お菓子の町おかさんの映画レビュー・感想・評価

お菓子の町おか

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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.9

昔の旅行フィルムを見るシーンでのトラビスとハンターの心の距離を描く演出が素晴らしい

初めは離れた場所に座ってぎこちない視線を交わす二人
しかしフィルムの再生が進むにつれ徐々に親子の絆も蘇っていく
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日本暗殺秘録(1969年製作の映画)

4.0

革命を夢見て強盗殺人を犯し、無為に死んでいくギロチン社事件編の高橋長英のエピソードが切ない

娼婦ケティ(1976年製作の映画)

3.6

影絵で無邪気に遊ぶ少女の横に突如現れる謎の影....!

どんな頭してたらこんなシーンを思い付くんだバーホーベン!

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.8

留置場で出会った謎の小太り男
主人公はなんの迷いもなく職を紹介してやるが、普通の映画ならその後こいつに裏切られたりするのが定石
でも本作では、主人公が金を借りに行ったら理由も聞かずなけなしの金をかき集
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バーディ(1984年製作の映画)

3.8

ラスト5秒前までの点数⇒70点
ラスト5秒の点数   ⇒120点

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ前フリの効いたコメディ映画
フィンチャーのバッキバキにキマった映像美と主人公の意識高めなモノローグからの展開が効果抜群

ゲーム(1997年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

細かいツッコミだけど警察やスイス銀行まで強力してるように見えたがCRSって一体どんな超巨大組織なのよ

レイジング・ケイン(1992年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

本作もデパルマのカメラワークと演出が秀逸

病室でキスをする女医と患者の夫
ブラウン管越しにうっすらと患者が寝返りを打つ姿をスローモーションでネットリ描写し
振り返りざまにダンダンダンダン!と
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過去のない男(2002年製作の映画)

3.7

ロベール・ブレッソン直系の「感情を表に出さない淡々とした役者の演技」「躊躇いなくバッサリと省略していく編集」が逆に登場人物たちのエモーションを引き立てる
暴漢に襲われ記憶喪失になりホームレスに身を落と
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ブルージャスミン(2013年製作の映画)

4.1

「欲望という名の電車」を現代的にさらに冷酷に突き放して描いたウディ・アレンの最高傑作
優雅なセレブ生活が染みついて庶民の生活を心底軽蔑していたが夫の破滅によってその庶民に転落してしまったジャスミン
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アレックス(2002年製作の映画)

2.9

”時間はすべてを破壊する”
言いたいことはわかるけどそもそもその破壊される対象がただの軽薄な男女の日常生活なので、それが失われたところで喪失感を感じようがない
イチャンドンの傑作「ペパーミントキャンデ
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赤線地帯(1956年製作の映画)

3.6

病気で働けないハナエの旦那のクズっぷりが清々しい
口を開けば愚痴ばかり、自分のために働いてくれているハナエに対して労いの言葉も掛けずハナエの分のラーメンを貪る様は何とも醜い
挙げ句の果てには妻の娼婦仲
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(2023年製作の映画)

3.4

秀吉トリオのシーンだけ明らかにアドリブな部分が散見されて
松本人志のドラマ「伝説の教師」のような空気感が漂っていた

影武者(1980年製作の映画)

3.1

衣装や美術はお金かかってて壮観だし、役者陣も芸達者ぞろいで隙がない
プロットも影武者という立場の責任や重圧、バレるかバレないかのサスペンス等面白い要素はてんこ盛り
しかし本作はそれらをすべてぶち壊しに
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青春デンデケデケデケ(1992年製作の映画)

3.7

大林宣彦の前衛的な野心がついに完璧な形で結実した傑作青春映画
「現在(学生時代)」と登場人物の後半生を並列に語ることで「現在」として描写されている”青春時代”が既に失われてしまったような切ない喪失感を
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男たちの挽歌 II(1987年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

クライマックス、復讐を決意した3人がキットの棺の前で銃を受け取り喪服のまま死地へと向かう
死を覚悟し淡々と武器を装備して殴り込みに行く姿は男なら誰でも憧れるほど渋い
その後の銃撃戦はまさに圧巻。タラン
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希望のかなた(2017年製作の映画)

3.9

難民問題という重いテーマを独特のユーモアで淡々と綴っていくテンポが心地良い
シリアスにもコメディにも振り切れない不思議なバランスが素晴らしい
登場人物が皆良い人ばかりで清々しい気持ちになれる

