所々に破片のように散らばるテーマは良いんだけど、それとメインテーマを無理やり絡ませた感覚やラストの収集のさせ方がつまらなかった。1人の監督なのに色んな映画作って見せてくれるの嬉しい、演出は好き。
色々あった人たちを軽く描きすぎでは、とも思うけど、それがウェスアンダーソンの良いところ。ウェスの眼鏡を通して世界は軽さという名の軽快さ爽快さを伴って見えてくる。
息子を亡くした母親がコンビニバイトをしていて、パート仲間と他の女性の素振りを見るなり「嫌な女」と言って笑い合う。そうだよな、見方がそうなるよなと思う。そこはすごく良い。
もはや演技と思えない自然さ、そこに生きてる感覚は研ぎ澄まされすぎててこれができる人は日本で10人以内に入ると思う。
東京公開を逃したので静岡のシネ・ギャラリーにて観賞。熱海の海でひと休憩をとってから>>続きを読む
石川慶監督の映画はどこか観ていて落ち着く。きっと演技のどこを切り取るかのカメラワーク、繊細なカラーグレーディングによるもの。
脚本とても良い。音楽が感情を表しすぎてる、エンディングにかけて演出的すぎるところは好みではないけど、脚本と構成が面白いから見入ってしまう。
庵野さん演じる漫画家、岸辺野宗二郎。彼の部屋のあちこちに『>>続きを読む
よく分からなさ、その時代のカッコ良さ、抽象的なスゴさ、というようにこの監督なりの視点で「黒沢清」を神化したような目線で進むため特に何も思わない。
独特な演出方法をしてる。演技は人っぽくないのに、この映画はそれでもしっかりと成り立つような雰囲気を持つ。(演技が人になってくれれば尚良かったが)
映画の持つテーマや人の感情の力強さのベクトルとは大きく>>続きを読む
こういうの作りたいわけではないし、作れないけど、いいなって思う。
アクションシーンの撮り方に文化が反映されてるのが良い。あとシーンのメリハリ?のようなものがうまい。
前半映してる距離感が良かった、終盤の終わりに向かっていますって感じが苦手なのが分かった。終わり方も良い映画としないで、もっと淡々としてほしい。あと演出的すぎる、物の意味も照明、光、色など。
これ、撮る題材、終わらせ方の印象、間の取り方、カメラの距離感がほんの少し変わったらどこまでも好きになれそう。