チエノスケさんの映画レビュー・感想・評価

チエノスケ

チエノスケ

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.5

フォロワーさん、テレビからやたらめったら『マッドマックス:フュリオサ』の情報が流れてくるもんだから、とりあえずこれを鑑賞。

思ってた以上の激しさ💧こんなにカーアクションの引出しがあるのかってぐらい、
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.2

すごく単純な感想だが、子どもが心を開いていく様ってどうしてこう打たれるものがあるんだろう。

見る前からおおよそあらすじは想像はついていたし、今日は力まず見れるものを…と軽い気持ちで見始めた。
前半は
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.5

こりゃ名作と言われるわな。

偏見や思い込みの恐ろしさ、議論の重要さ、命の重さがさらりと埋め込まれている。

無駄がなく、すぐ引き込まれて気付いたら終わってた。

波紋(2023年製作の映画)

3.8

見終わってすごい疲れている。めちゃくちゃストレスを感じた。

ただ見終わった後舞台挨拶を見たら、荻上監督が「笑ってもらえたら」と言っていた。そうか。笑っていいやつだったのか。これ確かにコメディと思って
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.6

A24だったし、ちょっと期待しすぎてたかな。確かにホラーだけど…主人公の自己中心的なところの方が怖かったくて、めんどくさかった。そういう映画ってことなのか?
最後のオチはよかったが。

(2023年製作の映画)

3.5

北野武・ビートたけしの好きなもの、やりたいことを全部詰め込んだんじゃないか。コントを見ているようだった。これは命の軽さを皮肉めいたブラックコメディだな。

綺麗な歴史が汚い歴史として描かれる。歴史にあ
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シチリア・サマー(2022年製作の映画)

3.8

実際にあった事件が元のネタらしい。その事件を忠実に描いているわけではなさそうだが。

ただ実際シチリアでは数十年前まで、同性愛や人妻の不貞などはタブーで社会的制裁を受けることが多かったそうだ。そしてそ
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.0

始まりの違和感ある音楽といい、間宮の家に行った後のフラッシュバックのようにシーンが入れ替わるところ、不安を掻き立てられて怖かった。『蛇の道』もそうだったが、音とかカメラワークで気持ち悪くさせるのに長け>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

わかるようでわからなかった。人種差別問題はどの映画を見ても難しい。それが正直な感想。コメディだが笑いどころがあっているかもイマイチ。
まぁ吹っ切れてあるだろう皮肉はなんとなくわかったので、面白かったの
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.5

こんな名作だったとは。早く見るべきだったな。

「私にも目が見えるときがあった。ここにいる者たちよりも若い兵士たちが腕をもぎ取られ、足を引きちぎられるのを見てきた。しかし、一番の悲劇は魂をつぶされた者
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花腐し(2023年製作の映画)

3.0

ノスタルジックな雰囲気は嫌いではなかったけど、こういう湿り気の多い恋愛はやっぱり辛かった…。そして濡れ場が多いし、長かった…。

ゲスの極み乙女ファンとしては、裸のときより、ドラム叩いているいこか様の
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メメント(2000年製作の映画)

3.8

難しい。何度も巻き戻ししながら、完璧に理解しようとしていたが、途中から一度じゃ無理と諦めた。
けど、最後のそうきたかー!と思えたのと、見終わって時系列を説明してくれるサイトを見て、結果面白かったなと。
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.2

子どもの頃見てた鬼太郎の絵の方が怖くて好きで、最近の見てもしっくりこなかった。この作品も勿論新しい鬼太郎だしなーとか思いながらも見てみたら、絵がキレイでも人間の愚かさMAXで予想を大幅に超えるストーリ>>続きを読む

蛇の道(1998年製作の映画)

4.0

なんだろう。終始不穏が付き纏う。
自分の娘を殺された復讐という筋書きは予めわかるものの、何か違う、それだけではない何かがずっと隅にある。

映像自体もそんな画角で…と言うような撮り方で、カメラワークが
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

バンドの礼賛の『TRUMAN』を聴いてからの鑑賞。思ってた以上にこの作品に寄り添った曲だった。有名な作品だから、この機会を与えてくれた礼賛に感謝。

作中の製作者にも視聴者にも嫌悪感を抱いてしまったが
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.2

面白くないわけではないが、めちゃくちゃ面白いわけでもなかった。
コングとの戦いは迫力があったけど、ドラマ部分は流石のアメリカ、規模がでかすぎて…。

また結局は日本のゴジラの良さを再確認する形で終わっ
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GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

