Takayukiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Takayuki

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音楽(2019年製作の映画)

3.5

思ってたよりリアルな展開でそれでいて想像を越える面白さ。

ケンカくらいしかすることのなかった不良のケンジが、たまたま楽器を手にすることで思いつく『バンドやらないか』。

仲間のオオタとアサクラに声を
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スモーク(1995年製作の映画)

3.7

NYのタバコ屋に集う3人の男にまつわる物語。

一人一人のオムニバス形式で展開されていくが、程よいバランスで紡ぎ合う様子は気持ちがいい。

静かに温められた胸が、ラストの回想シーンで沸騰する。

時間
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走れ、絶望に追いつかれない速さで(2015年製作の映画)

3.4

大学時代の親友、カオルを亡くしたレンがその死を受け入れられずにその真相を求めてカオルの故郷を訪れる青春ロードムービー。
カオルが何を考え何を想いその結果に至ったのか真相に近づくレンは何を想うのか。
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ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版(2000年製作の映画)

4.2

学生時代に一度観たけど、重たくて何がいいのかわからなったが、なぜかいつか時を置いてもう一度必ず観ようと思ってた作品。

スクリーンで観れるとのことで、ここがタイミングだなとル・シネマで鑑賞。

視力を
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街の上で(2019年製作の映画)

4.1

下北沢に住み、下北沢で働き、下北沢で生きる男の恋愛群像劇。

演者ももちろんだけど、長回しワンカットのシーンが多かったりすごくナチュラルな演出がリアリティを増しつつ、綺麗なとこだけでも悪いとこだけでも
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

2.0

展開浅いし、映像編集に力入れすぎて逆にチープ、コミカルにシニカルに作ろうとしてるんやろうけどそこのユーモアも微妙。フィクション要素大きすぎてそれならいっそファンタジーに降って欲しい。ラストだけだな面白>>続きを読む

自由が丘で(2014年製作の映画)

3.0

初ホンサンス作品。

時間の定義の捉え方を物語の中でモリによって伝えながら、一般的な時間軸とズラしながら物語を展開していくが、ぼくにはまだ効果的なのかどうかあやふやだった。

特殊なズームアップもいち
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

しみじみといい作品。

東京に生きるハイソサエティな人間の群像劇を一般的な上層階級、そのさらに上の階級、地方都市から上がってきた人たちと区別し、彼らそれぞれの生き方をとても上手に描写されていると感じた
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モテキ(2011年製作の映画)

3.8

単純に面白かったです。

冴えないセカンド童貞の奇跡のようなラブコメディ。
だけど、なくはないストーリー展開が観ながらワクワクさせる。
サブカルのミュージカル調でなんだか日本らしい演出も良い。

コメ
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.2

できちゃった結婚でよくわからないまま父親になったタスクは、その軽薄な様子からことねに愛想をつかされてしまう。そんなとき、地元の風物詩であるナマハゲの催し物に参加し、酒を飲み大失態を犯す。それを機にこと>>続きを読む

雨のまにまに(2020年製作の映画)

3.2

雨も悪くないなぁと思う。

映像綺麗で映像作品としてはとても完成度高く好きな雰囲気。

好きって言っちゃうシーンが演技と脚本家ともう少し丁寧に描けるとグッとくる感じが増すと思った。

女優さんの雰囲気
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.8

思ってたより良かった。

これまで普通に生きてきたサトウは、元同僚のセキグチに『なんでもいいからここ(現状)から抜け出せ』と言われ、帰宅すると結婚を考えていた恋人との別れの際に昔読んでいた本に挟まれて
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

4.0

前編を受けての後編だが、さすが尻上がりに面白くなる物語展開は素晴らしいです。

また、物語のテーマとして『人はなぜ闘うのか』ということをひとつ挙げていると思うが、ボクシングという軸はブラさずに様々な登
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.0

前後編合わせて観ての評価ではありますが、非常に良い作品です。

詐欺グループの一員だった新次は、同じグループの裕二に裏切られ事件が勃発、少年院にいた過去がある。

3年の刑期を経て、職や家を探している
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ガンバレとかうるせぇ(2014年製作の映画)

1.5

サッカー部マネージャーという視点くらいかな良かったのは。

音声編集ちょっとしんどい。
基本的に声小さくて聞こえんのに、寄りのカットの時大きすぎる。

自然な演技を映すのはいいと思うけど、自然な様子を
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THE 有頂天ホテル(2005年製作の映画)

3.7

年末年始に観るのに相応しい作品。

かなり久しぶりに観たけど変わらず非常に愉快な三谷幸喜ワールド。

たくさんキャラクターが登場するのに上手に交わっていて違和感なく楽しめる。もちろん、ある種コントだと
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.9

ある女の肖像画を描きに訪れたマリアンヌと結婚を拒み、肖像画を描かせないエロイーズとのラブストーリー。

一度は完成させる肖像画もエロイーズが納得せず、マリアンヌは描き直すことを決める。

改めて画家と
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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.7

ビートたけしの師匠との物語。
物語としてはとても素敵で、映像も表現も素晴らしい映画エンターテイメントだなぁと思いました。

柳楽優弥と大泉洋の掛け合いも素敵だし、深海千三郎という芸人がいたこともお恥ず
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カランコエの花(2016年製作の映画)

