まるさんの映画レビュー・感想・評価

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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.5

昨今、劇場でハリウッド産のロマコメ映画が 少なくなっている時代でロマコメの典型構成ではあるが、2020年代に合わせてアップデートしている恋愛観や楽しい台詞は劇場で見ないと伝わらない。オーストラリアのロ>>続きを読む

大室家 dear sisters(2024年製作の映画)

3.0

『ゆるゆり』のスピンオフ映画。一人の焦点を当て姉妹の日常を映し出す。

『ゆるゆり』自体が10年ぶりぐらいに見たので、覚えていなくても楽しめました。
日常のゆるさが流してみるに丁度良い。

3人とも優
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ノーマ・ジーンとマリリン(1996年製作の映画)

3.0

ノーマジーン役をアシュレイジャットがモンロー役をミラソルヴィノが二人一役を演じるマリリンモンローの伝記映画。『ブロンド』よりフィクションが少ない為、見やすいが、モンローの生涯は性が切り離せないので重す>>続きを読む

新学期・操行ゼロ(1933年製作の映画)

3.0

寄宿生たちの新学期。悪戯っ子の3人組はいつも操行ゼロ点を付けられ、日曜外出禁止。大人たちに反旗を翻す。少年たちの何にも縛られたくない様を描いた。新任教師の生徒目線に立って遊びに付き合ってあげたり、反旗>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.5

呪われた一家の物語。父の必殺技を受け継いだ子供たちは不幸な結末になって行く。
前半の順風満帆な時代から後半はどん底を叩き落とされる様は見ていて辛すぎる。
実際の事だと知らなかったが家父長制が敷かれ母親
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

オッペンハイマーの伝記映画。
世界をを変えてしまったことに心身を蝕まれ、身を滅ぼして行く様をキリアンマーフィーが絶妙な表情で演じる。

結果後にどんなことが起こるかがまるっきり分からないオッペンハイマ
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ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

2.0

キャラクターの深掘りと関係値が薄くて映画として物足りない。
行動に対しての甘い伏線と説得力がない台詞が多く、アンハサウェイに関しては存在意義まで不明になる。

ピーターディンクレイジの悩める男性像が上
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

2.5

怪獣プロレスが見たいのに、軸が多いゴールが見えずらいサバイバル映画。軸が多いが見やすく編集の上手さがあるが、物語が面白くない。もっと怪獣プロレスが見たかった。

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

2.0

感情移入が出来なく大人の苦しみはまだ早いかと悔し涙です。

現夫の立場を考えてしまうと主人公の渡米も2度目の訪問も全く理解できないし、PASTを生きるあわよくばがずっと滲み出ているのが苦手であった。

異人たち(2023年製作の映画)

3.5

主人公たちの心の隙間を埋めあって行く姿がとても綺麗で美しいのだが、家族愛の再構築映画として素晴らしいです。LGBTQの現代的テーマを踏まえつつ、それでも愛に昇華する。ただラストが全シーンまでの感動に上>>続きを読む

クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

3.0

監督第二作でパルムドールとオスカーを手にし、近年は時代改変に挑む。やりたいことしたいことができる才能とオタク魂が共演者の口から語られる。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

二人をもっと見てたいと思える台詞の応酬と小さな希望が映し出される。
人の苦しみは大小あるが、自分自身にとっては他人から些細なものと思っても大きいもの。それでも他者と生きて行くのであれば助けられるところ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

落下事故。他殺か自殺か。
第一発見者は視力弱者の少年。
エンドロール後の余韻は鑑賞1ヶ月後でも続く。真実は観客に委ねられ、魅せられる羞恥な痴話喧嘩と裁判の攻防がスクリーンからフランス、そして裁判所へと
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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

3.5

『We are the world』誕生秘話。
集まったのは真夜中の半日だけ。エゴしかないスターたちをまとめ上げ名曲を作り上げる。当時のメイキングも多く存在しているので新鮮味はないが、現在のライオネル
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.5

スピルバーグ版の時には思えなかったストーリーと心情描写が突き刺さる。
心情をすべてミュージカルで補うので、見て重さが軽くなる。
赦しをテーマとしているので、後半の描写が見入ってしまった。ルイスゴセット
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.0

