TKSDさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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トータル・リコール(1990年製作の映画)

3.9

やや込み入った筋立て、キャラの強い悪役、ドギツイ演出。
並の俳優ではバーホーベン監督に飲み込まれてしまいそうですが、シュワちゃんはさすがの大スター。
彼がデンと構えることによって、バーホーベンの魔界を
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7月22日(2018年製作の映画)

3.7

2011年のノルウェーテロ事件を題材にしたネトフリオリジナルです。

この事件はリアルタイムでゾッとした記憶があります。
1人で77人も殺害したこと、刑期が最大でもわずか21年であったこと、犯人が獄中
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

3.8

ハラハラしてあっという間でした。
スリリングな潜入捜査。
過剰に煽り立てる音楽に香港らしさを感じました。

アンディ・ラウとアンソニー・ウォンがとにかくカッコいい。トニー・レオンもいい味を出しています
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

3.9

華のあるディカプリオが世界観になじみつつ映画的な魅力を作り出し、ジャイモンフンスーがシビアなアフリカの雰囲気を作り出していました。

二人の相乗効果がうまく発揮されていたと思います。

社会の闇で暗躍
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ポリスアカデミー(1984年製作の映画)

3.7

小さい頃に観て以来の鑑賞。

印象的なメインテーマ、イカれたガンマニア、ボイパの達人、怪力男、嫌味な教官…懐しかったです👮‍♀️🚓

牧歌的な笑いに安心します。
今やったら怒られそうなネタも散見されま
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.2

主人公の影が薄く、ストーリー展開はゆったり。意図された演出なのでしょうが、やや間延びした印象を受けました。

麻薬戦争をテーマとしているものの、内容は復讐譚と捜査機関内部のトラブルがメインであり、麻薬
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.0

長尺を感じさせないすごい熱量でした。

クレイジーな証券マン(というかほぼ詐欺師)をディカプリオが見事に演じきっています。
冒頭から、マシューマコノヒー演じるクレイジー上司がクレイジーな掟をディカプリ
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殿、利息でござる!(2016年製作の映画)

3.7

驚きの実話。だそうです。
ややいい話すぎるような気もしますが、なかなか見応えがありました。
予算をかけたヒストリアという趣。

重すぎず軽すぎず、観やすい仕上がり。
サプライズゲストもいいチョイス。
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息もできない(2008年製作の映画)

3.6

久々に韓国映画を鑑賞。

文化の違いもあるでしょうが、まぁ殴る殴る。やたらと人を殴る主人公ですが、憎めない。不器用で優しいあらくれ男。昭和の雰囲気を感じます。

どこかフェリーニの「道」に出てくるザン
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くもりときどきミートボール(2009年製作の映画)

3.7

抑鬱→逆転→増長→破局→そして…
という、ドラえもん的展開。
テンポよく楽しめました。
映像も、ジャッケットの安っぽさと違ってカラフルでなかなか華やかです。
劇伴も妙にドラマチックでよい出来。

何よ
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

3.6

余命がうんぬんということで、非常にヘビーな話を想像していましたが、主役二人が割と陽気な感じで思ったより明るいテイストでした。

シャレた演出や小粋な会話が多く、テーマの重さを忘れるほど。

気取らない
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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

4.1

切ない青春密室劇。
鑑賞後になんともいえない懐かしさと儚さが残りました。
80年代アメリカンハイスクールの楽観的な雰囲気を持ってしても覆い隠せない哀しみ。

コメディタッチな演出を挟みながらも、痛く、
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モーターサイクル・ダイアリーズ(2004年製作の映画)

3.5

裕福な医学生のゲバラが南米を貧乏旅行して自分の信念に目覚め始めるお話。

とはいうものの、政治色は強くなく、若者のロードムービーとしての色合いが強いです。

ゲバラは基本馬鹿正直で、損得抜きで人の懐に
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アリバイ・ドット・コム カンヌの不倫旅行がヒャッハー!な大騒動になった件(2017年製作の映画)

3.5

なかなか笑わせていただきました😄

次々とネタが放り込まれるので、鑑賞直後にもかかわらず前半部分の記憶があいまいです笑

展開をじっくり見せるシャッターアイランドの次に観たので、違う意味で脳が処理しき
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

うーん、これはなかなか難しい。
余韻が残る締め方は悪くないんですが…。

結局、全ては主人公の妄想だったのか?
それとも、施設側にハメられたのか?