4.0

LGBTを題材にした作品。
センシティブな物語を多感な学校という場所を舞台にリアルに描かれた作品。

必要なものが全て揃っていながら、チープにならずとても良い雰囲気で作品になっていた。

今田美桜、演
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偶然と想像(2021年製作の映画)

3.8

濱口竜介監督のオムニバス。
非常にユーモラスでシュールな群像劇。

滑らかでリアリティのある演技から一点、核となるシーンではあえて感情を抑えた演出で言葉、想いの純粋なやり取りを表現されていて俳優陣は大
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アカルイミライ(2002年製作の映画)

3.0

生きる目的も特になく日々を過ごすユウジは唯一、同僚のマモルとだけ親しくしていた。ある日、ユウジはマモルが飼っていたクラゲを譲り受ける。海に生息し、猛毒を持つアカクラゲをマモルは少しずつ真水に慣らそうと>>続きを読む

生きちゃった(2020年製作の映画)

3.2

本音を伝えるべき時に伝えられない厚久とその妻や友人、家族との様子を描いた物語。

オープニングは素敵でワクワクしたが、それ以外はラストまでほぼ同じトーンで進んでいき、時間経過もイベントに合わせて淡々と
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(2020年製作の映画)

3.8

ベタベタなのに良い。
瀬々監督の演出かストーリーがドラマなのにリアルというかそんなわけないやろう!って場面も自然に変える瀬々マジック。

お二人の結婚後に観たせいかよりいっそう胸熱くなる作品でした。
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空白(2021年製作の映画)

3.8

スーパーで万引きをしてしまい、そこから逃げ出した結果、交通事故に遭い身元の確認も困難な状態で亡くなってしまった娘の父、ソエダと逃げる万引き少女を追いかけたことで交通事故を起こしてしまったスーパーの店長>>続きを読む

アリスの住人(2021年製作の映画)

3.0

物語の観点は素晴らしいと思うのだが、少々脚本、演技演出、映像が粗雑な印象。

施設に集まる3人の女の子を各々の描こうとしたのだろうがメインよりも他の人物の方が丁寧に描かれていたり、映像表現が不足してい
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茲山魚譜 チャサンオボ(2019年製作の映画)

4.2

黒山島に流刑に処された学者のチョンイクは島の若者チャンダと出逢い、互いの知識を交換し始めることから始まる物語。

一言、非常に完成度の高い作品。
原案、脚本家、キャラクター、映像、エンターテイメント、
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.0

RENTの作家、ジョナサンラーソンの売れるまでを描いた伝記的ミュージカル映画。

30歳目前、夢を諦めるかどうかの瀬戸際で作品の視聴会が決まり奮闘するジョナサンだが、作品を仕上げながらも愛する人とのわ
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.2

写真家ユージーン・スミスの最期の写真集『MINAMATA』にインスパイアされ、ジョニーデップ指揮の下、製作された日本の公害である水俣病を取り上げた作品。

史実に基づきながら、映像も当時のものを織り交
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.4

商社を経営する優作は、満州を訪れた時に日本国が行なっている残虐かつ非道な人体実験を目の当たりにする。その事実を見過ごせない正義感のある優作はアメリカにリークする為、単身アメリカへ渡ろうとするが妻の聡子>>続きを読む

王様になれ(2019年製作の映画)

3.2

ピロウズ好きには堪らん映画やろけど、脚本少し甘いかなー。序盤のモノローグ要らんからユウスケがも少しカメラ頑張ってる画とか欲しいかも。映画全体の印象は、わかりやすく編集されてる感があってスカスカなイメー>>続きを読む

皮膚を売った男(2020年製作の映画)

4.2

内戦中のシリアにて不用意な発言から不当逮捕されてしまった男性がレバノンへ亡命し、食べ物を求めて侵入したギャラリーパーティで身元がバレてしまい、そこで出会った著名な芸術家とある契約を交わすことで物語が始>>続きを読む

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.7

コーヒーを飲み、タバコを吸う人たちのオムニバス。同じ画角でモノトーンが炙り出す個性にクスクスと笑えるコメディ作品。ユーモラスなキャラクターと音楽にリラックスできる時間。コーヒーとタバコを楽しむ時間はそ>>続きを読む

オアシス(2002年製作の映画)

3.6

前科三犯で出所してきた男と脳性麻痺で身体不自由な女性の恋を描いた群像劇。メインの2人が独特な個性で状況把握が大変だけども、世間一般に健常者とされる人間には見えない価値観や世界観を生々しい演技と脚本、美>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.0

昨日まで当たり前の様に聴こえていた音が聞こえなくなる。すぐには受け入れられない現実を少しずつ理解していく男の群像劇。事実を認識し、気持ちが錯乱する、落ち着く、また破綻し、落ち着くといった生活を続けなが>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.7

フリーランスのドキュメンタリー監督、木下由宇子は、自身の制作する番組に嘘偽り、矛盾が生じないよう伝えなければならない真実をなるべくありのままに放送しようとプロデューサーサイドに編集を強要されようと負け>>続きを読む

Summer of 85(2020年製作の映画)

3.8

16歳の少年の甘くも苦しいひと夏の出逢いを描いた群像劇。物語は割とシンプルな恋愛物だけど、作品の作り方が綺麗で、見惚れる場面が多々あった。颯爽とバイクでスピードの彼方へ向かうシーンや墓場で踊るシーンは>>続きを読む