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

3.4

シルヴァーナ・マンガーノの美しさが常軌を逸してる
一歩間違えばIKKOになってしまう髪型なのに

ピアニスト(2001年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ラストで主人公が憎悪と自己嫌悪と自暴自棄がない交ぜになってナイフを自分に突き立てた時の顔の歪み方が感情を見事に表していて素晴らしい

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

飄々としてカッコよかった兄貴が主人公に「お前が生まれる前は俺がジェット気流だった!俺が人生を犠牲にして切り開いた道をお前は通ってるだけなんだ!本当は俺がそうなりたかったのに・・・!」って本音をぶち撒け>>続きを読む

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

3.6

読んだら気が狂うのが「ドグラ・マグラ」なら
観たら気が狂ってしまうのがこの「HOUSE」だろう
前衛的な実験映画は数あれど、商業映画でここまで野放図にイマジネーションを爆発させた映画は珍しい

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

3.6

上映時間約90分、全カットが絵画のように考え抜かれた構図で素晴らしい
「暗殺の森」「シンドラーのリスト」と共に世界三大「全編全カット完璧映画」に認定したい

仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.5

ヤクザの世界を美化せずに描いた実録任侠路線の一つの到達点
その象徴とも言えるキャラが本作に登場する小物中の小物「打本」
自分の利だけを考えて平気で約束を反故にする自己中ぶり
そのくせ部下の面前でバカに
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

3.7

見る前はシュールでチープな作りが逆に面白がられてる系の映画と思い込んでいたけどそれは大きな間違いだった
冒頭、何の演出もなくあっさり異星に飛ばされてしまう主人公たちのシーンからセンス抜群。ツイストの効
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

3.6

グッドフェローズ+トレインスポッティングなノリノリのオープニングから始まる粋な男達のオフビートな物語
よく考えると陰惨な話なのにポップな演出と愛すべきキャラクターたちのおかげで爽快な気分になれる
50
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アキレスと亀(2008年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

画家というアイデンティティに囚われ続けた男の物語
無邪気に絵を描くことを楽しんでいた少年時代、父親の没落によって転げ落ちていく自分の運命に抗うように絵を描くという行為に固執していく真知寿
絵を描くのを
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ラルジャン(1983年製作の映画)

4.5

北野映画の原点はここにあった
極端な省略によって因果を強調する編集テクニックは、観客に対して現実以上の現実を突きつける

霧の旗(1965年製作の映画)

3.8

山田洋次監督がフリードキンの如きドライさで描くソリッドな名作

TAKESHIS’(2005年製作の映画)

3.4

北野版マルホランド・ドライブ
世間の評価は低いがそこここに初期北野映画の空気感が感じられて悪くない

新仁義なき戦い(1974年製作の映画)

3.9

若山富三郎の粗野な仕草一つ一つが滅法格好良くてシビれる

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.0

過去に後悔がひとつも無い人間などいるだろうか?
誰しも「あの時ああしていれば...」と悔いている人生の分岐点がある
いくら悔やんでももう二度とやり直せない過去という呪縛を逆再生という手法で解放していく
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

3.2

映画史上最もクールなダンスシーンで幕を開ける本作
このシーンだけで終わっていれば5点満点

フレンジー(1972年製作の映画)

4.7

キャリア終盤に来てこれほどまでに暴力的でパンクな傑作を撮れてしまうヒッチコックに改めて脱帽
ダラッと舌を出し絶命しているヒロインの衝撃的なクロースアップ
夜の道路に投げ出され、ヘッドライトに浮かび上が
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.4

PCの画面上のみで描き切った監督の手腕と努力に敬服
クライマックスのどんでん返しはある程度予想できるもののその事実に気づく過程が秀逸。思わずドキッとさせられる

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.2

本作のラストシークエンスの素晴らしさは筆舌に尽くしがたい

銃声に驚いて後ろを振り返るアンジェラ
コーヒーカップで無邪気にはしゃぐ在りし日のキャロライン
成長して心を通わせることが出来なくなってしまっ
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真実の行方(1996年製作の映画)

3.3

オールドスクールな王道サスペンスもので手堅く面白いが、エドワード・ノートンが多重人格を演じていたというオチは2023年の今見るにはあまりにも予定調和

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