SUさんの映画レビュー・感想・評価

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死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

火炙りが効かない聖ルチアの子孫である筈の神父がヴァラクに火炙りで瞬殺されるが、アイリーンには効かなかった。それはアイリーンの母が聖ルチアの血だけではなく目をも受け継ぐ者であり、同じ目を持つアイリーンこ>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

障害者の父の介護と極閉鎖的な母に抑圧され続けるストレスをガチョウなどの小動物を殺す事で発散していたパールは、たまたま母を燃やしてしまった事で歯止めを失い、気に入らない事があれば即感情を爆発させ、当たり>>続きを読む

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

悪い意味でTV版の延長上。映画ならもう少し差別化できる仕事量で観たかった。そもそも懐玉玉折こそ映画にすべきだったのでは?と思っていたが結果的にTV版のそれが映画に匹敵する素晴らしい出来になっているので>>続きを読む

からかい上手の高木さん(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

西方が高木さんの手を引くと『よかったな』と思えたが、同時に今までの日常が消えてなくなっていく感覚、寂しさに打ちのめされ身動きがとれない。

デジモンアドベンチャー(1999年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

TV版に比べ、ダークさあるアグモン、グレイモン、パロットモンのビジュアルは唯一無二のこれぞ愛すべきデジモンであり、美しく映される夜の光が丘団地などの細田芸術、ボレロも本当に素晴らしい。言葉を話すのはコ>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

激しく泥臭くよりどりみどりのアクションは前作までを踏襲・凌駕した紛う方なき集大成であり、このスクリーン一杯の迫力と格好良さを感じる間"この時よ終わらないでくれ"と願うばかりだった。

依然として地べた
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

なんといってもシガーという悪役の圧倒的な存在感に心躍らずにはいられない。空気タンクから伸びるノズルと家畜銃を手にマッシュヘアーとパリパリのデニムジャケットといかついウエスタンブーツという出立、血走る目>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

冒頭「この映画は実話に基づいています」と説明しておきながら完全なるフィクションらしい笑
チンピラのカールとゲアはジェリーの妻を誘拐した逃走中、車にナンバープレートを付ける事を忘れたことから警官に止めら
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーには前作までのロッキー前提の形はなく完全にクリードで独立できており秀逸。寂しいことだが前作リングの前で肩を落とすロッキーの背後カットで彼の物語は完了していたのか。
ジョナサン・メジャースは誠
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X エックス(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

老婆パールとマキシーンに共通する意識、自分らしい人生を謳歌できず老い朽ちることへの恐怖について、時代に抑圧され踊り子としてスターになれず思い通りの人生を生きれなかったパールと、リンダ・カーターの様にセ>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ターが冒頭でレコードを蹴るが、ああこいつ"音楽好きじゃねーな"とまず思った。能力主義、高慢、自己中心でひたすら高みを目指し、子供にも容赦しない大人気なさ、性別は関係ないと言いながら男に寄せた喋り方や変>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ホラー演出、美術は本当にジェームズ・ワンいる?と思うほど粗末(耳とか笑)に感じ、AIが暴走するなんて話は昔々から数多のフィクションで擦られ尽くされているので、予定調和なストーリーと特に研究員らの阿保ム>>続きを読む

スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

3.2

目まぐるしいカットと画面の振動により各人の激情を表す手法や殺人装置大喜利、「Make your choice」、Hello Zepp、1を想起させる手錠とノコギリなどSAWらしい要素がふんだんに組み込>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

いい加減にしろ。山崎賢人にスチェンカできると思ってんの?

そんなふうに考えていた時期が僕にもありました。いける。初手の「俺は不死身の杉本だ」を聴いた瞬間少々視界が滲んだ。ここはファンの誰もが期待した
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ジェームズを筆頭に、現れる男という男からめちゃくちゃされ続けバカンスもままならず次第に恐怖のどん底に突き落とされていくハーパーだったが、謎のマトリョーシカ現象が始まると呆れた様な表情になるの笑った。顔>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

600mの鉄塔を登るにしては軽装過ぎるとかロープ短過ぎとか食料なさ過ぎとかその辺はなんか近年パルクールなどで命を落とす方々界隈を見ても割とリアルな若者の姿に思えるので違和感はなく、むしろ同ジャンルスリ>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

台詞で多くを語らず映像と音で魅せ解らせ真に迫る芸術はもはや暴力的でさえありこの感覚は紛れもなく愛しい北欧スリラーであった。
子供が純粋な好奇心のみで実行することは往々にして残虐であり、もしも彼らが強大
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

