラン映画で初めて思った。
「ダークナイト」や「インセプション」みたいなアクション要素の多いエンタメ作であれば音楽がビリビリくる感じが迫力に繋がってて良かったけど、今回のような人間
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.3

ちょっととぼけた感じのキャラクター造形が楽しい。
近未来の日本が舞台だが、昭和や江戸の要素もミックスされた建物や人物がでてきててカオスで面白い。
けれど画の力で見てられるのは最初の15分だけで、すぐに
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市子(2023年製作の映画)

3.2

雰囲気はあるし演技もいいし脚本の構成も凝ってるのに、一本の軸が無い気がした。
ワンシーンワンシーンは見ごたえがあるのに、全体を見終わった後に心に残るものがない。

主人公にこれでもかと過酷な運命を背負
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

2.9

うーん、ハマらなかった。
事件の真相を解き明かすミステリーではないし、かといって感情に訴えかけるドラマでもないし、裁判の流れをただ追っているだけ。
別にスッキリした結末でなくとも良いと思うが、これで終
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.6

ほのぼのして、くすりと笑えて、大きな事件は起きないけれどちゃんと少年の成長物語になっている。
山下敦弘監督はこういうテイストの作品が本当に上手い。少年期にしか体験できない一時の感情を、さりげなく映画の
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.6

感動したとかでも考えさせられたとかでもなく、すごいものを見たという感じ。
奇妙でグロくてキモくて可愛らしくて不思議で、とにかく個性が溢れ過ぎてるけど、観客を置いてけぼりにしないでちゃんと楽しませてもく
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.3

不登校の子供達に寄り添うような爽やかな物語だった。
「頑張れ」と応援するのではなく、どこでもいいから「居場所がある」という感覚が大事なんだろうなと思う。

全ての伏線がちょうどよく回収されるので、見て
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.6

ケイト・ブランシェットの演技だけかなり引き込まれた。
正直ストーリーは全然理解しやすいように作られてないし、別にあっても無くても良いようなシーンが多い。
ただ、どのシーンでもケイト・ブランシェットの迫
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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

3.3

相変わらずのウディ・アレン節だった。
派手な展開は無いし、人物の感情をドラマチックに描写することもない。ただ日常会話が続くだけなのに、その人間模様がなんだか面白い。
みんな落ち着いてるようで余裕がない
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シャレード(1963年製作の映画)

3.3

古き良きおしゃれなサスペンス映画。
カット割りや台詞がすごく綿密に考えられていて、エンタメでありつつ芸術性も感じる。
現代の大量生産されている映画達よりも、かなり本気で情熱をこめて作られたんだろうなと
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.4

2023年に映画館で見た中ではナンバーワンかもしれない。
ゴジラ映画はハズレが無いけど、これも期待通りに面白かった。

ゴジラと海で対決するというのが新鮮。艦船が破壊されてく様は見応えがあるし、絶望的
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.0

この映画単体で見ればフツーに面白い作品だと思う。けど、どうしても「チャーリーとチョコレート工場」と比べてしまい、ジョニー・デップ×ティム・バートン×ダニー・エルフマンは凄かったんだなと思ってしまう。>>続きを読む

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

3.0

良くも悪くもジブリ映画そのままといった感じ。
絵柄はまさにジブリだし、(原作があるらしいが)ストーリーも「魔女の宅急便」と「千と千尋の神隠し」を足したような雰囲気。

ジブリ作品は見終わった後の余韻や
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ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

3.2

劇団四季版しか知らなかったので、結末が全然違うことにけっこう驚いた。子供も見るからポジティブにしたんだろうか。

冒頭の歌から引き込まれ、その後もミュージカルシーンは名曲揃い。
でも見終わった後の感覚
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正欲(2023年製作の映画)

3.3

期待以上でも以下でも無かったけど、ちゃんと原作にリスペクトをこめて作られた作品だなと思った。
タイトルが出るシーンの演出が印象的。主人公達が初めて同じ性癖の仲間を見つけたシーンは、ちょっと涙がでた。
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.0

他の映画にはない独特の雰囲気。
正面や真横のアングルが多く、登場人物も主に前後か横にしか動かないのがなんだか面白い。
シンプルな色彩もあっておもちゃの人形劇みたいな雰囲気が魅力的ではあったけど、その分
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.3

ディズニー映画なのでやはり映像がきれい。中でもこの作品はカラフルで華やかさがあった。
魔法の家が自分で床や壁などを動かすところは、細かいアイディア満載で楽しかった。

ただ脚本の質が低い気がする。
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長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

3.6

アクションシーンがめちゃくちゃワクワクする。ただキレイな3DCGではなく2Dのアメコミ風の画も混ざってるのが面白いし、360度あらゆる角度に視点があるように動くカメラワークに驚く。
ちょっとスパイダー
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.5

