PTAの描く70'sはサイケでドラッギーで好きだ。
キャラクターとしてのアラナは最高でゲイリーは最悪だけど、それを演じる本職の俳優ではないふたりの演者がとてもいい。
音楽ももちろんいいし、特にドア>>続きを読む
主演2人が絵になりすぎていてずるい。
高校生の頃、知りもせずにこの映画のプリントTシャツを着ていたことを思い出した。
初ゴダール。こんなブッ飛んだ映画だとは…。
後半は特に印象に残るシーンが多かった。車で海に突っ込むのとか、本投げるのとかダンスクラブみたいなとことか。
面白かったけど、終映後にロビーで年配の男性が>>続きを読む
5時間超ということでかなり構えて臨んだものの、構成にも撮り方にも奇抜な仕掛けはほとんどなくて驚くほどストロングスタイルなドラマだった。
「誰かと分かり合う」というのはどういう状態を指すんだろう。自分>>続きを読む
R.E.M.のベーシストではない方のマイク・ミルズ最新作。
人と人とが理解し合うことは不可能に近いので、理解という結果を求めると絶望することは多々ある。それでも誰かのことを理解したい、誰かに理解して>>続きを読む
信仰を持たない自分には、信仰を持つ人々への憧れと恐怖がどちらもある。そして、自分には何かしらの信仰が必要なのではないかとも度々思う。
五体投地をはじめカルチャーショックの連続なんだけど、最終的に王道>>続きを読む
おおまかな設定もストーリーもわりとテンプレなんだけど、僻地に至る道中の風景と人々の表情の力が圧倒的に素晴らしい。
主人公ウゲン、ルナナでの窓口ミチェン、村長、ペムザム、セデュ、みんなが「歌」で繋がる>>続きを読む
ドクター・ストレンジの名を借りた『ワンダヴィジョン』後のワンダの話として観たので、マルチバース・オブ・サッドネスじゃねえか…、なんだけど、そのやるせなさが、なんか笑ってしまうホラー演出で中和されてエン>>続きを読む
50年前から根っこは変わらない、パリに住む若者たちの群像/愛憎劇だけど、あえてそのクリシェを使った現代映画としての表現も色々仕込まれていておもしろかった。
肌の色など濃淡でしかないモノクロの映像の中>>続きを読む
美しい。
男性による抑圧や加害を、ほぼ女性しか描かないことで表現している。劇伴もないので、足音や衣擦れや薪の燃える音や描画の音が際立つし、祭り?のシーンのカタルシスがすごい。
2回ある木漏れ日のショットが最高。
描きすぎず、ロール(ミカエル)の口から心情の説明がほとんどないのもいい。
多忙な父と幼い妹、妊婦の母という家庭環境によって彼/彼女に男性的な役割が求められたところ>>続きを読む
こうやって見ると、ブンミおじさんの森とかのタイ東北部とMEMORIAのコロンビアの風景はとても似ている。
モノクロの早回し映像。早回しなのに何故かゆっくりに感じるところがすごい。
「何曜日生まれ?」
「火曜日」
「あ、ぼくも」
という会話に驚いた。そんなの考えたこともなかった。調べてみたら自分は水曜日生まれでした。
この人、詩人っぽいなと思うんだけど、これ観るとやっぱりそうだよね。たぶんペドロ・コスタと同じ種族。
5分ぐらいの作品だけどすげえよかった。
体育館でバドミントンしてるコートの中でおばちゃん3人が内職みたいのやってて、隣でダンスレッスンやっててなんかニューウェーヴな音楽が流れてるのシュールだけど色々>>続きを読む
ひとりの人間の復職と社員のボーナスの二択を投票(しかも圧力をかけて)させるような会社はこっちから辞めてやれ!と憤ってしまうのは、自分はこの登場人物たちのようには切羽詰まっておらず、いくつもの選択肢があ>>続きを読む
村を離れる展開がやや唐突にも思えたけど、まあ人生ってそういうものだよね。
「話すのも黙ってるのも同じことだ」
「ノスタルジーに惑わされるな」
アルフレードの言葉がいちいち泣ける。
よく分からんところも多い、というか「ええ…?(困惑)」の連続なんだけど、ずるずる惹き込まれる。ナマズ以降が特にやばい。
スーパーナチュラルな事象が、特に強調されることもなく淡々と描かれていく感じがボリス・ヴィアンやブローティガンの小説のようでとてもいい。
メッセージ性も強いし、かなり様々な暗喩が散りばめられていて、そ>>続きを読む
オスカー獲ったユン・ヨジョンも勿論だけど、子役も含めてメインキャストが皆とてもよかった。スティーブン・ユアンは『バーニング』のときも思ったけどちょっと萩原聖人っぽい。
自分も同じぐらいの時代にこの姉>>続きを読む
うーん。キャストと音楽はよかったけど、全体としては冗長に感じてしまい全然だめだった。
とてもよかった。
育った家庭や環境によってできた悲しみや欠落や歪みを抱えながらも、新たにできた家庭でそれを繰り返してしまうザック、過去と徹底的に向き合うビン、前向きに進むキアー。それぞれの対比がせつ>>続きを読む
声に出して読み上げたい人名ランキング上位のアピチャッポン・ウィーラセタクン。初鑑賞ながら予想通り好きな作風だった。
モグワイの「Like Herod」をいつもスキップしてしまう肝っ玉の小さい人間なの>>続きを読む
前半、後半、エピローグ全部よかった。
劇団員たちの会話(映画というフィクション)と練習中の劇中劇のセリフのやり取り(映画というフィクションの中の演劇というフィクション)が入り乱れる前半、そこからガワ>>続きを読む
ダークツーリズムの様子を観察するドキュメンタリー(なのか?)というメタな構造。
極端に少ないカット数、漏れ聞こえてくるツアーガイドの言葉以外にはセリフも説明もなし、というかなり思い切った作品だけど、ひ>>続きを読む
正直、これ2時間いるか…?とは思うが、そういう苦行的な性質をともなうことで当時のソ連の不気味さを追体験できるような気もする。
映像と音楽が文句なくすばらしい。
オフビートというか、奇妙なストーリーは嫌いではないが途中やや退屈に感じてしまった。あといくらなんでもジョニー・デップのアップが多すぎる。
テーマも舞台設定も映像も良いと思うのだけど、いまいちはまりきれず。
ジョージ役のジェシー・プレモンスが、在りし日のフィリップ・シーモア・ホフマンを思わせる存在感でよかった。
最高のバンドの最高のライブパフォーマンス。
8時間に及ぶあーでもないこーでもないのやり取りも見た方がより楽しめると思うけど、ジャーーン!ギャーーン!ウオオオオ!イエ〜イ!なこの1時間もこれで完全に独>>続きを読む
百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、この頃のビートルズはもうとっくに空中分解していてメンバー同士の確執が云々とかオノヨーコのせいでどうだとか散々読んだり聞いたりしてきたけど(そして全部その通りでも>>続きを読む
最初から最後までウェス・アンダーソンワールド全開。
例の情報量の多いナレーションが、全体のイントロダクションと各エピソードの計4回あるので字幕での鑑賞はなかなかきつい…。
『ザ・ロイヤル・テネンバ>>続きを読む