タイカ・ワイティティ監督が王道映画を作ってきた。『ハント〜』あたりに似てる。
実話から脚色してると思うがジャンプの読切連載というほど綺麗に収まる。楽しい映画ではあるが物足りなさもある映画である。コメデ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

ヨルゴスランティモス監督の世界が凝縮された奇妙で美しい哀れな世界でした。

体は大人で頭脳は幼児から成長する様は倫理取っ払って良いのではと考えさせられる。ただ環境が左右される。ベラの環境は成人期までに
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.0

少年とヤクザが声の悩みで混ざっていく青春映画。2人のシュールなセリフと表情が笑いを誘う。少年は相方の力を借りて成長する様が瑞々しい。

サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.5

『レイニー〜』から約3年半待ちに待ったウディ・アレン最新作。
絶好調のウディ回しが炸裂。基本は過去作と変わらないのだが、サンセバスチャンの風景とジャズと台詞が全てを良しにする。
ウディが綺麗だと思った
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.0

名画を見ているようなメロドラマ。耽美な作品である。2人のすれ違い、性格の不一致もあるだろうが、一瞬の惹かれ合いは映画そのもの。戦争の不条理がラジオで伝え、リアルタイムと実感させられる。

喜劇王へのオ
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.5

10年以上に及ぶDCEU完結編だが、アクアマンファミリーが大団円であるだけでこじんまりとしている。ユニバースの話ではないため、タイムラインがややこしくなく非常に軽々と見れる一本である。
飽きさせない作
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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

3.0

6億円当たった宝くじが北朝鮮に飛ばされて、、、
硬派なコメディ。スクリーン内が大爆笑。
馬鹿馬鹿しいが素晴らしい三幕構成。

JSA内で分かつものはリアルであればどれだけいいかと思うものばかり。その関
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.5

物語の簡潔で分かりやすい三幕構成。
サスペンス型のバディムービーとして非常に楽しい映画です。悪役の悍ましさは天下一品。最低で最悪であるからこそ生きる映画となっている。

ウィッシュ(2023年製作の映画)

2.5

悪役が筋が通った統治をしているので悪い人と思えない一本。絵と音楽が良い分、ストーリーが残念。全部が中途半端に終わる。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

第三幕の作戦中の楽しさはあるが、脚本はよくある典型的な物語である。かと言って面白くない訳ではなく、ゴジラの恐怖は過去一番であり、でも目元がちょっと可愛い。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

キャッチコピーのこんなふうに生きていけたらが全て詰まっている映画。役所さんがチャップリンに見え、表情の豊かさにどれほど笑顔にさせられたか。毎日の日常が同じではない。全てが羨ましい。仕事を日々頑張ろう思>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

旧ワーナーロゴから始まる今作はクリスマスシーズンピッタリで名作映画と並ぶ一作となった。

ポールキング監督の甘さ全開のファンタジー映画は『パディントン』を魅力させた実力を思う存分見せて帰りにチョコレー
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.0

史実の名手らしい美術の耽美溢れる映画。絵画で見た事あるシーンが幾度なく出て来るので見応えあり。
世界を急転させた1人の男が一人の女性だけの愛情と憎悪だけに溺れていた解釈は見所。世界史の常識を知っている
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.5

開始すぐに岩井俊二のカメラワークが炸裂し、長尺180分の旅へ。
大過去過去現在を五人の群像劇と環境が入り混じる。凄まじい脚本。
やるせない社会の仕組みを歌で繋ぐ。
物悲しさはご愛嬌。

ドミノ(2023年製作の映画)

3.0

仕事が粗いインセプション。
いつも悩んでるベンアフレックといつも通りのロバートロドリゲスの映画。
00年代の匂いがある脚本と画作りがどこか楽しい。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

3時間半の尺が短く感じる。
レオが頭が悪く憎まれずに生きてきた主人公を好んで演じ、怪演。オスカー一直線であろう。グラッドストーンの抑えた演技はディカプリオを食べる勢い。助演に輝くだろう。

FBIの誕
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.0

「ゴッドファーザー 愛のテーマ」弾いてしまったことによる80年代銀座が狂い出す。

物語の幻想現実の曖昧さを楽しむため、池松壮亮が二役を演じる。80年代のキャバレーの雰囲気の匂いが漂うだけでも見る価値
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