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市川昆監督×石坂浩二の金田一耕助シリーズ番外編。
それが、この2006年製作された「犬神家の一族」だ。
1976年版と同じ台本を使い、石坂浩二だけでなくオリジナルのキャストを随所に配して、あの名作に忠>>続きを読む
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市川崑監督×石坂浩二主演版金田一耕助シリーズ第5作にして最終作。
原作小説でも金田一耕助、最後の事件だ。
おそらく当時、他社映画やTVと金田一が乱発され、終止符を打ちたかったのだろうが、決して「もう、>>続きを読む
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市川崑監督×石坂浩二主演版金田一耕助シリーズ第4作。
出演者の豪華さはシリーズ中でもトップクラス!
前3作までの犯人役の俳優を全て登場させており、パッと配役を見ただけでは犯人が分からず、全員怪しい。>>続きを読む
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市川崑監督×石坂浩二主演版金田一耕助シリーズ第3作。
視覚優先人間の私にとって、シリーズ中、最も目に焼き付いている映画。
隔絶された田舎(本作の場合、昔の流刑島)と、色味のないおどろおどろしい風景はそ>>続きを読む
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やっぱり金田一耕助は石坂浩二に限る。
それを実感できるのが本作だ。
石坂浩二自身が、演じた当時を振り返り、語った印象的な言葉がある。
「市川昆監督は金田一を神様や天使のような存在だと言っていました。>>続きを読む
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このコロナ禍で、今年のお盆の帰省は取りやめた。同窓会もお流れとなった。
リモートでの帰省なんか味気ない。
そんな私と同じ思い、同じ事情の人は多いだろう。
この特別なお盆に、ふとこの作品を思い出して鑑賞>>続きを読む
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原作は、かの芥川龍之介。
世界に黒澤明の名前を、日本映画の存在を知らしめた歴史的作品。
日本映画として初めてのベネチア国際映画祭でグランプリ、アカデミー賞名誉外国語映画賞を受賞…と、敷居を上げて、硬く>>続きを読む
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夏はホラーが見たくなる。
「一体、何が来るんだ?」という興味から鑑賞。
「リング」のテーマ曲が頭に浮かんだ。
何かが「来る」のだろうから、どうせまた「突然脅かし系のホラー」だろうと鷹を括って、全く予備>>続きを読む
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夏と言えばホラー映画が見たくなる。
日本人としてホラーの原点は「怪談」。
その原点にして頂点と言えば「四谷怪談」だろう。
Amazonプライムに感謝。これもずっと見たかったがお目にかかれなかった作品だ>>続きを読む
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夏になるとホラーが見たくなる。
ようやくこの度、本作を鑑賞出来た。
個人的な話だが、この映画は私の「怖い」という感覚の原体験に繋がる。
長いが、少々お付き合い願いたい。
小学校に上がる前の盆の帰省。>>続きを読む
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日本のアニメが世界に誇れるようになってから、漫画原作の実写化が増え、いい歳の大人の鑑賞に耐え得る面白い日本映画が少ないと長い間感じている。
最後の砦は面白い小説・人気作家原作の映画だと思っている。
働>>続きを読む
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池上彰が8月6日のニュースで「戦後75年、広島被爆者の平均年齢が83歳となった。今後被爆体験をどう伝えるべきか?」と語っていた。
私には被爆者体験だけでなく、「戦争体験そのものをどう語り継ぐべきか?」>>続きを読む
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私の父親は戦争経験者で満州にいた。
子どもの頃、終戦記念日の辺りには、ニュースと共に父や母の戦争体験を聞いたものだ。
それゆえ、毎年夏になると私は戦争映画が見たくなる。
過去を振り返り、現在の日本が平>>続きを読む
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これぞ和製ファンタジー映画、冒険活劇の最高峰と言ったらいいすぎか?
中学生の頃、立ち見が出るほど満員の劇場で見た時は、あまりに荒唐無稽過ぎて(子ども向け特撮ヒーローモノの延長のようで)正直ついていけな>>続きを読む
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コロナ禍によるイベント中止と各地を襲う長雨のため、今年はあまり夏らしい風情を感じる日が少ないのだが、夏が来ると何故かホラーが見たくなるもの。
またしても昭和の角川映画です。
本作はあまり有名な作品で>>続きを読む
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鬼塚球磨子(おにづかくまこ)という名前が、まずスゴイ。
狙って付けたのか?松本清張…(笑)
本作は邦画サスペンスの傑作の一本だ。
TVの2時間サスペンスとは格が違う。
今日まで語り継がれている見どこ>>続きを読む
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第92回アカデミー賞でポン・ジュノ監督の「パラサイト半地下の家族」が作品賞を受賞。
韓国映画として(アジア映画としても)史上初となる、まさに歴史的な快挙となった。
アカデミー受賞直後に劇場で見たのだが>>続きを読む
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古い映画だが、コロナウィルスが流行っている今だから見てほしい。
差別に抗い、その身に纏わり付く「宿命」を変えようとした人間の悲しい映画である。
日本人が見るべき、時代を超越した傑作である。
この映画>>続きを読む
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ようやく400本目のレビューである。
やはり節目には名作を取り上げたい。
今更いうまでもなく、内田吐夢監督の代表作であり、日本映画屈指の名作である。
数十年ぶりに見直したが、3時間を超える作品にも関>>続きを読む
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「歴史は俺たちに何をさせようとしているのか?」
最近、なぜか角川映画ばかり見ている。
韓国映画がアカデミー作品賞を獲得したせいだろうか?