まひろとちさとが(ちょっとだけ)恋バナしたり、ちさとが学生の頃関わった男子の話をしたり、神村兄弟の部活ノリ、田坂さんと宮内さんの会社で言う上司と部下的な関わり合いなど前作と比べると人物を深掘りする描写>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ま、じ、で、面白かった!最高!
自分の身近に殺し屋がいるわけではないのにまるで社会の一部として超自然的にその職業が溶け込んでいる様な錯覚に陥った。(いる) 掃除屋が「頭狙わないでください僕たちも人
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

漫画でしか描けない登場人物らの凄まじい狂気の表情は実写に落とし込むことはできないだろうしましてや当漫画の様にそれがとりわけ最重要項目であるので案の定チープでリアリティのないスプラッタ美術にも嫌気が差し>>続きを読む

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

スペイン内戦と少女が体験する不思議ファンタジーが並行して進むメッセージ性の強い映画だったがもっぱら美術や効果音を楽しんだ。パンや手が目の化け物など架空生物のデザインは残酷なまでの美しさを感じ忘れること>>続きを読む

レディ・マクベス(2016年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

キャサリンが自分の幸福を脅かす者を淡々と殺しまくる。暗躍が周りに発覚しそうになると死ぬまで一緒にと約束していた恋人に立場を利用して罪をなすりつけた。おそらく妊娠しているが将来その我が子ですら平気でぶち>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ニューヨークで出会った男にクリスティンと名乗り、また「平凡なヒット曲ばかりだ」「でもヒットしたのよ文句ある?」という最高にイカした会話から、名前を捨てたり、キレて走る車から飛び降りたり、ジムモリソンを>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

タイラーが面白い様に綺麗に転落していき全てを破滅させ憎しみが生まれ家族がバラバラとなるが各人愛を再認識し合う事で再構築され希望を見出すのだった...というストーリー自体は特段珍しいものではないが、近頃>>続きを読む

サスペリア(1977年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

三原色ライトや血で鮮やかに彩られるスタイリッシュな映像と共に鳴り響く重低音で不気味な音響、無駄に長い殺人描写はイタリア生まれのジャッロとのことでそれは近代のホラー映画に多大な影響を与える古典的なジャン>>続きを読む

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

カニバリズムがもつ非人道性や残虐性は当然人間社会において認められるものでは無く当人は誰にも打ち明けられず家族友人何処にも味方などおらず衝動と孤独に追い詰められていく。
正に現代における多様性を表層での
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

クラブのEDM、ジュスティーヌが姉の指を食べ人肉美味えええを知った瞬間のクラシカルな音楽や、同部屋男の半裸フットサルを半端ない目つきで睨みつけている時に流れる音楽、性とカニバルに目覚め鏡の前で奇行をは>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ハンターは客観すると一見裕福で幸せな美人妻だが実のところ役目もなく人とも会えず自由もなく人形の様に飾られるだけの生活が続くことによる強いストレスから異食症となり異物を飲み込む多幸感で自己を保ち出す。>>続きを読む

SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

人も蛇も色でしか識別できないクソ野郎が色で識別され殺されるという顛末。黒人に白いミルクをぶっ掛けた事が白い皮膚に黒い墨を彫られるという形で帰ってくる秀逸さ。人種差別から起こる負の連鎖を美しい展開と衝撃>>続きを読む

ホステル(2005年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

とんでもない極限状態であるにも関わらずパクストンはカナを助けに戻るが8歳の頃池に溺れた少女を助けられなかった過去による。総指揮がタランティーノという事で日本人(役者は韓国人)がメインアクトに起用された>>続きを読む

BLOOD THE LAST VAMPIRE(2000年製作の映画)

5.0

何も言うことはない。
全てが狂おしい程好き...
5.0万点

イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

性行により乗り移っていくという設定や海やプールなどやたらと多い水辺のシーンの意味がよくわからないが普通の人間の形をしているその何かが画面上にいるのかいないのかと常に意識せざるを得ない怖さは斬新で良かっ>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

前作がタイムリープとホラーの融合だったわけだが今作はタイムリープの謎がしっかりと明かされることでSF、マルチバースがプラスされたコメディ色も強めの最高に楽しい映画となっている。引き続き展開される死に方>>続きを読む

チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

4.0

まだ幼いアンディの可愛らしさとアニマトロニクスを利用したグッドガイ人形の絶妙に気持ち悪い動きに注目。記念すべき第1作。

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