相変わらず高橋一生のクセのある演技が見ごたえがある。
とにかく怪しげで非日常的な雰囲気もドラマの時のままで、存分に浸れる。

ストーリー的にはツッコミどころもあるけれど、この独特の世界感とルーヴルの雰
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こんにちは、母さん(2023年製作の映画)

2.0

山田洋次はもう現代劇を作るのはやめた方がいいと思う。
昭和からアップデートできていない感覚のまま令和の人々を描いているので違和感しかない。
女性部下に気軽にボディータッチする男性上司、リアカーを引きな
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幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

3.4

子供は恐ろしいなと感じた。
大人たちが葛藤しながらも懸命に作り上げてきた家族を、一時の自分勝手な感情をそのまま吐き出すことで壊してしまう。
まだ未熟で感情のコントロールができず、思春期特有の不安定さの
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.8

リアルな会話で泣き笑い寂しさを感じさせる青春映画、と思って見ていたらクライマックスの超展開に驚いた。
でも、あまりにバカバカしすぎてこの映画が好きになった。

カッコ悪く恥ずかしいことを思いっきり一緒
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

もしこれが宮崎駿の引退作だとしたら残念だなと思う映画だった。

ジブリらしい絵なのは良かったけど、過去作のどこかで何度も見たような表現ばかりで、令和で改めて作る意味はない気がする。

ストーリーは難解
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.7

マリオ好きの人が、本気でファミリー向けに作った作品という感じ。
マリオの世界観を存分に活かしつつ、笑いもハラハラもあって何も考えずに楽しめる。
スターのシーンは音楽もあいまってすごくワクワクした。
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.7

前作に引き続き、映像がすごく斬新。
次のシーンでは何を見せてくれるんだろうとワクワクする。
アクションシーンはただ派手なものを見せるのではなく、緩急つけた台詞のやりとりに合わせて見せてくれるので、すご
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怪物(2023年製作の映画)

3.7

すごく感想が難しい。
泣いたり感動したりする映画ではないし、テーマも目新しくないし、映像も音楽も演技も他の映画と比べてすごく良いというわけでもなかった。けれど、印象に残る。

是枝監督の今までの作品に
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別れる決心(2022年製作の映画)

1.9

いい感じのシーンを繋げただけの、雰囲気だけの映画だなと思った。

脚本の構成がめちゃくちゃで、ストーリーや人物の感情がかなり追いづらい。
現在、過去、イメージ映像が入り乱れている割にそれぞれに描き分け
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チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(2022年製作の映画)

3.0

連ドラでメインの話はほぼ終わっていて、そのエピローグのような映画だった。
新しい発見や驚きはないけど、連ドラファン向けのサービスだと思えばこれで良かったのかも。

主演二人のキャラのバランスがやはり良
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

2.9

ハングオーバーみたいなコメディかと思ってたら、ビターな感じの人間ドラマだった。
つまらなくはないが特に印象的な場面もなかった。泣いたり笑ったりできるエンタメ性も難解で考えさせられる芸術性も感じられず、
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PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3「恩讐の彼方に__」(2019年製作の映画)

2.6

色相判定とかシビュラシステムとか、サイコパス独自の設定が全く活かされて無かったので、単体で見たら大して面白くない映画だった。
シリーズ1の主人公だった狡噛をメインにした作品というだけで、ファンサービス
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PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2「First Guardian」(2019年製作の映画)

2.8

完全にシリーズファン向けのアナザーストーリーという感じ。
このストーリー展開はサイコパスの設定の中でやる必要があったのか?と思うくらい平凡な展開。
やっぱり主人公は狡噛と朱のイメージなので、二人の出番
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PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」(2019年製作の映画)

3.3

1時間しかないのに2時間分の映画を見たような満足感。
短い時間の中にテンポ良く展開がまとめられていて、詰め込み過ぎたり物足りなかったりもない。
その世界観や台詞から、やっぱりサイコパスは中二っぽいなと
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

3.2

冒頭から派手なアクション、いきなり主人公ピンチで楽しい。
ストーリーは正直ありきたりだけども、アクションを楽しむ映画だと思うのでそこまで気にならない。

色んなシーンでドンパチやって建物を爆破してたの
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

2.8

主人公が不倫に走る過程が理解できない。ピアノを蔑ろにする夫から心が離れていくのは分かるが、だからといって一方的に強引に迫ってきた別の男を愛するようになるのだろうか。
なんだか男側から見た都合のいい女に
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

2.5

主人公に共感できず、何を伝えたいのかも分からない映画だった。

まず死んだ彼氏のことをどれほど愛していたかが描かれてないので、家族を捨てた気持ちも太ってしまった気持ちも理解できない。
頑なに病院に行か
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(1963年製作の映画)

3.0

「鳥が襲ってくる」というアイディアのみで二時間もたせるのはすごい。
どこにでもいる日常的な鳥という存在が、だんだんと怖くなってくるような見せ方が職人芸だなと思う。

ただ「映画の作り方がうまいな」と思
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