キネペンyiyiさんの映画レビュー・感想・評価

キネペンyiyi

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暗黒の命令(1939年製作の映画)

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ぶったまげ。
凄すぎる画面に心臓ドキドキ。
マザコンの小悪党がここにも。

時は止まりぬ(1959年製作の映画)

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自然と共に生きていたかつての人間の姿を
山の上のダム作業員の冬の間の短い時間の暮らしから想起させられた。

しかし、映画が制作された当時から現在の私まで人として最低の『誇り』を失いつつ生きているのので
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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前に進もうとする(進めるかはわからない)
距離を測ろろうとし続ける(適切な距離は見つからない)
どう影響しあってるのか知ろうとする。

意志を持ってそういうことにトライし続ける人達の映画だったと思う。
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トリュフォーの思春期(1976年製作の映画)

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この映画が存在してくれるだけで、活力になる。
そんな映画の一つ。

希望の樹(1976年製作の映画)

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人が生きる上で頼り切ってしまっている構造をここまではっきり可視のものとして見せて貰える映画も中々無いのでは。
物凄い傑作。

リトアニアへの旅の追憶(1972年製作の映画)

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必ず終わる、人工的にも終わらせられてしまう。

そのことの表象である、火事。

終わろうが何だろうが、スチュワーデスの脚を見てしまう。

友人への言葉が全部良い。
子供の純粋さへの陶酔の視点に溺れ続け
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

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ありゃりゃ、俺ってこんなに情けない(もしくはガウェインの数倍情けない)のか。
精子ってよくみりゃ半透明だな、我慢汁は透明だわ、と認識するまでの時間。
透明と霊性とくだらなさ、全部あるのって、やっぱ精子
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『ケイコ 目を澄ませて』最高でした。
ついに、三宅唱は自分なりのトニースコットの橋を建設するに至ったんだと思う。

橋とは、画面の中と今生きている我々の世界をつなげる橋のことだ。
つまり、映画のことだ
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

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正直、ドキュメンタリーとしてはインタビューと演奏などの映像を組み合わせたよくあるスタンダードな作りで、これ大丈夫かなと序盤は思ったが、
トルナトーレからモリコーネへの愛に全て持ってかれて、ぶん殴られた
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

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三浦友和バケモン映画。
横浜さんはキャスティングミスなのではと感じるところが多かった。
細田くん主役で見てみたい。

編集の映画。
カットとカットをぶつけ合って、映画を盛り上げていく。

線という題材
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フォーエヴァー・モーツアルト(1996年製作の映画)

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今のところ俺にとってのゴダール最強傑作(最高傑作ではない)

フォーエヴァーを、動詞として創り変える試み。

ゴダールのマリア(1984年製作の映画)

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ミエヴェル編の『マリアの本』超傑作。
単品で上映した方がよくね?
ミエヴェルさん映画撮るの上手すぎ。
カットを割るとはどういうことか、一つの正解出しちゃってる。
こういう態度で被写体にカメラ向けていけ
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ミューズは溺れない(2021年製作の映画)

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これこそが全国300館規模で上映されるべき真の青春キラキラ映画なのでは。

今、現実を生きる(年齢だけにとどまらない)若者たちがスクリーンの中に、かけがえのない自分がただ"ある"ということを発見するだ
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

凝り固まった心が少し楽になった。

オールドジョイのその後みたいな。

その後をどう生きるか、やっぱり食べる、働く、野菜を育てる、寝るなど営みを繰り返すしかない。

金魚もイカも、死人も、生きてる人も
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世紀の光(2006年製作の映画)

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アピチャッポン監督が恐怖そのものを真正面から扱った映画を観てみたくなる。
めちゃ怖い。
ユーモアのセンスも抜群だし。
世紀の光って、音と風、そしてカメラのことですかね?

冬物語(1992年製作の映画)

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幸せになる覚悟はいいか?
俺はできてる。
ってロメールa.k.aブチャラティにぶっ放されました。

信条と愛の両立。
仕事とプライベートの充実の両立。
相入れないと思われている境界線の両立は全て諦めね
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湖のランスロ(1974年製作の映画)

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マジで"面白い"映画。
面白すぎ。
娯楽映画の極北。
唖然とするほど面白い。
ブレッソンが娯楽映画撮ったらって映画。

少女の土下座?土の地面にキスが妙に印象に残る。

レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

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可愛いって生半可じゃねぇ。
世の中の割り切りたい、けど割り切れないを丸ごと抱えての可愛いなんすね。
割り切りたいも人間、割り切れないも人間。
大丈夫、沈黙の後、夜は明ける。

ロメール先生ありがとうご
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

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こんだけストレートに希望を歌われるとは。

自分の内側の変革と、世界の変革を繋げる。

脳味噌と世界を繋げる。

人が人生で一番長く見ているはずはなのは、人だから、その事を希望に変換して行く。
その眼
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青の稲妻(2002年製作の映画)

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自国の発展と、その発展の方法に納得できず反発するテロリスト。
そのどちらでもない市井の人々が犠牲になるって言うことがよく描かれていた。
このスクリーンから流れる血は身に覚えがある。
特に何者にもなれな
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ヒーロー・ネバー・ダイ(1998年製作の映画)

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やりすぎな荒唐無稽さがやがて意味のわからない極上のエモーションまで高めあげられる様を見よ。
映画は死を超えることが可能か。
この壮大な実験を今すぐ体感しよう。

ルカじいさんと苗木(1973年製作の映画)

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多幸感と死。
その振り幅、そして繰り返しこそが人生だという事を感じられる映画。
こんなに爽やかなのに、終わり(死)を確実に意識させる演出すごいな。

一度でも15年という単位で、長期的な目で自分にとっ
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柔道龍虎房(2004年製作の映画)

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これが本当のアクション映画。

初期の増村以上の躍動感と多幸感。

舞う物、舞う身体。

最高の照明。

最高のカット。

顔越しに歌う女とサックス吹く男のカットカッチョ良い。

とにかく舐めの画、と
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ヒッチャー ニューマスター版(1986年製作の映画)

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映画館というある種の逃げられない空間だからこそできる、
最高の映画体験だった。

理由なし、突然始まる、意味とかない
何処にでも超現実的に出現。

サイコーに面白い

狩人(1977年製作の映画)

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メーター振り切れ系映画。
当たり前のように死んだ人と生きている人がワンカット内に同居する。

国が流した生暖かい血そのものを見せつけてくる映画。

ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択(2016年製作の映画)

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映画とは西部劇であるということを理解している人の映画だと思った。

この映画が西部劇だから好きなんだと思う。

ケリーライヒャルトは映画(人間?)への信頼を回復させてくれる人の一人だと確信。

我が胸に凶器あり(1996年製作の映画)

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幼児性爆発青山真治。
凄い映画に対する嗅覚が鋭い。
過去と現在、生と死をぶち壊す長回しに驚愕。
やっぱ鈴木清順を思い出す。
最後はジョンフォードで締める。

河内カルメン(1966年製作の映画)

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活劇とは鈴木清順である。
という言葉が真実であることを裏付ける傑作。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

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3回目、初劇場。

もはや宗教
もはやウエスタン教
もはや映画教
もちろん狂のダブルミーニング。

この映画を観ると、人によっては身体のどこかが異常をきたした反応をするでしょう。

自分は身体全体が震
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