近年の映画にはない海外でも通用するだろうと思えるエンタメ性が素>>続きを読む
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オカルトホラー+SF+時代劇。
いかに荒唐無稽と言われようとも、それが伝奇モノの魅力であり、本作「魔界転生」の魅力である。
本作もまた2度とこんな作品は出来ないだろう思わせる日本映画の1つだ。
乱暴>>続きを読む
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松田優作と村川透監督コンビによるピカレスク・ハードボイルドの傑作。
遊戯シリーズから「野獣死すべし」までのアクション俳優から徐々に演技派にシフトしていった、今は亡き伝説の俳優、松田優作。
アクションス>>続きを読む
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本作は今なお「日本映画史上最高のミステリー」と謳われる金字塔であることは間違いない。
幼少期、どういう訳だか大正後期から昭和初期ぐらいまでの時代を半ばトラウマ的に怖いと感じていた。
おそらくその原因>>続きを読む
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この映画は記憶に残る映画だ。
映像の与えるインパクトは今も一級品。
「日本映画 バイクレース」と検索すれば必ずトップに表示される。
今だにバイクレースの世界を本格的に描いた邦画は無いのだ。
私はこの映>>続きを読む
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実は初めてちゃんと見たのだが、殊の外面白かった。
さすが「キネマ旬報」が選んだ「1980年代日本映画ベストテン」の第1位。
少年だった頃、熱血家庭教師を演じる長渕剛主演の同名のTBS系ドラマを先に見て>>続きを読む
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ウィルスと核兵器で人類は2度滅亡する!
人間の愚かさ、ここに極まれり!
「人類がこうなってはいけない」と訴える究極の反面教師映画だ。
謎の感染症の爆発的流行で世界が大混乱に陥る、というのは、SF小説>>続きを読む
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「ゲット・アウト」がアカデミー賞脚本賞を受賞し、大きな話題を集めたジョーダン・ピール監督の2作目。
「ゲット・アウト」では辛辣な「人種差別」問題を物語に盛り込んだが、今回は「格差社会」、つまり経済差>>続きを読む
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カサンドラ・クロス!
子どもの頃に初めて名前だけ聞いた時に、ヒーローか、必殺技の名前だと思った(笑)
確か昔にTVの日曜洋画劇場で初めて見たと思うのですが、当時かなりハラハラドキドキのサスペンスだった>>続きを読む
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個性派俳優ウィレム・デフォーの主演映画「ハンター」。
地味な映画だが、この映画は紛れもなく彼の代表作の1つだ。
そのキャリアの中で印象的な奇人変人や悪役だけでなく、平凡な善人から果ては聖人キリストまで>>続きを読む
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カンヌ映画祭で、脚本賞のこの作品。
タイトルの響きがカッコイイことから気になってはいたが…見てみたら人生過去最大級に胸糞悪い映画だった❗️
父親のある過失のせいで「家族の誰かを殺さないと全員が死ぬ」>>続きを読む
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一言で言うと北欧版「相棒」。
派手さは無いがとても好きなシリーズだ。
このシリーズの良さは、深く傷ついた人間が育ちも文化も全く違う人間に出会い、次第に癒され、再生していく姿にあると私は思う。
そして物>>続きを読む
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キューポラって何だ⁉︎ 生き物?食べ物?
そんな疑問から初めて見たのは、30年以上前の中高生の時期。
確かNHKでのTV鑑賞だったと記憶しています。
そしてキューポラが製鉄所(鋳物工場)の煙突だとその>>続きを読む
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最強オヤジ、ついに死す!
「96時間」のヒット以来、周りからアクションヒーローを求められるようになったリーアム・ニーソン。
家族を守るという大義のもとのワンパターン無双アクションかと思いきや、父親は贖>>続きを読む
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CGを多用したSF作品は映像の美しさばかりを強調して、脚本や演者の演技を蔑ろにした印象を受ける作品も少なくない。
素晴らしい映像に掛ける努力も分からないではないが、私はそんな映画を見た後になぜか古典的>>続きを読む
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私、正直なところ、韓国映画は苦手です。
評価の高いモノはある程度見てきましたが、アクションやサスペンスはドロドロした怨恨や過激でグロテスクな描写が多い。
(それがイイと言うファンの方、すいません。)>>続きを読む
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萬屋錦之助主演、内田吐夢監督による5部作の連続時代劇映画「宮本武蔵」シリーズ。
第4部にして宮本武蔵シリーズの最高傑作との呼び声高いのが本作だ。
吉川英治による同名原作のクライマックスのひとつ、一乗寺>>続きを読む