tosyamさんの映画レビュー・感想・評価 - 28ページ目

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サイコ2(1983年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

中盤。人間というより建物が主役。20年の薄汚れた劣化が効果を深めている。それらがしっかりと再利用されレベッカなどのようなゴシックロマンス映画として立派に成立している。こんなロマンチックな感じは前作には>>続きを読む

黒線地帯(1960年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

後半舞台が横浜に移ってからは流石にアルファヴィルの異界な異星とまではいかないがしかしありふれた日常風景をここまで異国にしてしまった手腕にはホント驚かされた。カメラのチカラなのかロケポイント選定のセンス>>続きを読む

フランケンシュタインの花嫁(1935年製作の映画)

4.6

盲老人との別れからのアメリカンロードムービーな旅路の果てで辿り着いた古代遺跡のような共同墳墓での地下の死体との遭遇シーンは最高にゴシックしてて美しく良かった。その直後に登場の詐欺師のような新博士がメフ>>続きを読む

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

4.3

市長と男爵の関係に地方なんだけど産学一体大学学園都市として発展した村の複雑な人間関係や抑圧的な権力関係が反映しているようで変に良い。ある意味ディストピアものである。美術セットもそれに合わせてドラキュラ>>続きを読む

殺人狂時代(1967年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

qマンセブン特撮ファンにはたまらないカメオキャスティングの絶妙さ。地下鉄。地下駐車場。高層ビル。タイアップリゾートホテルロケ。自衛隊演習場造成地爆破ロケ。加速拡大するセブンとかで定番な戦闘パノラマの連>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

4.4

ジョンギャヴィンとアンソニーパーキンスが対峙するシーン。かたや田舎の若者の典型オールドスタイルで。ひょんなであいの都会の女をカラダでトリコにするようなカウボーイ型セックスマッチョと碇シンジのようなイマ>>続きを読む

ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(1966年製作の映画)

4.2

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最果ての恐山から始まり放射能で汚染され切った絶海のインファント島へむかうところで終わる荒涼風景連続の本作。第一作に次ぐゴジラシリーズ中。モノクロ作ならさぞ黒光りしただろう実に悪が魅力的な屈指のフィルム>>続きを読む

(1932年製作の映画)

4.2

南方諸島には高飛び整形性転換お尋ね者それから界隈を縄張りにし船乗り観光客相手の流しの娼婦たちがいる。この島ロスなどに似て邪悪蔓延るシチュエーションな点では。ゼッサン私的フィルムノワール認定作。コレラで>>続きを読む

セクシー地帯(ライン)(1961年製作の映画)

4.2

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敵のアジトが戦前古ビルで。地下の物置からの脱出というのがいい。おもくかたい扉を解錠できたとおもったら定番の下水道。ならぬ護岸架橋工事現場で足場骨組迷路。ジャングルジム状態でのチェイスシーンは当時のフィ>>続きを読む

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1946年製作の映画)

3.8

この監督。通常画角の切り取りはイマイチだが編集のリズムでは魅せる。例えば猫の感電シーン。スタッフなのか特撮も素晴らしい。沖への漂流覚悟の自殺行為の際の水平線の何時なのか何処なのか。sfチックな空と人工>>続きを読む

バルカン超特急(1938年製作の映画)

4.4

ゲスなクラリネットふき。実は名探偵だったり。ただの狂言まわしかとおもったクリケットずきの凸凹コンビ。まさかのウエスタンヒーローズだったり。この国境のくらく霧ふかい山中での銃撃戦。そのひんやりした雰囲気>>続きを読む

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.8

誰もいない森の大樹の倒れた音はどんな音か。それと同じでその芸術に触れた者は皆その芸術家によって殺される。そんな形而上芸術。存在したと言えるだろうか。レザーフェイスはそんな芸術家だ。その芸術品の数々が映>>続きを読む

地獄のサブウェイ(1972年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

夜の駅前ぐらいしかオープン空間があらわれない。あとは地下鉄ホーム。パブ。要人宅と徹底的に閉鎖空間で進む。モンスターアジト。モンスターがレザーフェイスほどの天才美術家ではないのでそんなにゴシック迷宮ダン>>続きを読む

ヴァイラス(1998年製作の映画)

3.6

宇宙ステーションのaiが暴走。通信中だった海上観測船のコンピューターに侵入。乗組員を防火装置誤作動で窒息死させ死体にチップを埋め込みゾンビ化するとワイファイ電波で操った。やっぱサイボーグなる存在。不気>>続きを読む

世にも怪奇な物語(1967年製作の映画)

3.7

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ゴダールもトリフォーもsfをてがけている。パゾリーニやアントニオーニはどうだろうか。パゾはほぼすべてホラーかって感じだしアントニオーニ砂丘はトンデモsfだ。笑。フェリーニにはフジ隊員ばりの巨大女の登場>>続きを読む

火垂るの墓(1988年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

過去の物語にしてあるのは余りにも戦慄的だからだ。過去の物語に処理しても本作は暗いとか残酷とか言われがちで記憶や記録から追い払いたいとされがち。それ程に戦慄的だ。すべての悲劇の発端は空襲などではない。b>>続きを読む

新・猿の惑星(1971年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

新シリーズ猿惑正編三部作の記念すべき第一作。忘れられがちだがこれらがあってこそ猿惑は伝説となったのだ。いかにもなアメリカンニューシネマずたぼろテイスト真夜中のカーボーイのようなヤルセナサの本作。続く征>>続きを読む

続・猿の惑星(1970年製作の映画)

3.8

猿惑シリーズ。スピンオフが先に来るという妙な構造。悪夢のような偽歴史は後に書き換えられ最悪は回避され正史に戻る。いかにも時代遅れな前作の冷戦下の旧ハリウッドテイストもなくなってモダンな後期三部の正編シ>>続きを読む

仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

4.5

まさにゾンビ映画である。顔面の強烈な俳優ばかり集め生き代わり死に代わりさせただけの泥沼ベトナム戦争のような空しい混沌。本作での大友勝利や市岡や新の組長最後の日での菅原文太の顔面崩壊変貌ぶり。それらの特>>続きを読む

犬神家の一族(1976年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

石坂浩二を主演として観ては面白くない。本作は探偵ミステリーではないのだ。あおい輝彦一人二役主演のダークファンタジー。等身大サンダ対ガイラ。元はフランケンシュタインのような正義だった者が細胞分裂。一方は>>続きを読む

ガメラ対大悪獣ギロン(1969年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

不良女子学園に子供二人迷い混んでしまったような話。密室感が最高。学園の飼育室に怪獣ってな趣。

地獄(1960年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

本作はノストラダムスの大予言や世界大戦争と同じく。人間の滅亡を描いた宗教映画である。ジョンヒューストンの天地創造のような3本のオムニバス。前半30分は昼メロか韓国ドラマかはたまたカフカかヒッチコック作>>続きを読む

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

正に仁義なき戦いのようなsf集団抗争劇。立て籠った家はまるで都市のように広い。恐怖と謎に満ちた二階。女の独り暮らし。か。そして地下室の地下グループのその唐突な登場など続猿の惑星などは勉強すべき点が。拠>>続きを読む

黒蜥蜴(1968年製作の映画)

4.8

東映特撮のダークルーツ。仮面ライダーや江戸川乱歩シリーズ明智小五郎への布石。女幹部黒蜥蜴。怪人剥製男いやもしかしたら影のショッカーラスボス的大首領か。秘密基地感も最高。なにより数ある純愛映画の感動名作>>続きを読む