前者のような気がするけど、決定的な証拠はない。
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ダーティハリー(1971年製作の映画)

3.5

超有名作を鑑賞。

イーストウッドはカッコいいものの、演出全般は今見るとなかなかに地味です。
半世紀近く前のアクション映画なので仕方ないところではありますが…。
44マグナムは思ったほど火を吹きません
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

4.0

またしてもバディもの。
またしても面白い。

UKなノリが新鮮でした。
スタイリッシュだったり、垢抜けなかったり、保守的だったり、病的だったり。

村人の頑迷さが突き抜けてて笑ってしまいます。

多少
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.8

ただただ悲しかった。

イラク人を撃っても悲しい、アメリカ人が撃たれても悲しい、戦地に赴いても悲しい、帰還しても悲しい。

男は大義というような概念に振り回されがちですし、身近な不幸になかなか気付けま
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.9

バディものはホントにハズレが少ないです。

それなりの流血表現はありますが、ホラー要素はほとんどありません。ほぼほぼコメディです。
で、ちょっぴり勇気をもらえる。
おっさんの友情っていいなぁ…。

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22ジャンプストリート(2014年製作の映画)

4.1

「21ジャンプストリート」の続編。

前作が良かったのでハードルが上がっていましたが、こちらも負けず劣らず面白かった!
笑いの総量では前作より多かったかもしれません。

続編につきもののマンネリ感を、
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21ジャンプストリート(2012年製作の映画)

4.1

LEGOムービーコンビ製作の映画ということで鑑賞。

ひとこと、良くできてて面白い!
たっぷり笑わせていただきました🤣

筋立てと演出がかなりしっかりしているので、ダレずにスッキリ観ることができました
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.0

序盤からややキツめのグロ描写があり、最後まで観賞できるか不安になりましたが、グロレベルはそれ以上にはならなかったので安心しました。

未知の怪物が理不尽に強いわけではなく、ちゃんと強さにリミッターがあ
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トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008年製作の映画)

3.8

グロ描写もいとわない笑い。
各界から怒られそうな不謹慎ジョーク。
怒られそうというか、怒られてしまったようですが。

しかし、映画への愛情が根底にあるからこその風刺を感じます。
そうそうたるスターが嬉
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞直後、アイデアは面白いと思いました。
と同時に、なんとも言えない嫌悪感が残りました。

作中作だとすぐにわかるひどい出来の映像を延々と見せられ、実はみんなで頑張って完成に漕ぎつけたので笑ってねぎら
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.2

強いんだか弱いんだかよくわからない主人公。基本強いのですが、大ポカが多すぎます。

この主人公なら、そもそも本作の大騒動を防げたのでは…という思いが消えず、最後までノレずじまいでした。

主人公のキャ
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オースティン・パワーズ:デラックス(1999年製作の映画)

3.6

マイクマイヤーズはプヨプヨの体から想像できないほどキレのある動きをします。

たまにアドリブかな?と思わせるシーンがありますが、その時のマークマイヤーズの笑顔がとてもいい人感が出ていてほっこりしました
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バスキア(1996年製作の映画)

3.4

アーティストものをたまには見てみようと思い、実在した画家バスキアを描いた本作を鑑賞。

うーん…暗い。
主人公からはぶっ飛んだアーティストという雰囲気は感じません。繊細というよりは、陰気です。

作品
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プレステージ(2006年製作の映画)

3.7

マジックと嫉妬に取り憑かれて外道に堕ちた哀しい二人。

運命の歯車が狂うきっかけが一見ありきたりに見えるが、実は…!という伏線回収の上手さはいつものノーラン。

映画好きの友人が「ノーラン映画に出てく
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恋愛小説家(1997年製作の映画)

4.0

本作はずいぶん前に兄に勧められて鑑賞し、最近また友人に勧められ、久しぶりに再鑑賞しました。

こんなに身につまされる映画だったかな…。
もっと軽いテイストの話だと思い込んでいました。

ジャックニコル
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

強烈。
終わりまで全く目を離せませんでした。
圧巻のデニーロ。

キングオブコメディというタイトルながらコメディ映画ではありません。
近いものを挙げるなら「ケーブルガイ」「ナイトクローラー」「ミザリー
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エンド・オブ・ウォッチ(2012年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

これは面白い。最後を除いて…。

古きよきアクション映画のテンポの良さと、イマドキのノリが上手く噛み合っていて、テンポのよさを保ちつつ、いい意味で先が読めなくてグイグイ引き込まれます。
アクションは緊
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アポカリプト(2006年製作の映画)

3.2

うーん、作りは丁寧で誠実なんですが…。
脚本が弱いというか、話の展開が乏しすぎる。

原住民とキリスト教徒の熱いぶつかり合いを期待していた自分としては、物足りない筋書きでした。
メルギブソンならキリス
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未来のミライ(2018年製作の映画)

1.8

作画からして可愛くない子どものむずがりを延々と見せられる地獄。
たまに笑っても全然可愛くないので、逃げ場がない。

子育ての一番しんどい時期をクリアーした人達は笑って見られるかもしれませんが、俺には無
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

金では買えない価値がある。
売ってはいけない価値がある。

誠意ある人生の何と美しいことよ。

思い描いた人生とは違っても、幸せになることはできる。むしろ、思い描いた人生にならなかったからこそ、大切な
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.0

本作のタランティーノ節にはあまりハマれませんでした。

個々の演出にはそれなりにキレがあるものの、トーク劇もアクションもキャラクターも中途半端な印象。

タランティーノのトーク劇は、一触即発の空気の中
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

モールス信号で泣きそうになる日が来るとは思わなかった。

ときに撮り方、ときに作中世界で、時間と空間に特殊な切り口を与えるノーラン監督。凝りすぎて観客を置いてけぼりにすることもあるかと思いますが、本作
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