2.8

「シン・ゴジラ」「ゴジラ-1.0」ときて、好き嫌いせず怪獣ものも見たら面白いのかもしれないと思い始めたとこだったが、正直途中からどうでもよくなるくらい面白くなかった。

とりあえずムートー。怪獣として
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.0

うーん。21世紀最も怖いホラーと称賛された、か…。私には怖さがわからなかった。不気味さは感じたが、怖かったかと言われたらそこまでないし、何か物足りなかった。これなら、同じ監督の『ミッドサマー』の方が…>>続きを読む

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

3.5

普通に過ごしていると絶対に交わらないタイプの違う5人が、話してみると同じような悩みを抱えていたり、人にはわからないようなコンプレックスがあったりと言う話。

今で言えば、5種類じゃ分類されない多様性な
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リング(1998年製作の映画)

3.8

当時見た以来だから…26年ぶりとか?竹内結子とか佐藤仁美が出てたんだな。しれっと松重豊も出てた。昔の作品見ると有名になる前の俳優さんがいたりするのも面白い。
急な大きな音はあるものの、びっくりさせる感
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.6

グロテスクあり、笑いあり、テンポよしのブラックコメディ。

肉への愛情とこだわりを持つ夫婦が、偶然殺してしまったヴィーガンのハムを売り、好評だったため、ヴィーガン狩りをしていくという話。

内容だけ聞
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市子(2023年製作の映画)

4.0

無戸籍である市子が、自分の人生を守りながら生きていく様を傍観している感じ。いいとか悪いとかではなく、自分の身に置き換えて考えることもできないような壮絶な人生を見せられた感じ。
杉咲花、必死に自分を守ろ
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.8

ジャケットからかわいいポップな映画だとおもってた。主人公がアメを食べているのかと。よく見たらアメじゃなくて画鋲だった。全然違うやん。

swallow=飲み込むか。

手を叩いて喜ぶハッピーエンドでは
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

4.0

何も考えず見ていい映画だと思ってて、最後の方であれ?これって…って気付いたときには遅かった。そういうことか。
静かにずっと騙されていたという感じ。
大切な人を亡くして記憶をなくしてしまうのと、記憶の中
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

人間って哀れだな。

今も何も変わらない。

もし自分があの場にいたらどうするだろう。敵とみなして攻撃するか、守る方にいっても止めきれるか、何もかも自信をなくすような集団心理の怖さ。

色々な立場から
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.5

なんだか、感情移入というより、楽しそうだなって感じで見てた。こういう仲間がいて、夢中になれるものがあるなんて楽しいだろうなと。

少し長く感じたけど、最後の方は仲野太賀演じる嫌なめんどくさい、憎めない
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何者(2016年製作の映画)

3.8

いたたたた…。主人公の拓人、若き頃の私みたいだ。当時呟きがあったら、私もこんなんだったかもしれない。人の表、その一枚奥ぐらいを見てすべてと思ってる感。痛い映画だった。

私も周りの人は勿論だが、大きく
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正欲(2023年製作の映画)

4.4

とりあえず、ストーリーどうこうよりも水フェチというところに感動。私も生粋の水フェチなので。

私は水が出てくる瞬間、動き始め、溢れ出る感じ、激しく流れている感じに魅力を感じる水フェチだ。ライトで色付け
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窓辺にて(2022年製作の映画)

4.3

窓辺にてって題名がすてき。

言葉の伏線回収。

言葉が綺麗で小説読んでるみたいだった。

吾郎ちゃんの魅力。


作中の様な気の利いたコメントはできないが、よかった。市川夫婦が2人で話すシーン、なん
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.5

シリアルキラーの話。
いや〜面白くなかったと言えば嘘になるけど、なかなかの残酷さ。
序盤はもうそんなんするから殺されるのよーって思ったり、潔癖症や強迫性障害と殺人の面白さなんかがあってよかったけど、途
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.8

またやっぱり見てしまった。ケリー・ライカート作品。めちゃくちゃ面白い!って訳じゃないのに、ついつい…。自分でも何故だかわかってない。

世間は冷たいようで優しいようで厳しい。
警備員のおじさんがくれた
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.6

ケリー・ライカート3作目。
彼女の作品は本当に何も起きない。大きな事件もなく、ただ日常が流れていくだけ。特にこの作品は旧友でもあるもうすぐ父親になる男と、まだフラフラと生活している男が久々に会い、ただ
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